落語×ミュージカル「劇的茶屋」第二弾『謳う死神』が開幕 ダイジェストムービーも到着!
「劇的茶屋」第二弾『謳う死神』
2020年8月14日(金)、落語をベースにしたミュージカルのオンライン配信シリーズ「劇的茶屋」第二弾『謳う死神』が開幕した。
「劇的茶屋」は、永野拓也、高原紳輔、三森千愛、福田響志の四名がオリジナルミュージカルを継続的に創作するため立ち上げたチーム・ほとり企画が企画・製作するもの。物語の基盤となるのは名作落語の数々で、7月には第一弾『謳う芝浜』が上演された。ミュージカルを生配信するだけではなく、すべてのにお茶と和菓子がついており、観劇当日までに自宅に届く仕掛け。自宅にいながら、茶屋にいる気分を味わえるちょっとしたお楽しみ付きだ。
お茶とお菓子は、「いただきます」の掛け声で観客・キャストが一斉に。
8月14日(金)より開幕した第二弾『謳う死神』は、古典落語の演目のひとつ『死神』をミュージカルに仕立てたもの。やることなすこと失敗続きで金もなければ運もない、そんな甲斐性無しの男・八五郎。ついには女房にも愛想を尽かされ、いよいよ川に身を投げようかとする彼のもとに、死神を名乗る男が現れる。医者になるようすすめられた八五郎が、言われるがままに看板をかかげると、商いはあっという間に大繁盛。次第に調子に乗った八五郎は、はじめに死神と交わした約束を破ってしまい……。
主人公の八五郎と死神、そして小気味良い語りに乗せられてするすると物語の世界に引き込まれていく。くすっと笑える場面から、おどろおどろしく、背筋がひやっとするような場面、ぴりっと緊張が走る場面……約60分の物語は、軽快な台詞回しに加えて、歌・音楽、さらには画面上の演出によってもしっかりと起伏がつけられ、テンポ良く展開する。
背景や演出の工夫も見どころのひとつ!
歌・音楽によって物語の世界がより深く広がっていく。ここが「落語×ミュージカル」の見せどころだろう。今回の『謳う死神』は、日本人初のオフ・ブロードウェイ作曲家としてNYにて『Poupelle of Chimney Town』を制作中のKo Tanakaが作曲を手掛けている。「劇的茶屋」では、それに加えて画面上の工夫も楽しい。動画共有サイト「Vimeo」を使用したリモート配信ながらも、例えば八五郎と死神が出会う河原や八五郎の長屋など、キャストが同じ場所にいるかのような背景の使い方や動きの演出がされていて、視覚的な面白さも見どころのひとつだ。目を離さず画面(映像)も楽しんでほしい。
今回の『謳う死神』公演は8月30日(日)まで、毎週金・土・日にキャストを代えて上演される。第1週にあたる8月14日(金)~16日(日)には、小林遼介(八五郎役)、宮島朋宏(死神役)、可知寛子(語り役)が出演した。3日間全4公演を、北は北海道、南は沖縄まで、40都道府県から550名以上が、この新たな「落語×ミュージカル」の世界を楽しんだという。
【ダイジェスト映像】劇的茶屋『謳う死神』
8月21日(金)~23日(日)は、上口耕平(八五郎役)・吉田メタル(死神役)・和田清香(語り役)、8月28日(金)~30日(日)は、川口竜也(八五郎役)・勝矢(死神役)・宮島朋宏(語り役)が出演する。週替わりのキャストで、組み合わせによって違う『謳う死神』が観られることだろう。
笑いもありつつ、すっと温度が下がるような苦みも残す『謳う死神』。夏の夜に一席、楽しんでみてはいかがだろうか。
配信情報
作詞・脚本・演出:永野拓也
音楽監督・歌唱指導:高原紳輔
プロデュース・制作:三森千愛
プロデュース・広報:福田響志
制作:鈴木さあや
企画・製作:ほとり企画
■2020年8月14日(金)~16日(日)
出演:小林遼介(八五郎役)、宮島朋宏(死神役)、可知寛子(語り役)
出演:上口耕平(八五郎役)、吉田メタル(死神役)、和田清香(語り役)
出演:川口竜也(八五郎役)、勝矢(死神役)、宮島朋宏(語り役)
【梅RT割】2,100円
【梅】 2,300円
【竹】 3,600円
【松(アーカイブ付き)】4,100円
【天(アーカイブ付き)】7,000円(数量限定)
※別途送料。
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