宇宙Six/ジャニーズJr.の山本亮太、原嘉孝が桃山時代のロックバンドに!『桃山ビート・トライブ~再び、傾かん~』東京公演が開幕

レポート
舞台
2019.6.22

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2017年11月に上演され好評を博した、もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ第7弾、舞台『桃山ビート・トライブ~再び、傾かん~』の再演が、2019年6月14日(金)、京都劇場にて開幕。そして6月21日(金)からは、EXシアター六本木での東京公演がスタートした。

それに先駆けて行われたゲネプロと囲み取材の様子をお届けしよう。

原作は、天野純希のデビュー作であり、2007年に第20回小説すばる新人賞を受賞した小説。安土桃山時代を舞台に、運命的な出会いを果たした4人の若者が、音楽を武器に時の権力者・豊臣秀吉に立ち向かうエネルギッシュで爽快なストーリーだ。

今回の再演では、初演から引き続き出演するキャストに、今回が舞台初主演となる原嘉孝などフレッシュなメンバーを加え、新しい曲やシーンも増やしてパワーアップを果たしている。

囲み取材には、W主演を務める山本亮太(宇宙Six/ジャニーズJr.)と原嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)、水野絵梨奈/Elina、副島淳、富岡健翔(MADE/ジャニーズJr.)、星野真里山崎樹範奥谷知弘の8名が登壇した。

ーーまずは先週終えた京都公演の感想をお願いします。

藤次郎役・山本:僕もみんなもこの作品が大好きなので、再演を本拠地京都でやらせてもらえて、グレードアアップしたこともあるんですけど、えーと……なんだっけ、あれ?(キャスト陣に尋ね、わかんないよ! と突っ込まれる)あ、躍動感! 躍動感がさらに出てすごく楽しかったです! あとは、前回の千秋楽で大泣きして挨拶で何も喋れなくて、やましげさん(山崎)から裏で怒られちゃったんですけど、なぜか京都初日の時にカーテンコール前にやましげさんが泣き始めて「亮太、やっぱ桃山いいなぁ」みたいな(笑) あの時が蘇りました(笑) 楽しかったです!

小平太役・原:初演では目黒(宇宙Six/目黒蓮)が小平太を演じていたので、ここにいる誰よりもプレッシャーがありました。やっぱりファンの方に評価されると思うし。でも舞台に立ったら緊張もほぐれて、ちゃんと小平太として自信を持ってできたかなって。まだ5公演しかできていないので、京都で作り上げたものを、東京でお客様にしっかり届けられたらなという気持ちです。

ちほ役・水野:京都公演は、一言で言うとすごく感慨深かったです。天野純希さんが書かれた原作は京都が舞台というのもあるし、存在しない一座だけど、実際に京都で公演できるのは感慨深いですね。あとは個人的にすごく辛いところがありまして(笑)10分間以上踊り続けるシーンがあるんですけど、京都公演はゲネプロを含めて毎日驚異の2公演ずつだったので、それを乗り越えられたのが嬉しかったです。

弥介役・副島:この座組には再演という夢がありまして、その際はぜひ京都でやりたいとスタッフさんもキャストも思っていた。それが実現したことで、みんなのモチベーションがすごく上がりましたし、芝居に関しても一段も二段も上がったので、そのいい流れを今日から東京で、全員で傾いていきたいですね。

平信役・冨岡:念願の再演、京都公演ができたというのは僕らにとっても特別なこと。三条や五条など、物語の舞台になっている場所にもいけて身が引き締まる思いです。その中で公演をすることで団結力が深まったし、そこで得た勢いを東京公演に持ち帰ることができたと思います。

成太役・奥谷:京都で公演ができたことが本当に嬉しくて感慨深い。三条河原とか瑞泉寺とかに本番前に訪れて感じるものがあったんです。それを感じてから本番をやることで、観てくださる方にも、熱くて恐ろしい時代だったんだということを伝えられたんじゃないかと思います。それが京都公演のよさだったと思いますね。

出雲のお国役・星野:京都には何度かお仕事で行ったことはありますが、舞台ではこれが初めてなので、緊張感がありました。地方ならではの、帰るのはホテルしかなくて、没頭できる時間をみんなで過ごせたことで、チームワークもグッと強まったんじゃないかと思います。

林 又一郎役・山崎:自分は……、みんなとまったく同じ気持ちです!(鼻声で)

山本や原、副島から口々に「ずるいぞ!」「もう(言うこと)ないんだ!」と糾弾され、他キャストや取材陣からも大きな笑い声が上がると、山崎は「質問はこの順番で行くんですか?」と困り顔。改めて「みんなと本当に同じ気持ちです!」と断言していた。

ーー次に、東京公演の意気込みをお願いします。

山本:始まってしまうとあっという間なので、今まで、稽古や京都でやってきたことを全身全霊でやるのみだと思っています。今回で最後だと思って、お客さんの記憶に残る作品にしたいと思っています。なので7月1日まで誰一人欠けることなく頑張っていきたいと思います。あと、東京公演では目黒に変わるという話が……。

:変わんねーよ!(笑)

山本:では、原ちゃんと二人で……みんなで頑張っていこうと思います!(笑)

:初演は観劇して、すごくいい作品なので1幕2幕合わせて5回くらい泣きました。小平太は、同じグループの目黒がやってたのもあって、受け継いで僕がここに立っていることに縁を感じます。目黒にも観にきてもらって、僕以上に泣いてほしいですね!

