Spotify イープラスとパートナーシップ締結を発表 楽曲を楽しみながらチケットを購入することが可能に
左から株式会社イープラス常務執行役員 松田勝一郎氏 スポティファイジャパン株式会社 代表取締役社長玉木一郎氏 株式会社イープラス代表取締役社長倉見尚也氏
2億1700万人以上が利用する世界最大のストリーミングサービス『Spotify』と、サービスを運営する株式会社イープラスがパートナーシップを締結することを発表し、本日合同記者説明会が開催された。
このパートナーシップのもと、両者はそれぞれのアプリやサイトの機能を連携させ、音楽視聴履歴や嗜好に応じたコンサート情報をSpotify上でユーザーに提供する。気になるコンサートの情報はワンタップでイープラスサイト上で確認でき、ログインすればその場で購入できる。
また、イープラスが運営する、販売サイト「イープラス」のみならず、エンタメ総合メディア『SPICE』や各種フェス情報アプリもSpotifyと連携する。気になるアーティストの曲はサイトやアプリ上に埋め込まれたSpotifyを通じすぐにその場で視聴することも可能だ。
“アーティストとファンをつなぐ”という同じ思いを持った両社の連携
説明会上でスポティファイジャパン株式会社 代表取締役社長の玉木一郎氏は「ずっと音楽の裾野を広げるということに対して貢献してきた。音楽の体験は視聴だけに限られるものではなく、視聴を通じて新しくアーティストを知り、そのアーティストを深く体験する場としてライブ・コンサートというものがある」とストリーミング上だけで音楽体験が完結するわけではないという部分を説明。「音楽を聴いて好きになるところからスタートして、やがて熱量を持ったファンになる」という同社の理念を展開した。
スポティファイジャパン株式会社 代表取締役社長玉木一郎氏
一方の株式会社イープラス代表 取締役社長 倉見尚也氏は「イープラスが設立されたのがちょうど20年前の1999年の7月30日。今日という日にこの発表ができるのはとても感慨深い」と語り、単にを仕入れて販売するだけではなく、「ライブエンタテインメントをもっといろいろな人に、もっと身近に、もっと楽しくしていく」という理念のもと様々なサービスを展開していることを説明。
株式会社イープラス代表取締役社長倉見尚也氏
株式会社イープラス常務執行役員 松田勝一郎氏
そして今回の2社のパートナーシップについて玉木氏は「お互いが持ってきた課題をお互いに解決しようというものがある」とし、社会問題にもなっている高額転売問題については「本来熱量を持ったファンに情報が届く前にが売り切れてしまう。結果的にそれが高額な売買につながっている」と問題部分を指摘。今回のパートナーシップはそれに楔を打ちたいという思いがあると語り、イープラス常務執行役員 松田勝一郎氏も「spotifyとイープラスは『アーティストとファンをつなぐ』という同じ思いを共有している」と熱量をもってプレゼンを行った。
既にspotify上のアーティスト情報ページにはコンサート情報が表示されているのと同時に、searchページ内にも「コンサート」コーナーが新たに新設されている。そしてSpotifyでお気に入りのアーティストの音楽を日頃から熱心に聞いているリスナーに対し、そのアーティストに関連する付加価値の高い体験を優先的に案内する「FANS FIRST」プログラムもイープラスの協力のもと、日本でも国内アーティストで本格的に開始する。
パートナーシップを記念してプレゼント企画も
今回のパートナーシップ締結を記念してspotify Japan(@SpotifyJP)とイープラス(@eplusjp)のTwitterアカウントでは、8月16日に開催される『spotify on stage in MIDNIGHT SONIC』のプレゼントキャンペーンや、フェスキットプレゼントキャンペーンなども行われている。詳細はspotifyのTwitterアカウントで確認してもらいたい。
「リスナーの裾野を広げながら熱量の高い音楽ファンを生み出したい」という思いを共有している両社の連携により、新しい、そして深い音楽体験が創造されていくのを期待したい。