NTLive 鬼才ニコラス・ハイトナー演出『夏の夜の夢』遊戯性に富む祝祭的舞台の予告編公開

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2020.6.30
NTL 2019 A Midsummer Night's Dream   ©Photography Manuel Harlan

NTL 2019 A Midsummer Night's Dream   ©Photography Manuel Harlan

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演劇の本場イギリスで上演された舞台の中から英国ナショナル・シアターが厳選し収録した舞台を映画館のスクリーンで日本語字幕付で上映する「ナショナル・シアター・ライブ」(以下、NTLive)。2020年新作第4弾の上映は、ニコラス・ハイトナー演出『夏の夜の夢』だ。2020年7月10日よりTOHOシネマズ日本橋ほかで全国公開となる。このほど、その予告編が完成し、一般公開された(次の動画をクリックのこと)。

【動画】NTLive ニコラス・ハイトナー演出『夏の夜の夢』予告編


『夏の夜の夢』は、幻想的な月夜の晩、妖精の森で繰り広げられる真夏の一夜の恋騒動を描いたシェイクスピア喜劇である。演出は、イギリスの誇る鬼才ニコラス・ハイトナー。これまで『ミス・サイゴン』(1991年)や『ヒストリーボーイズ』(2006年)、そしてNTLiveの人気作品でもある『一人の男と二人の主人』(2011年)、『ヤング・マルクス』(2017年)、『ジュリアス・シーザー』(2018年)など多数の傑作を手掛けてきた。

NTL 2019 A Midsummer Night's Dream   ©Photography Manuel Harlan

NTL 2019 A Midsummer Night's Dream   ©Photography Manuel Harlan

今回の上演会場となったブリッジシアターは、ナショナル・シアターの元芸術監督だったハイトナーが、同シアター元事務局長だったニック・スターと共に創設した劇場。それだけに空間の使い方は誰よりも自由で大胆このうえない。今回の『夏の夜の夢』でも、『ジュリアス・シーザー』で好評を博した観客参加型の手法を駆使しながら、さらに「エアリアル」と呼ばれる空中パフォーマンスをはじめ音楽やダンスの要素をふんだんに取り入れて、遊戯性に富む祝祭的な作品に仕立て上げた。その結果、「史上最も楽しいシェイクスピア」との評価を受け、多くの演劇批評家から高評価が続出した。

NTL 2019 A Midsummer Night's Dream   ©Photography Manuel Harlan

NTL 2019 A Midsummer Night's Dream   ©Photography Manuel Harlan

出演は、オリヴァー・クリス(妖精王オーベロン役)、グェンドリン・クリスティー(ヒポリタ/ティターニア役)、デヴィッド・ムースト(妖精パック役)ほか。かつてリッキー・ジャーヴェイスの大ヒットコメディドラマ「The Office」にも出演していたオリヴァー・クリスは、ハイトナー作品に重要な役でしばしば出演しているのでNTLiveには馴染み深いだろう。一方、グェンドリン・クリスティーは大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のブライエニー役として人気を博した女優だ。

NTL 2019 A Midsummer Night's Dream   ©Photography Manuel Harlan

NTL 2019 A Midsummer Night's Dream   ©Photography Manuel Harlan

シェイクスピアのファンや演劇愛好者はもちろんんこと、普段演劇を観ない人々にも、この躍動感あふれる幻想的なコメディを、ぜひ映画館のスクリーンで体感してほしい。

<日本演劇界各氏のコメント>

■松岡和子(翻訳家)

スピリットーー妖精、生気、様々な精ーーに満ち満ちた夏の夜の森。
その発生源は工夫を凝らした舞台と観客のあり方!

■河合祥一郎(東京大学教授)

ニコラス・ハイトナーは開放感や祝祭性を最大限に表現した。
俳優たちが舞台空間を縦横に使いこなし、観客との一体感を生み出した演出は高い評価に値する。

■木村龍之介(演出家 / カクシンハン主宰)

観客の笑顔がはじける体験型「夏の夜の夢」
このシェイクスピア作品は美味しい料理です。

難しいこと抜きに目の前の出来事にワクワクしながら召し上がってください。
顔のキョロキョロ、目のギラギラ、笑顔のニマニマ、心臓のドキドキ、怒りのワナワナ・・・
当分、見られないだろうなと思っていた密度の高い演劇が、映画で体感できます。
シェイクスピア好きはもちろん、シェイクスピアを知らない人にも丁寧に演出されているので安心で
す。
あ、あの役とこの役の男女が逆転していますよ。
演出家として、僕もそういう発想とっても好きです。
「夏の夜の夢」を見るたびに思うんだけど、女性ってスゴイですよね。それに比べて、男ってやつは!


<海外の業界各紙レビュー>
 
★★★★★
5つ星では足りない!
Observer

★★★★★
これまで観たシェイクスピアで最も楽しい!
熱狂的で、興奮が冷めやらぬディスコのような空間だ
Metro

★★★★★
おかしくて、セクシーで、ロマンティック
いたずら心が観客を笑顔にする
Evening Standard

★★★★★
この幻想的なシェイクスピアは5つ星の絶賛に値する
今後何年にも渡り語り継がれるだろう'
Daily Telegraph

★★★★★
豪華絢爛…素晴らしい
この夏最高のパーティーだ
The Arts Desk

★★★★
素晴らしい…
クリスティーのティターニアも秀逸
これは、観るに値する夢
The Times

★★★★
愛の形が変幻するあたたかく盛大な祝賀会
Financial Times

上映情報

NTLive 『夏の夜の夢』
 
■上映期間:2020/7/10(金)〜7/16(木)
■公開館:
東京)TOHOシネマズ 日本橋、シネ・リーブル池袋
神奈川)TOHOシネマズ 川崎
大阪)大阪ステーションシティシネマ
名古屋)TOHOシネマズ 赤池
福岡)中洲大洋劇場
■鑑賞料: 一般 3000 円、学生 2500 円(学生証の提示が必要になります)

 
■原題:A MIDSUMMER NIGHT’S DREAM
■作:ウィリアム・シェイクスピア
■演出:ニコラス・ハイトナー
■主演:オリヴァー・クリス、グェンドリン・クリスティー、デヴィッド・ムースト
■上演劇場:ブリッジ・シアター(ロンドン)
■上映時間:190 分(休憩含む)
■配給・宣伝 カルチャヴィル合同会社
■NTLive 日本公式 HP: http://www.ntlive.jp
■あらすじ:アテネ近郊の森に足を踏み入れた4人の若者や舞台の稽古をする職人、そして森に住む妖精たちが登場する。若い男女は結婚に関する問題を抱えており、妖精の王と女王は養子を巡りけんかをしている。しかし、妖精の女王の画策により妖精のひとりパックの活躍で最終的には円満な結末を迎える喜劇。
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