福間洸太朗、藤田真央ら演奏 映画『蜜蜂と遠雷』インスパイアード・アルバムが発売決定
『蜜蜂と遠雷』
2019年10月4日(金)に公開される、恩田陸の小説が原作の映画『蜜蜂と遠雷』。作中の演奏を担当した河村尚子、福間洸太朗、金子三勇士、藤田真央4名のピアニストによるインスパイアード・アルバムが2019年9月4日(水)に発売されることが決定した。
『蜜蜂と遠雷』は、恩田陸による小説。史上初の快挙となる直木賞(第156回)と本屋大賞(2017年)のW受賞を果たし話題に。繊細な“文章”による楽曲の表現から「映像化不可能」と言われていた作品だ。
松岡茉優演じる栄伝亜夜の演奏を担当するのは、感性豊かな音楽性と独創性で世界の数々の桧舞台で聴衆を魅了している実力派ソリストであり、昨今は後進の指導でもその多才ぶりを発揮する河村尚子。松坂桃李演じる高島明石には国内外のコンクールで活躍をみせ、2015年に行われたアイスショー『Fantasy on Ice』で羽生結弦と共演した実績を持つ福間洸太朗。森崎ウィン演じるマサル・カルロス・レヴィ・アナトールには自身もマサル同様に海外で育ち、その才能を幼いころから発揮させ、2018年には国際NGO「難民を助ける会」の創立40周年チャリティーコンサートにて、皇后さまの前で演奏もした金子三勇士。そして鈴鹿央士演じる風間塵には弱冠18歳にして第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝し「青年批評家賞」、「聴衆賞」、「現代曲賞」の特別賞を受賞。2019年6月に行われた第16回チャイコフスキー国際コンクール、ピアノ部門で第2位に輝いた藤田真央が参加。
今回発売となるインスパイアード・アルバムは、亜夜、明石、マサル、塵が劇中のコンクールで演奏する楽曲を収録した全4種類。さらに、劇中で演奏されるコンクールの課題曲でオリジナルの楽曲である「春と修羅」もキャラクター別に収録されている。作曲を務めるのは国際的に評価の高い作曲家・藤倉大。藤倉は15歳で英国留学をし、現代音楽の作曲家としてロンドンを拠点に国際舞台で活躍している。作家の恩田陸と、4名のピアニストからコメントが届いた。
恩田陸(作家)
この素晴らしい4枚のCDを作ってもらえただけでも映画化されてよかった!としみじみ思いました。映画では一部しか聴けない4人の演奏を、ぜひフルバージョンでお楽しみください。
河村尚子(栄伝亜夜の演奏を担当)
この度は、このようなとても素敵で興味深い企画に参加することが出来て、大変光栄に思います。映画では、物語と演技と音楽がとても良い具合に調和され、3つの要素が交わることにより、より一層高揚していることに感銘を受けました。この映画のために藤倉大さんが手掛けられた「春と修羅」ですが、つい1週間前に作られた新作が、私自身の手によって、楽譜に書かれたおたまじゃくしが、生きた音楽になっていく過程が大変新鮮で、わくわくしました。
福間洸太朗(高島明石の演奏を担当)
小説を読んだ時に、私は高島明石の音楽にかける想いや真摯な姿勢に心打たれ、さまざまなことを考えさせられました。彼と私は境遇がかなり違いますが、私なりに想像をめぐらし、家庭を持つ社会人として、コンクールに挑戦する明石の音を追求してみました。特に「春と修羅」では、カデンツァのメロディのヒントをくれた妻子に対する、明石の“無条件の愛”を意識しました。聴く人へ勇気と癒しを与えることが、明石と私の願いです。
金子三勇士(マサル・カルロス・レヴィ・アナトールの演奏を担当)
国際コンクールの本選には、まず選ばない難曲をあえてぶつけてきたマサル。彼に同化して弾いたプロコフィエフの協奏曲がどのような映像作品に昇華したのか、一番楽しみにしている一人です。
藤田真央(風間塵の演奏を担当)
モスクワとは思えない強い日差しの中、滝のように汗を流しながらピアノを弾き、時おり聴こえてくる鳥の声にホッとし、壁にかかった作曲家の肖像画に語りかける……。コンクール期間中、音楽院の練習室で過ごした日々を忘れることはできません。と同時に、練習室を一歩出ると、コンテスタントの友人とピアノや音響のことを話して励まし合い、見ず知らずの方に「昨日聴いたよ!次もがんばってね」と声をかけられる……。そんな勇気づけられる日々でもありました。いつもどおりに過ごそうと思いつつも、緊張しながら本番を迎えるのですが、舞台袖から一歩ステージに踏み出すと、早く弾きたい気持ちでいっぱいになります。ステージのピアノが輝いていて、ピアノに吸い寄せられるように、椅子に座って……。『蜜蜂と遠雷』のような日々を過ごした今、あらためて映画になった“風間塵くん”のピアノ演奏を担当させていただいたことに、不思議な縁を感じています。そして僕も、“音楽の神様”に愛されるピアニストであり続けたいです。