水野:「もっと歴史を知りたくなるシリーズ」ということで、歴史をいろんな解釈で伝えている舞台です。私たちはその中で精一杯生きていて、なおかつ再演ということでパフォーマンスや衣装もグレードアップしたエンターテインメントになっています。東京公演も怪我なく乗り越えたいと思っています。

副島:再演ということで、お客様も目が肥えていると思います。前回観られた方には再演での変化を感じてほしいですし、初演を観ていない方には興奮と感動を与えられるような公演にしたいと思っています。

冨岡:再演をできるというのは当たり前のことではなくて、前回観に来てくださった方、応援してくださった方々の声があってこそ。その期待に応えられるよう、毎回全力で舞台に臨みたいですね。

奥谷:再演だからこそ気付けたこともたくさんあって。新たに加わってくれたキャストと一緒に、同じだけど新しい作品を届けられると思います。毎回新鮮な気持ちで挑んでいきたいです。

星野:「歴史シリーズ」の中でも特に思い入れのある作品で、ここに帰ってきた時、懐かしくもあり興奮もしました。ちほ一座もそうですが、お国一座もパワーアップしているので、そちらも楽しみにしていただきたいです!

山崎:やっぱり観ていただきたいのはちほ一座の若者たち。設定的には何百年も前のお話ですが、そこで流れる汗や涙は今も昔も変わらない。袖にはけたら倒れてしまうくらい必死に踊る絵梨奈ちゃん(水野)や、みんなが涙を流しながら演じている姿は本当に美しいものがあると思います。頑張ってる人は美しいんだなっていう姿を見てもらえたら。

この後は、報道陣による質疑応答へ。

座長としてチームワークについて尋ねられた山本は、「前回より全てに対して良くなっている」と自信を覗かせる。また、今回ちほ一座で唯一の初出演となる原も「出来上がっている座組みに入っていくのは、プレッシャーもあって大変だった。でも、みんなでご飯にも行って、今は溶け込めてる」と笑顔を見せてから一転、「溶け込めてるよね?」と不安げに。一座のメンバーから「大丈夫だよ!」と励まされていた。

また、「ぶっちゃけ、目黒さんと原さんどっちが……?」と突っ込んだ質問を受けると、山本は「えー!?」と悩みつつ、「それぞれの小平太に違った良さがあると思うので。でも今回は原で良かったなって思います」と、再演版の相棒を評価。原が「大人なこと言えるようになったなぁ」としみじみ褒めると、「うるせーよ! 良かったんだよなんか知らないけど!」と照れ隠しに悪態を吐くなど、仲の良いやりとりを見せてくれた。

そして、この作品のテーマは音楽と踊り。

現代のダンスと伝統的舞が組み合わせられた見応えと迫力あるパフォーマンスが大きな見所だが、踊り続ける水野は、袖にはけると朦朧として倒れてしまうほど体力を消耗するそう。また、パワフルに太鼓を叩く副島は、稽古と公演を通してポスター撮影時から10kg痩せたということで、ハードさが伝わってくる。全員がそれぞれにキツいが、4人で一緒になると乗り越えられると笑顔で語り、団結力が伺えた。

レベルが上がったのはちほ一座だけではない。お国一座も初演とは一味違う舞を見せてくれる。星野が「今回、バックダンサーじゃないですけど、一緒に踊ってくれる仲間が増えて、心強いです。私はその中でいかに堂々としていられるかと」と笑顔を見せると、すかさず奥谷が「この二人のことバックダンサーだと思ってるの!?(笑)」と追及。冨岡は「僕らのコンビ芸もパワーアップしましたし、古典から現代舞踊までいろいろやらせてもらっているので、見てほしいですね」と、主役たちに負けないパフォーマンスをアピールしていた。

各一座の意欲を受け、舞台経験も豊富な先輩としてカンパニーについて聞かれた山崎は、「みんなストイックで、すごいですよ。自分を追い込んで、稽古以外にも早くきたり残ったりして長いこと練習してるしね。本当に、ブラック企業なんじゃないかな(笑)」とオチをつけ、みんなを笑わせていた。山崎演じる又一郎は本編では踊らないが、その代わりに見応えのある殺陣が満載。ぜひ、刀や槍を使った戦闘シーンにも目を向けてほしい。

また、再演への意欲を問われた山本は「来年もやります!」と宣言。その際の相方は? と尋ねられると「どっちでもいいです!」と答えたものの、「目黒・原のコンビもあるよ」の声を受けた原が「俺が藤次郎やるっていう手もあるよ」と乗っかり、山崎も「お前弥介でいいじゃん!」と被せる。副島が「だーめ! いろいろなところで騒ぎになるよ」と拒否し、他のキャストたちからも笑い声が上がっていた。

最後に主演二人から寄せられたコメントをご紹介しよう。

山本:7月1日まであっという間。ですが、いろんな人に観て、記憶に残してほしいです。令和の中で残るような舞台にしようと思っています。ぜひ、いろんな人を誘ってみにきてください!

