「七海ひろきはめちゃくちゃかっこいい!」と佐奈宏紀ら共演者が絶賛! 舞台『RED&BEAR~クィーンサンシャイン号殺人事件~』
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2019年3月に宝塚歌劇団を退団後、初舞台となる七海ひろきが主演する舞台『RED&BEAR~クィーンサンシャイン号殺人事件~』が2020年1月24日(金)東京・サンシャイン劇場にて開幕した。初日直前には同劇場にてゲネプロ(通し稽古)が公開され、出演者たちが本番さながらの熱い芝居を披露した。
(前列左から) 佐奈 宏紀、七海 ひろき、西岡 德馬、新田 恵海(後列左から)正木 郁、近藤 頌利、遊馬 晃祐、三原 大樹
ゲネプロ前に行われた舞台挨拶では七海のほか、佐奈宏紀、近藤頌利、遊馬晃祐、正木郁、三原大樹、新田恵海、そして西岡德馬が登壇し、今の心境を語った。
香港から日本を目指し出航した豪華客船クィーンサンシャイン号。船内では人気絶頂のバンドHere Comes The Sunのプロモーションクルーズが行われ、スタッフや関係者など多くの客が乗船していた。しかし開催直前にバンドに脅迫状が届く。不穏に思ったマネージャーは一人の探偵RED(七海)に調査を依頼する。
一方、偶然乗り合わせた熊田刑事(西岡)=BEARはREDと出会う。正反対のREDとBEARはやがて殺人事件に巻き込まれるのだった――。
七海ひろき
西岡德馬
舞台挨拶ではキャストを代表して七海と西岡が挨拶。七海は「私にとって、宝塚退団後初の舞台ですが、こんなに素敵なメンバーと一緒に芝居が出来たことが素晴らしいな、最高だなと思っています。特に(西岡)德馬さんが、本当にあたたかく包み込んでくださるので」というと西岡が「それほどでも」と言いたげな笑顔を見せる。
本作についていちばん大変だったことは、と聴かれた七海は「お客さんをどう楽しませるか、皆で考え悩みながら作ったところ」と返した。
西岡は「とてもミステリーであり、そしてミュージカルでもあり、コメディでもあるといういろいろなものが混ざった作品」と本作の魅力を語り「多種多様なところの中で緩急をつけるのが難しかったです。私に関して言えば歌を歌わされるのが難しくて」と苦笑い。七海については「宝塚出身の方とは何人もご一緒しており、皆さん優秀なんですが、そのなかでも七海さんは特に優秀で……」というと佐奈や近藤がヒューヒューと煽り、七海が「今、すっごくハードルをあげられました」と笑いながら慌てていた。
佐奈宏紀
近藤 頌利
佐奈と近藤にも七海の座長ぶりについて質問が飛ぶと、佐奈は「終始カッコよくて。舞台で稽古を初めてからはマイクを通す声も違うし、カッコよさの極みでした。神でした」と尊敬の一言に尽きると言わんばかり。「男としてもいろいろと学ばせていただきました」と口にした。そして近藤も「(七海が)客席にパッと面を切る場面でも立ち方といい、すげー! 僕には出来ねえわ。そのくらいむちゃくちゃかっこいいんです」というと、西岡が「それを十何年とやり続けてきているからだよ」と諭すように語り、その隣で七海がちょっと照れ臭そうに微笑みを浮かべていた。
正木 郁
遊馬 晃祐
三原 大樹
新田恵海
全力でふざける佐奈さん(笑)
ゲネプロでは、バンドメンバーに次々と降りかかる事件の数々を名探偵REDと刑事BEARがバラバラに考え、別々に答えを推理しているかのように見えるが、実はREDがBEARをあるべき答えに導いているかのようにも見え、そこがこの作品の面白さの一つではないかと思われた。また、近藤を初めバンドメンバーはそれぞれにキャラが立っていて、誰もが容疑者に見えてくるおもしろさも感じられた。
舞台挨拶で“ミステリー”だけでなく、“コメディ”“ミュージカル”という表現が出てきたように、突然キャストたちが歌い踊る場面もあり、なかでも七海が長い手足を華麗にひらめかせ、中低音の声質で歌い上げる姿は実に絵になった。七海は観客の一人ひとりに目線を送り、時には客いじりもする。それでいて物語の世界を崩さない七海は共演者が絶賛するように、本当にカッコイイ名探偵だった。
なお、芝居のエンディングでは観客もペンライトを持ってキャストたちの歌と踊りに参加できる場面も。これから行かれる方はぜひご準備を!
取材・文・撮影=こむらさき
公演情報
■日時・会場:2020年1月24日(金)~2月2日(日) サンシャイン劇場
■原作:林誠人
■脚本:天真みちる
■演出:中島庸介(オフィス上の空/キ上の空論)
佐奈 宏紀、近藤 頌利、遊馬 晃祐、正木 郁、三原 大樹、新田 恵海
堀田 優希、柴 小聖、後藤 夕貴