オンライン型演劇場・浅草九劇が8月のラインナップを発表 福島カツシゲ、三浦大輔、朴璐美、町田マリーらが登場
2020年6月に“オンライン型演劇場” としてリニューアルした浅草九劇。このたび8月のラインナップ4作品が決定した。
浅草九劇では、創ること、表現することの火を消さないために、アーティストやクリエイターが「新しい表現に挑戦できる場」を提供すべく、“劇場使用料無料キャンペーン”の企画募集を実施。今回発表となった4作品は、一部企画を除き、本キャンペーンを通して応募された企画から選出された作品となる。
第1弾の企画となる、舞台『イシノマキにいた時間』は、8月4日(火)より上演。コメディアン・福島カツシゲが、東日本大震災で被災した石巻でボランティアとして活動を続け、同じくボランティア経験者の俳優・石倉良信と、何度も石巻に通っていた俳優・田口智也とともに、当時の被災地での経験をもとに、ボランティアでの苦悩や葛藤、そして喜びなどを描く。
8月8日(土)より上演となる三浦大輔WS試演会は、エンタテインメント研究所・銀座九劇アカデミアにて実施した、演技ワークショップ「『映像』『舞台』両方できる役者になるⅡ」の発表となる。
“配信”という視点を取り入れたワークショップを通して、“三浦作品”がどのように作られていくのかをリアルに体験した受講者が、ワークショップ後の選抜稽古期間を経て、今回、配信での発表に挑む。また、試演会の作品は三浦による新作書下ろしとなる。
三浦大輔
8月15日(土)より上演となる『神楽坂怪奇譚「棲」体感型配信怪奇譚』は、声優界きってのレジェンドである羽佐間道夫と、多ジャンルで活躍する朴璐美が世代を超えたタッグを組み、垣根を超えた才ある人たちを集い、観る者の五感を揺さぶる「生」の空間を提供する、体感型朗読劇・怪奇譚シリーズ。途切れることのない緊張と人間の「リアル」に愕然としながらも、瞬きすることさえ惜しくなる濃密な劇場空間を作り上げ、初の「生配信」で観るものたちの感覚を弄る。
8月29日(土)より上演となる、パショナリーアパショナーリア4回目公演『眠レ、巴里』。女優・町田マリーと中込佐知子による演劇ユニット・パショナリーアパショナーリア(通称、パショパショ)は、「家庭と演劇の両立」をテーマに、子育てをしながらでも芝居を続けたいという想いと、子育て中の家族にも観劇をして欲しいという想いで「子供も飽きさせない大人の演劇」を舞台上から届ける。
(左から)町田マリー、中込佐知子
浅草九劇ではこの夏、本キャンペーンを通し、また本ラインナップを通し、エンタテインメントの未来に少しでも貢献していく。その他、8月の追加ラインナップ、“劇場使用料無料キャンペーン”の、9月のラインナップは、別途発表されることになっている。