国境や時代をふみこえたアートが目白押し! 芸術の秋から新年にかけておすすめしたい美術館・展覧会6選
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毎年秋になるとたくさんの展覧会が開催され、どの美術館へ出かけようか迷う人も多いだろう。以下、2019年秋から2020年の年明けにかけて開催されている展覧会から、国境や時代をふみこえた広いジャンルの中で、おすすめの展示をピックアップしよう。
この冬開館するスヌーピーミュージアムで、かわいらしくて深い世界を楽しむ
(2019/12/14日(土)オープン)
© Peanuts Worldwide LLC
この冬南町田でオープンするスヌーピーミュージアムは、スヌーピーと彼の活躍するコミック「ピーナッツ」のキャラクターたちの魅力を存分に伝えてくれる。米カリフォルニア州のシュルツ美術館の公式サテライトになる本館は、いつでもスヌーピーと仲間たちに会うことができる常設展と、シュルツ美術館から借用した貴重な原画を展示する企画展を開催。かわいらしさと深さを兼ね備えたスヌーピーの魅力を再確認できるだろう。
熱のこもった作品と、エキセントリックな人生『ゴッホ展』
(上野の森美術館 2019/10/11(金)〜2020/1/13(月・祝))
鮮やかで熱を感じさせる色彩と独特の画風で知られるフィンセント・ファン・ゴッホ。この秋開幕した『ゴッホ展』は、彼の波乱に満ちた画業の変遷を紹介するものだ。40年足らずの短い人生で2100点以上の作品を残したゴッホのエキセントリックなエピソードは、高名な絵画作品とともに、多くの伝記や映画で紹介されている。ゴッホが主人公の映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』も公開中なので、展示と映画を併せて鑑賞するのがおすすめだ。
欧州随一の王族と、絢爛豪華な至宝の共演『ハプスブルク展』
(国立西洋美術館 2019/10/19(土)~2020/1/26(日))
欧州に君臨した名門王家と言えばハプスブルグ家だが、表舞台で活躍した彼らは芸術の庇護者でもあった。『ハプスブルク展』では、ハプスブルグ家のコレクション約100点を出品。稀代のアートコレクターだったルドルフ2世や波乱の人生を送ったマリー・アントワネットなど、歴史に名高い王族たちにスポットを当てながら絢爛豪華な至宝を紹介する本展を見れば、中世から近現代に至るヨーロッパ史を再確認したくなるだろう。
『特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて』で、多種多様なミイラたちと対面
(国立科学博物館 2019/11/2(土)〜2020/2/24(月・休))
壮大な文明や死生観にロマンを感じる方には、『特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて』をおすすめしよう。世界各地43体ものミイラやかずかずの副葬品が一堂に会するこの展示は、ミイラがつくられた背景や製造方法、最新の科学技術での分析結果に至るまで紹介する、かつてないミイラ展だ。珍しい日本のミイラも紹介されるということなので、多種多様なミイラたちを、余すところなく堪能したい。
新年の門出にふさわしい、晴れやかな展示を堪能する
『日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」』
(東京国立博物館 平成館 2020/1/15(水)~3/8(日))
令和2年の年明けすぐに開幕する『日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」』では、出雲大社のご進宝や奈良の神獣鏡・七支刀、最古級の石仏など、秘蔵の至宝が東京に集結する。オオクニヌシが神々や祭祀の世界を司る出雲と、天皇が現実世界を司る大和という二つの要素を切り口に、古代日本の本質に迫る本展。日本が世界から注目を浴びるであろう2020年という年を祝うにふさわしい、晴れやかで魅力的な内容だ。
上質な芸術と静かに対峙する、至福の時間を『ハマスホイとデンマーク絵画』
(東京都美術館 2020/1/21(火)~3/26(木))
静かな空間でアートとじっくり対峙したくなったら『ハマスホイとデンマーク絵画』へ足を運びたい。背を向けた人物と静謐な室内で知られるハマスホイの絵は、古き良き時代への慈しみにあふれ、時が止まっているかのようだ。作品世界は深い抒情性があり、観る者を引き込む力がある。2008年のハマスホイの展示は、予想をはるかに超える来館数だったとのこと。会期後半は混雑が予想されるので、早めの鑑賞が良いだろう。
さまざまな展覧会が開催される秋の美術館。テーマやジャンルなど、選択するポイントはさまざまだが、開催期間を確認しておかないと、気づいたら終了間近だった、などということになりかねない。事前に日程をチェックした上で、どの美術館に行くか迷う、という贅沢な悩みを存分に味わっていただきたい。
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