実写映画『るろうに剣心』最終章がクランクアップ!エキストラのべ6,000人、全国43カ所での大規模撮影を終え、1年をかけた編集作業へ
佐藤健クランクアップ時のようす (C)和月伸宏/集英社 (C)2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会
実写映画『るろうに剣心』シリーズの最終章にあたる作品が、6月7日(金)にクランクアップしたことがわかった。
和月伸宏原作の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は、1994年から1999年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載。現在、『ジャンプスクエア』(集英社)にて、最新作『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』が連載中。激動の幕末を戦い抜き、「人斬り抜刀斎」として恐れられた緋村剣心が、逆刃刀を手に仲間たちとともに活躍する姿を描いた作品だ。佐藤健主演、大友啓史監督で実写化されたシリーズは、2012年の『るろうに剣心』が興行収入30.1億円・観客動員数239.5万人、2014年の『るろうに剣心 京都大火編』が興行収入52.2億円・観客動員数403.1万人、2014年の『るろうに剣心 伝説の最期編』が興行収入43.5億円・観客動員数340.3万人を記録している。
6年ぶりの新作となる最終章は、これまでのシリーズ同様、佐藤健主演、大友啓史監督の体制で製作。動乱の幕末期と明治維新後が舞台とし、これまで語られることのなかった剣心の十字傷の謎に迫る物語と、志々雄真実を操っていた、中国大陸の裏社会を牛耳る武器商人“縁(えにし)”との戦いが描かれるという。原作の最終章にあたる「人誅編」をベースにOVA化された「追憶編」と、志々雄真実と戦いの後の「人誅編」クライマックスまでの物語を映画化する。
本作は、2018年11月4日(日)にクランクイン。京都・奈良・滋賀・三重・兵庫・熊本・広島・栃木・埼玉・静岡・大阪・長野など、全国43カ所での大規模な撮影を、7カ月以上に渡って行い、2019年6月7日(金)にクランクアップを迎えた。参加したエキストラは延べ6,000人にも及んだという。
撮影は、時に深夜の極寒の中で、時には朝まで及び、大雨に見舞われ度重なるスケジュールの変更を余儀なくされたこともあったとこのと。そんな過酷な撮影に挑んだキャスト・スタッフに、大友監督は「この厳しいスケジュールの中で、「『るろうに剣心』シリーズとして期待されるクオリティを実現するために最後まで一切妥協なく頑張ってくれたキャストとスタッフには、本当に感謝しています。7か月間に及ぶ撮影は、様々な困難を皆の力で乗り越えた、まさに伝説に残るといっても過言ではないハードな撮影だったと思います。臨場感に溢れた、迫力のある素晴らしい映像がたくさん撮れています」と、感謝。1年をかけて行う編集作業にも触れ、「僕にとっては、まだ完成まで半分しか作業が終わっていない。ここまでの皆の頑張りに応えられるよう、もう一度気を引き締めて、作品に魂を込めていきたいと思っています。東京オリンピックに負けない“るろうに旋風”を、再び世界中にまき起こせるような、すべての人が楽しめる、刺激的で圧倒的パワーを持ったエンターテイメント作品に仕上げたい」と意気込む。
約8年間を通して主演を務めてきた佐藤健は、改めてシリーズを振り返り「この作品は、言うまでもなく僕の誇りで、これまでもこれからも『るろうに剣心』を背負っていきます。特に今回のエピソードはこのシリーズを語る上で避けることはできないですし、絶対演じたいと思っていました。そして、ただ描くだけじゃなく、圧倒的なクオリティをもって映画史に名を残す、という使命にも似たような気持ちもありました」とコメント。
クランクイン前のアクション練習などの準備期間を入れ、1年以上にわたり本作と向き合ってきたことについて、「とても過酷な撮影でしたが、シリーズを通して信頼できるスタッフと共に過ごした密度の高い日々でした。好きな役を演じる喜びを感じ、本当に幸せでした。当然ながら思い入れも半端じゃないですし、この現場が大好きでした」と、想いを明かした。そして、キャスト・スタッフについて、「現場に入ってからは、皆様の力でとてつもない作品になると確信し、喜びと手ごたえを感じる毎日でした。皆様には感謝してもしきれません」と語っている。
和月伸宏氏による直筆メッセージ入り色紙 (C)和月伸宏/集英社 (C)2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会
佐藤のクランクアップの際には、原作者の和月伸宏氏から「剣心を演じてくださりありがとうございました!!心より感謝します!!」と直筆でメッセージが書かれた色紙が贈られた。クランクアップのサプライズプレゼントに、佐藤も驚きと喜びの表情で撮影の終わりをかみしめていた。
現在のところ、2作品のタイトルやキャスト、詳細なストーリーは明かされていない。作品は、2020年夏に2作連続で公開される。
『るろうに剣心』最終章は2020年夏 2作連続 全国ロードショー。