KERA、多部未華子、瀬戸康史らコメントが到着! カフカの未発表第4長編を描く新作舞台が開幕
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舞台『ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜』ゲネプロより
2019年11月7日(木)、KAAT神奈川芸術劇場にて舞台『ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜』が開幕した。本作品は、ケラリーノ・サンドロヴィッチが作・演出を務め、「もし、フランツ・カフカ4作目の長編小説の遺稿が発見され、舞台化されたら?」そんなテーマで書き下ろされた最新作だ。(もちろん、そんな遺稿は実際には存在しない。)
KERA作品初登場の多部未華子を中心に、瀬戸康史、音尾琢真(TEAM NACS)、渡辺いっけい、麻実れいなど個性豊かな出演陣に、振付の小野寺修二、音楽の鈴木光介が加わる。開幕にあたり、KERAと出演者5名からコメントが届いた。SPICEでもレポートしたゲネプロ(舞台総通し稽古)の写真と共に紹介する。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(作・演出)
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
もはや新作を読むことが叶わない、素晴らしい作家が沢山いる。カフカの作品に魅せられて何十年になるだろう。彼が新作を書くことも、もうない。だけど、カフカの場合、まだ見ぬ作品がどこかに隠されているやもしれぬ。そんな淡い期待が、この度、私にこんな悪戯をさせた。カフカの作品が読者を選ぶのと同じように、観客を選ぶ芝居かもしれないが、(よくも悪くも)ポップだと自負している。まぁ、観ていただきたい。皆で楽しみながら創り上げた作品だ。
多部未華子
多部未華子
毎日とても楽しく稽古をしてきました。そして、やはり舞台はチームワークが大切なんだなと、たくさん感じた日々でした。これから皆様に見ていただくこと、とても緊張していますが、みんなで気持ちをひとつにして、KERAさんが作った独特の世界観を楽しみながらお届けできたらと思います。
瀬戸康史
瀬戸康史
この作品は視覚や聴覚はもちろん、それ以外の感覚も刺激される、全感覚で観るものだと思います。フランツカフカ=不条理だとよく目にしますが、不条理とは何なのか正直分かっていません。ただ、稽古中ずっと漂っていた、カフカの作品が醸し出すあのなんとも言葉にしがたい空気…あれが言葉にするなら不条理なのか。だったら僕は嫌いじゃない。皆さんにも早く感じてほしい。
音尾琢真
音尾琢真(TEAM NACS)
出演のお話をいただいた時から楽しみにしていた舞台ですので、いよいよ幕が開くことが嬉しくて仕方ありません。観劇された方がどのような感想を持つのかは、まだ想像しきれませんが、KERAさんを信じて、役者として日々、舞台での一瞬一緒に向き合っていこうと思います。お楽しみ下さい。
渡辺いっけい
渡辺いっけい
KERAさんの「カフカ愛」がつまったラブリーな作品だと思います。とにかく、台本は面白いです。だから何とかこの面白さをお客さんに伝えないといけません。役者として、楽日まで楽しく格闘する所存です。どうぞお楽しみに!
麻実れい
麻実れい
芝居好きの天使たちが集まって遊んでいる感じ…。摩訶不思議な世界、モダンで可愛く、恐く、面白楽しく。KERAさんの作られるこの素敵な世界をきっとかふかさんも上の方喜んで観ていて下さるんじゃないかな。爽やかな秋の日々は横浜で…。お待ちしてます。
舞台『ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜』は、2019年11月24日(日)までKAAT神奈川芸術劇場で上演。その後、兵庫、北九州、愛知を巡演する予定だ。