戸塚祥太が初のコメディ作品で赤穂浪士に 舞台『阿呆浪士』上演決定 共演はふぉ~ゆ~の福田悠太ら
戸塚祥太(A.B.C-Z)
2020年1月8日(水)から24日(金)まで東京・新国立劇場 中劇場、その後大阪にて、舞台『阿呆浪士』を上演することが決定した。
本作は喜劇作家・鈴木聡の代表作。初演は1994年に劇団「ラッパ屋」の公演として青山円形劇場で上演、日本人が愛する赤穂浪士のドラマを「巨大な落語」として喜劇的に描いた大胆な構想が評価され、岸田戯曲賞候補作にもなった。98年の再演時には、稀代の浪曲師・国本武春を迎えて劇場を江戸の歌舞伎小屋に大改造して上演され、話題となった。
そして2020年1月、主役の八をはじめ20~30代の若い俳優たちを中心に、本作のもつ“青春物語”の側面をフィーチャーし、パルコ・プロデュース作品として『阿呆浪士』が蘇る。「赤穂浪士」ならぬ『阿呆浪士』で描かれるのは、武士道でもなく意地でもないけれど、友達のためのみならず、他人様のために命をも掛けて闘う“馬鹿な”男たちの生き様。人と関わりを持つことの怖さではなく、ひょんなきっかけから転がっていく人の縁の素敵さが描かれる。
演出には、読売演劇大賞優秀演出家賞受賞の実績も持つラサール石井。鈴木とは過去に『燃えよ剣』『その男』という時代劇でタッグを組んでいる。
主役の八を演じるのは、A.B.C-Zのメンバーで、バラエティや映画などジャンルを問わず活躍、ドラマ「トーキョーエイリアンブラザーズ」や舞台『BACKBEAT』でも好演した、戸塚祥太。笑いたっぷり、泪ちょっぴりのエンターテインメント時代劇である本作。戸塚はコメディ作品への挑戦は今回が初めてとなる。
そして本当の赤穂浪士の一人、田中貞四郎にふぉ~ゆ~の福田悠太、八が惹かれている長屋こまちのお直に南沢奈央、大石内蔵助の娘・すずに伊藤純奈(乃木坂46)、さらに、本作には欠かせない浪曲、三味線を担う浪曲師の玉川奈々福、ドラマ、舞台とジャンルを問わず幅広く活躍中の竹内都子、大石内蔵助には時代劇もコメディも硬軟自在に演じる小倉久寛と、幅広い世代の個性豊かな出演者が勢ぞろいした。
戸塚祥太 コメント
ひょんなことから赤穂浪士になり、討ち入りまでしてしまう阿呆浪士を演じさせていただきます。
嘘八百で、酒に女にとだらしがないけれど、どこか愛らしい八という役どころを骨の髄まで味わい尽くすつもりです!
素晴らしい仲間と粋な座組を作り、2020年の幕開けをステージの上で謳歌したいと思います。
みなさま、舞台『阿呆浪士』をお見逃しなく!
時は元禄。
とある⾧屋に住む魚屋の八(はち)は、ある日ひょんな取り違いから赤穂浪士の血判状を手にしてしまう。お調子者の八は、⾧屋小町のお直の気を引きたい一心で、自分が本物の赤穂浪士だ、と嘘をついてしまう。
一方、大石内蔵助は、風車売りに身をやつし、飄々と暮らしている。大石内蔵助の娘・すずは、いつまでも討ち入りを決行しない父に業を煮やして赤穂から江戸に乗りこんで来る。すずは、お調子者の八を利用し、集まってきたニセモノの赤穂浪士たちと討ち入りを決行しようとするが……。
赤穂浪士は赤穂の殿様に忠臣したが、阿呆浪士は阿呆の神様に忠臣する。
武士道でもない、意地でもない。
ノリよく、楽しく、正直に、あっぱれ散った、花の元禄。
乞御期待、『阿呆浪士』。