:『桃山ビートトライブ』決して、すごく笑顔ばかりの作品ではありません。だけど、歴史に沿ってやっている部分もすごくあるし、歴史が苦手だな~と言う人も、老若男女誰でも楽しめる作品です。ぜひ足をお運びいただけたら幸いです!

※以下、あらすじとゲネプロの写真あり

【あらすじ】
京の五条河原に突如現れた若者4人組。
鋭い鍬さばきで天下一の三味線弾きを目指す藤次郎、出雲のお国一座の笛役者・小平太、大胆で天才的なステップを踏む少女・ちほ、そして以前は信長の家臣として仕えていた黒い肌の太鼓叩き・弥介。伝統を無視した斬新な演奏・踊りと反体制的言動があれよあれよと言う間に民衆を虜にし、人気の一座へと上り詰める。
だが、民衆の支配強化をもくろむ石田三成やその配下の武士たちは、河原の芸人たちに圧力の矛先を向け、ちほ一座を世話してくれていた林又一郎の小屋も打ち壊されてしまう。
一座に興味を抱いていた関白・豊臣秀次の庇護を受けて難を逃れるが、秀次は叔父・豊臣秀吉の後継を巡る権力争いに巻き込まれ、それと共にちほ一座も歴史の渦の中へ――。




豊臣秀次や、織田信長に仕えた黒人・弥助といった、少しマイナーな人物たちにもスポットライトを当てながら、当時の最先端である三味線や笛、舞で人々の心を揺さぶる、ロックな若者たちを描いているのが本作の特徴。「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」というだけあって、歴史物に抵抗がある方も気軽に楽しめるストーリーと、物語を盛り上げる熱い音楽、ダンスに引き込まれるはずだ。

藤次郎の奔放さと小平太の生真面目な性格、おおらかで優しい弥介、無鉄砲で明るいちほというバラバラな個性が、4人集まるとピタリとハマるのが気持ちいい。一方、お国一座は統制が取れた美しく妖艶な舞を魅せる。型破りなちほ一座と、完成された型を持つお国一座の対照的な美しさも見どころの一つ。




そして、彼らを取り巻く人々も実に魅力的だ。故郷に帰りたがる弥介を理解してくれる助左衛門や、一座を世話してくれる又一郎と使用人のおみつ、彼らの危機を救う豊臣秀次の一族など、あたたかい人々との交流が心を和ませる。それと同時に、本作の悪役である石田三成の悪辣さをより印象付けるスパイスともなっている。


ネタバレになるため詳細は伏せるが、クライマックスで10分以上にわたって披露されるちほ一座の演奏と舞は圧巻だ。

何かに取り憑かれたように踊り続けるちほと、彼女を支え、鼓舞するように迫力ある音色を響かせる三人。全身全霊で奏で、舞い、叫ぶ一座の鬼気迫る姿には神聖さすら感じる。圧政者達が危惧した、人の心を掴み、動かす力が確かにそこにあった。




また、何公演かは公演後にスペシャルカーテンコールも行われる。キャスト全員が客席も巻き込み、劇場を飛び出さんばかりの勢いで舞い踊るのが楽しい。ぜひ手拍子などをしながら、共に音楽に乗ってほしい。

囲み取材で原が言った通り、笑顔になれるシーンばかりの作品ではない。権力者による圧政や迫害、当時の民衆の苦しみも描かれ、目を背けたくなるような場面もある。だがそれ以上に多くの感動を与え、芸術が持つ力に改めて気付かせてくれる、力のある作品だと感じる。

歴史が好きな方も、苦手な方も、難しいことは考えなくて大丈夫。ちほ一座と共に傾いてみてはどうだろうか。

公演情報

『桃山ビート・トライブ~再び、傾かん~』
■日程・場所
<京都公演> 2019年6月14日(金)~6月16日(日)京都劇場 ※終了
<東京公演> 2019年6月21日(金)~7月1日(月)EXシアター六本木
 
■原作:「桃山ビート・トライブ」 天野純希 著 (集英社文庫 刊)
■脚本:金沢知樹
■演出・脚色:大関真(劇団SET)
■企画:座間隆司
■制作:テレビ朝日ミュージック
■企画協力:集英社
■出演者:山本亮太(宇宙Six/ジャニーズJr.)/原 嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)/Elina /副島 淳/冨岡健翔(MADE/ジャニーズJr.)/奥谷知弘/寿里/久下恵美/本間 剛/武智健二/石井智也/八神 蓮/佐野瑞樹/星野真里/ 山崎樹範
 
■主催:「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」製作委員会(テレビ朝日ミュージック/ローソンエンタテインメント)
 
■チケット料金(全席指定・税込)
指定席 9,800円
※当日券は500円増し。残席がある席種のみ販売予定
※未就学児のご入場はできません
 
■オフィシャルサイト
http://mottorekishi.com/momoyamabeat_replay/
 
(C)天野純希/集英社
(C)「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」製作委員会
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