宝塚歌劇団 雪組 男役スター・彩風咲奈 全国ツアー公演取材会レポートが到着
彩風咲奈
2020年5月に全国9都市で行われる宝塚歌劇団 雪組全国ツアー公演。ミュージカル・ロマン『炎のボレロ』とネオダイナミック・ショー『Music Revolution! -New Spirit-』の2本が上演される本公演にて、『炎のボレロ』アルベルト・カザルスを演じる彩風咲奈の取材会がこのほど行われた。オフィシャルより当日のレポートが届いたのでお届けする。
ーー「炎のボレロ」について、ご出演の経験はないかと思いますが、これまでご覧になったことはございますか?ある場合は、どのような感想をお持ちですか?見どころや、好きな場面、主人公の魅力などについてお聞かせください。
この作品を全国ツアーで上演させていただく事が決まってから映像で見ました。
まず、日向薫さんや紫苑ゆうさん、麻路さきさんといった男役の方々の格好良さにとても感動しました。そして革命に燃える、若さ溢れるエネルギッシュな作品というのが印象的です。柴田先生の作品が大好きで、台詞の美しさやダンスシーンが多いのも見応えがあり、この作品に出演させていただくのかと思うと、とても身が引き締まります。今回の再演でどのようになるかは分からないのですが、プロローグのベサメムーチョという場面でダンス合戦の様なシーンが好きです。ヒロインの方と2人で歌うシーンも多いので、とても宝塚らしいロマンスを見ていただけるのも、見どころの一つだと思います。
ーー「Music Revolution! -New Spirit-」は、2019 年に宝塚大劇場・東京宝塚劇場にご出演されていますが、公演の見どころや作品への思い・好きな場面などをお聞かせください。
場面によって色々なダンスと歌があり、とてもジャンルが豊かなので、演じている側もご覧いただいているお客様も楽しめるところが魅力だと思います。また、振付をしていただいているブライアント先生の刺激的な振付とダンスが印象的で好きです。
プロローグがロックな感じで始まるのですが、今まで中村先生のショーでロックな感じで始まることが無かったので、凄く好きです。今回は“-New Spirit-”というタイトルが新しく付いたので、まだ内容は全て分からないのですが、中村先生も前回と演出を変更したいと仰っているので、お客様も前回の内容と違う部分を楽しんでいただけると思いますし、どんな内容になるか私も楽しみです。
ーー今回の公演に限らず、彩風さんが、色々な役をする上での役づくりのために、特に気をつけよう・力を入れようと思っていることはありますか?(ルーティーンなどでも結構です)
演出の先生などと相談し、色々と考えながらお芝居は作り上げていくものですが、その中でも、自分の心を動かしていくことが大事だと思いますので、台本を読んで1番最初に感じた事は、忘れないようにしています。
また、1回1回のお稽古を大事に集中して役作りをしています。稽古場でも稽古が終わって家に帰ってふとした時も、何気なく役の事を考え、演じる役と私がいつも同じ呼吸でいられる様にしています。
彩風咲奈
ーー衣装やステージ展開、迫力など、宝塚歌劇の魅力や注目ポイントを教えてください。
私が初めて宝塚を観たときは、なんて夢の世界なんだと思いました。ミュージカルや現代劇、歴史ものと幅広く色々な演目がありますが、ラブロマンスも友情も、女性が男役を演じるのも、華やかな衣裳にも、その全てにおいて“夢”を見ていただけるのが1番の魅力だと思います。
―ー彩風さんが思う現在の雪組の魅力と特徴は?
上級生から下級生まで、一人一人が舞台に対して、そして自分がやるべき事にとても真摯に、真面目に向き合っています。また、誰かが何かを悩んでいたら手を差し伸べ、一緒に前に進める様に努力する、そんな結びつきがとても温かい、良い組だと思います。
ーー宝塚歌劇を見たことがないお客様に対して、出演者として、コレをしてもらえたら嬉しい!盛り上がる!など、公演を見るときの心構えをお聞かせください。
初めてご覧になるお客様は、“宝塚だから”といって畏まらずに、純粋に舞台を観て何かを感じて、すぐそこにある夢の世界を楽しんでいただけたらと思いますので、緊張せずに来て下さい!
また、舞台は生ものなので、同じ演目を何度見ても違う発見がありますし、そういった所も魅力のひとつだと思います。全国ツアーでは、お越しくださったお客様全員が会場一体となって盛り上がっていただけたら嬉しいです。
―ー各開催地への所感や印象を教えてください。例えば、前回ツアーの思い出や、美味しい食べ物など。
全国ツアーでは、どの開催地へ行っても、皆さんが優しく温かく迎えていただき、お客様をより近くに感じる事ができます。今回、大宮は初めて行かせていただく土地なので、どんな公演になるのか凄く楽しみです。これを機に色々と知りたいと思います。
―宝塚を夢みる子供たちへのメッセージをお願いします。
私は、ただ宝塚に入りたいという思いだけで受験をして入学し、舞台に立たせていただいているのですが、その時に振り返ると「宝塚に入りたい!」と夢を見ていたのはとても幸せな時間だったと感じますので、その気持ちを大事にして、夢を追い続けて欲しいです。
撮影=宝塚歌劇団事務所