クルト・ヨース振付の名作『緑のテーブル』アンコール上演まで約1カ月 ピナ・バウシュの稽古場写真が到着
2019年3月公演舞台写真より
2020年3月13日(金) ~15日(日)東京芸術劇場プレイハウスにおいて、スターダンサーズ・バレエ団公演『DanceSpeaks』が上演されるが、本公演で、天才舞踊家ピナ・バウシュの師として知られるクルト・ヨースが振付を手がけた不朽の名作『緑のテーブル』のアンコール上演が決定している。昨年「ダンスは何を語るのか。」をテーマに開催された公演において14年ぶりの再演を果たした本作が、その反響を受けて再び登場することになる。このたび老母を踊るピナ・バウシュの稽古場写真が到着した。
老母を踊るピナ (c)Anthony Crickmay_credit
『緑のテーブル』は、平和会議を意味する“緑のテーブル”が置かれた架空の国の国際会議のシーンに始まり、身勝手な指導者たちの衝突と、戦争を利用する者の暗躍、それに振り回される兵士やその家族の葛藤を描く風刺劇。シンプルなステージながら、2台のピアノによる迫力の生演奏と細部までこだわり抜いた構成により、観る人の感性を強く揺さぶり記憶に刻み込む衝撃の35分間となる。
2019年3月公演舞台写真より
2019年3月公演舞台写真より
2019年3月公演舞台写真より
2019年3月公演舞台写真より
『緑のテーブル』が創られたのは1932年、ナチスが力をつけていた第一次世界大戦後のドイツ。それから80年以上の時を経てもなお、本作に込められた戦争への痛烈な批判は色褪せることがない。国内で『緑のテーブル』の上演権を持つのはスターダンサーズ・バレエ団のみ。次いつ観られるかわからない再演なので、チェックしてみよう。
公演PV
公演情報
スターダンサーズ・バレエ団公演『DanceSpeaks』
■日時:
2020年3月13日(金) 19:00
14日(土) 14:00
15日(日) 14:00
■場所:東京芸術劇場プレイハウス
■料金(全席指定・税込):S席8,000円/A席5,000円
●緑のテーブル
台本&振付:クルト・ヨース作曲:フリッツ.A.コーヘン
美術:ハイン・ヘックロスマスク&照明:ハーマン・マーカード
舞台指導:ジャネット・ヴォンデルサール
照明再構成:ベリー・クラーセン
ピアノ:小池ちとせ 山内佑太
クルト・ヨースとピナ・バウシュの「緑のテーブル」稽古風景©Gervan Leeuwen
<同時上演>
●ウェスタン・シンフォニー
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ハーシー・ケイ
振付指導:ベン・ヒューズ