松尾スズキ 安藤玉恵との2人芝居『命、ギガ長ス』と初のドキュメンタリー『ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也』テレビ放送決定
(左から)ノンフィクションW 画:松尾スズキ/命、ギガ長ス(C)張閔涵
2020年3月にWOWOWで、松尾スズキが出演する2人芝居、松尾スズキ×安藤玉恵『命、ギガ長ス』と芸能生活30周年を迎えた松尾の生き様に迫る初のドキュメンタリー『ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也』の放送が決定した。
1988年に「大人計画」を旗揚げし、作家、演出家、俳優、映画監督としても活躍、2018年には芸能生活30周年を迎えた松尾。2020年には蜷川幸雄の後を継ぎ、日本演劇界の頂点ともいえるBunkamuraシアターコクーンの芸術監督に就任する。
『命、ギガ長ス』は、2019年に自ら企画・プロデュースし新しく立ち上げた「東京成人演劇部」の第1弾公演となり、映画、ドラマ、舞台で活躍する女優・安藤玉恵との2人芝居。認知症気味の母親と、その年金を当てに生活しているニートでアルコール依存症の息子、その親子のドキュメンタリーを撮るため密着している女子大生と彼女を指導する大学教授。主に登場するのは4人だけで、物語は現代の“8050問題”をテーマにして、さらにテレビ業界への皮肉を込めた展開が待ち受ける。本作は、松尾がコントではない、筋があるストーリーを低予算で上演することを目指し、大掛かりなセットも使わず、音でさえも人の力で作られた舞台となっている。“演劇を始めたころの素朴な喜び”を求め、「部活」としてスタートした松尾の新たな挑戦。そんなノスタルジーを感じさせ、笑いと毒が詰め込まれた濃密な芝居が堪能できる。
『ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也』は、そんな並々ならぬ想いで取り組んだ舞台の稽古場にカメラが入り、初めての長期密着が行なわれたドキュメンタリーとなる。稽古場の風景、俳優・演出家として取り組む松尾とともにカメラが捉えたのは、松尾自身がカメラに語り掛ける姿だ。Bunkamuraシアターコクーンの芸術監督就任時には「シアターコクーンを不真面目な色気のある劇場にしていきたい」と語り周囲を驚かせ、芸能生活30年を超えてもなお、新たな試みに挑む。30年間ブレることなく信念を曲げなかった松尾の言葉、そしてその生きざまに迫るドキュメンタリーが届けられる。
80代で認知症気味の母親エイコ(安藤玉恵)と、ニートでアルコール依存症の50代の息子オサム(松尾スズキ)。貧困生活を送っている 2人を、ドキュメンタリー作家志望の女子大生アサダ(安藤玉恵・2役)が撮影し密着していた。エイコの年金を当てにして酒を飲み続ける オサムと、パチンコに依存するエイコ。そんなアサダが撮るドキュメンタリーのVTRを見て、彼女の所属ゼミの教授キシ(松尾スズキ・2役) は、ある問題を指摘する。エイコとオサムには、ある秘密があったのだ…。
放送情報
2020年3月放送予定
大人計画主宰、作家、演出家、俳優、映画監督、小説家、そしてシアターコクーン芸術監督。唯一無二の“おもしろい人”松尾スズキ初の本格ドキュメンタリー。