菅田将暉が詩人・最果タヒの詩を朗読する グザヴィエ・ドラン監督『マティアス&マキシム』特別映像を解禁
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左から、菅田将暉、グザヴィエ・ドラン
9月25日(金)より公開される映画『マティアス&マキシム』から、菅田将暉が朗読する特別映像が解禁された。
『マティアス&マキシム』は、『Mommy/マミー』『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』などのグザヴィエ・ドラン監督最新作。二人の青年の友情と揺れる恋心に焦点を当てた青春ラブストーリーだ。ともに30歳で幼馴染のマティアスとマキシムは、友人が撮る短編映画でキスシーンを演じたことをきっかけに、秘めていた互いへの気持ちに気づき始める。
今回解禁されたのは、詩人・最果タヒが本作に寄せた詩を、俳優の菅田将暉が本編映像とともに読み上げる特別映像。かねてからドラン監督のファンを公言してきた菅田は、以前雑誌のインタビューで、「最近観て、これはすごいなと思ったのがグザヴィエ・ドラン。こんな感性の人がいるんだなって。10代で監督デビューして、自分で衣装も編集もやるし、主演の時もありますよね。衝撃でした」と、その出会いを語っている。
映像とともに公開された最果タヒの詩と、菅田が本作に寄せたコメントは以下のとおり。
『傷痕』 作:最果タヒ
―映画「マティアス&マキシム」に寄せて―
すこしでも触れられたら裂けてしまいそうな傷口が、
ぼくそのものだと気づいている?
きみの前で、ぼくは、
触れられたくてたまらなくなる。
痛みが美しいだなんて言わない、
ぼくはただ、きみを求めていた。
血や、叫びが、ぼくから流れ出して、
ぼくはそれでも、きみの掌に包まれたかった。
傷口が、ひどくさみしい。
誰よりもぼくを深く傷つけるひと、
きみの手はあたたかいと、ぼくは早くきみに言いたい。
菅田将暉
傷みに耐えられる心など
ある筈もなく
果てしなく痛々しい
でもその姿が最高に美しい
人間には愛がある
そう教えられた気がします
『マティアス&マキシム』は2020年9月25日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー。