PARCO劇場が、新たな演劇プロジェクト『PARCO STAGE @ONLINE』を始動　藤田俊太郎・井上芳雄・坂本真綾も参加

PARCO劇場が、2020年6月より新たな演劇プロジェクト『PARCO STAGE @ONLINE』を始動することを発表した。

新型コロナウィルスの影響により、劇場は、演劇を含む“ライブ・エンターテインメント”を今までのように観客へ届けることができない状況が続いている。しかし、そんな中でも日々、多くのクリエイターたちにより、今だからできる“新しい表現のカタチ”が生み出されている。
PARCO劇場も同様で、近い将来、劇場で会えることができる方々のため、今できることを模索してきた。そして、この度、オンラインで演劇をはじめとするライブ・エンターテインメントの魅力を伝える「PARCO STAGE ＠ONLINE」プロジェクトをスタートさせた。

本プロジェクトは、演劇を「観たい」「参加したい」「もっと知りたい」「ちょっと覗いてみたい」、そんな観点から、様々なコンテンツを配信し、演劇・ミュージカルファンにはさらに楽しく、そして劇場に足を運んだことがない方々にとっては、新しい楽しみとの出会いの場になれば、と考え企画したとのこと。

【PARCO STAGE @ ONLINE の「演劇」を伝えるコンテンツ】

■その1：演劇を「観る」

※PARCOプロデュース過去作品のオンライン配信
※PARCO劇場ゆかりのアーティストや気鋭のクリエイターとコラボしたオンラインならではの作品公開

■その2：演劇に「参加する」

※視聴者参加型の講義スタイルのオンラインイベント、ワークショップ等

■その3：演劇を「もっと知る」

※演劇がさらに楽しくなるプログラム配信

その他にも、様々なコンテンツが企画され、これら3つの柱を通じ、演劇の魅力やPARCO劇場の魅力を、広く伝えていく。

「観る」コンテンツ第一弾は、2019年『転校生』の本編フル映像の無料配信

本プロジェクトの演劇を「観る」コンテンツ第一弾は、「『転校生』オンライン同窓会～卒業生にまた会える～」と題し、2019年上演の『転校生』（作・平田オリザ、演出・本広克行）の本編フル映像を、2020年6月6日（土）より女子校版、6月13日（土）より男子校版をYouTubeにて無料プレミア公開する。

21世紀に羽ばたくネクストスター俳優を発掘するべく、21人の出演者をフルオーディションで選抜し、これまで2015年・2019年とパルコ・プロデュースで上演してきた、高校生群像劇の傑作『転校生』。作品を楽しみながら、ネクストスターである卒業生たちに出会いなおすことができる。

プレミア配信中には、コメント欄に卒業生キャストたちがコメンタリー登場するかも？！ しれない。また、『転校生』Twitter公式アカウントをはじめとしたSNSでは、卒業生たちが思い出話や近況報告、一年後の自分について語った動画コメントも公開される。「#転校生同窓会 2020」をチェックして、オンライン同窓会の様子を楽しもう。
また、作・平田オリザ×演出・本広克行のスペシャル対談も近日公開予定となっている。

「もっと知る」コンテンツ第一弾は、演出家・藤田俊太郎による演劇入門動画

「もっと知るコンテンツ」第一弾は、演劇に「参加する」「もっと知る」コンテンツ群を「PARCO THEATER ACADEMY」と総称し、「戯曲を読むということ〜朗読劇『ラヴ・レターズ』を通して〜」を6月中旬に公開する。

1990年から上演がスタートし2020年の「こけら落としスペシャル」で500回の上演を重ねてきた、朗読劇の金字塔である『ラヴ・レターズ』。今回は演出家の藤田俊太郎に、『ラヴ・レターズ』を精読することを通じて「戯曲を読むということ」の神髄を話してもらう予定だ。

普段、演出家や俳優がどのように戯曲を読み、分析しているかという、通常の公演では決して知ることができない部分を知ることができる配信動画となっている。また、スペシャルゲストに「こけら落としスペシャル」で497回目のアンディとメリッサを演じた、井上芳雄、坂本真綾も登場し、俳優の目線からもトークしてもらう。

なお、本動画の配信にあたり視聴者から幅広く質問を受け付け、出演者に回答していただくコーナーも設けられる予定となっている。朗読劇『ラヴ・レターズ』を通して語られる、演出家と俳優の「戯曲を読むということ」への思いを、楽しもう。詳細はPARCO STAGE @ONLINE ブログ上にて発表される。