なお、2019年9月28日(土)・29日(日)に横浜赤レンガ倉庫特設会場にて行われる『STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2019』では、28日(土)に『クラシック in シネマ』と題したプログラムが行われ、福間洸太朗、藤田真央が出演。映画『蜜蜂と遠雷』で演奏された楽曲も披露される予定だ。
リリース情報
映画『蜜蜂と遠雷』福間洸太朗plays高島明石
映画『蜜蜂と遠雷』金子三勇士playsマサル・カルロス・レヴィ・アナトール
映画『蜜蜂と遠雷』藤田真央plays風間塵
上映情報
鈴鹿央士(新人)臼田あさ美 ブルゾンちえみ 福島リラ/ 眞島秀和 片桐はいり 光石研
平田満 アンジェイ・ヒラ 斉藤由貴 鹿賀丈史
原作:恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎文庫)
監督・脚本・編集:石川慶
「春と修羅」作曲:藤倉大
ピアノ演奏:河村尚子 福間洸太朗 金子三勇士 藤田真央
(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
公演情報
■開催日時:2019年9月28日(土)29日(日)開場9:30/開演10:30(20:20終演予定)
■会場:横浜赤レンガ倉庫特設会場
■出演者(50音順)
【総合司会】松下奈緒【特別出演】五嶋龍(ヴァイオリン)
【ソリスト】相葉裕樹/朝夏まなと/伊礼彼方/上野耕平(サックス)/エリアンナ/茅野愛衣(声優・トーク 出演)/紀平凱成(ピアノ)/北川辰彦(バスバリトン)/鍵盤男子(ピアノデュオ)/五嶋龍(ヴァイオリン)/小林 沙羅(ソプラノ)/昆夏美/阪田知樹(ピアノ)/篠原悠那(ヴァイオリン)/反田恭平(ピアノ)/種田梨沙(声優・ トーク出演)/TSUKEMEN/DEPAPEPE/
外村理紗(ヴァイオリン)/NAOTO(ヴァイオリン)/西村悟(テノール)/→Pia-no-jaC←/福 間洸太朗(ピアノ)/藤田真央(ピアノ)/藤原道山(尺八)/松下奈緒(ピアノ)/三浦一馬(バンドネオン)/宮本 笑里(ヴァイオリン)/LE VELVETS
【指揮】青島広志/松沼俊彦/三ツ橋敬子
【アンサンブル】神奈川フィルハーモニー管弦楽団/シアター オーケストラ トーキョー/STAND UP! ORCHESTRA/神奈川県立弥栄高校吹奏楽部・合唱部/川崎市立高津高校吹奏楽部
and more...
【プレミアムシート(指定席)】25,000円
【自由席 エリアA(ブロック指定)】13,800円
【自由席 エリアB(ブロック指定)】9,800円
【芝生エリア(自由)】8,800円
※全て税込み
※芝生エリアはすべてのお客様にご入場いただけます。
※プレミアムシートは指定席、自由席エリアA・Bはブロック指定となります。
※その他の券種については、公式WEBサイトをご覧ください。
■共催:横浜アーツフェスティバル実行委員会
■協賛:クレディセゾン/公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
■後援:神奈川県/横浜市文化観光局/tvk/テレビ埼玉/BSフジ/FMヨコハマ/J:COM
■企画制作:イープラス/Zeppライブ
■制作協力:クリエイティブマンプロダクション
■協力:日本クラシック音楽事業協会/ソニー・ミュージックエンタテインメント
■問合せ:イープラス 0570-02-1144 (受付時間10時~18時・土日祝含む)
■「STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2019」公式WEBサイト:https://standupclassicfes.jp
■e+(イープラス):https://eplus.jp/
■株式会社イープラス:https://corp.eplus.jp/