小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトが京都から始動

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クラシック
2015.12.19

 小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトが、2016年のロームシアター京都リニューアルオープンにあわせ、初めて京都から始動する。2015年11月18日、ロームシアター京都で記者会見を行った。

 ロームシアター京都は、1960年に京都・岡崎地域に完成以来およそ半世紀にわたり京都の“文化の殿堂”として親しまれてきた京都会館の老朽化にともない、京都市が再整備を行い、再整備後50年間にわたるネーミングライツをローム株式会社が取得、命名した。 

 会見で澤村諭・ローム株式会社代表取締役社長は「様々な社会貢献活動をおこなってきたが、音楽文化への貢献活動として、小澤征爾さんの『若い人を育てたい』という熱い思いに賛同し、音楽塾を支援している。再整備を支援したこのロームシアター京都を拠点に、地域の皆様に愛され楽しんでもらえるよう心から願っている」と語った。

 また、門川大作・京都市長は「この京都から、新しいオペラが創作され、全国公演される。京都は常に新たな文化を創造してきた街。文化を京都から全国へ、世界へ、そして未来へと発信していける大きな弾みとなる」と期待を寄せた。

 ロームシアター京都のオープニング事業検討委員長を務める小澤征爾は「このホールは間違いなく京都の宝となる。ロームの大きな理解、支援があってやってこれている。なんとかオープニング事業、音楽塾の公演を成功させたい」と意気込みを語った。

 小澤とともに指揮を振り分ける村上寿昭は「先生と共演できるのは光栄。私も音楽塾の塾生で、2002年《ドン・ジョヴァンニ》でデビューさせていただいた。ロームには奨学金をいただき、ウィーンに留学できたので、恩返しできたら嬉しい」と喜びを語った。

 主催のヴェローザ・ジャパンを代表し小澤征良は「塾生の皆さんは稽古をする1ヶ月の間に、父をはじめ、先生方がびっくりするようなスピードで目まぐるしく成長していく。その奇跡のようなひと月を支えてくれて、実現させてくださっているのが、ローム株式会社、ローム ミュージック ファンデーション」と感謝を述べた。

は12月19日から一般発売。(※フレンズ会員 先行発売は12日(土) ~18日(金))
(※フレンズ会員先行発売の利用はロームシアター京都公式WEBサイトの購入ページから会員登録が必要)

公演情報
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIV
J.シュトラウスⅡ 喜歌劇《こうもり》(全3幕 原語上演/字幕付)


■音楽監督・指揮:小澤征爾 指揮:村上寿昭 (指揮は小澤、村上の2名により振り分け)
■演出:デイヴィッド・ニース 管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ 合唱:小澤征爾音楽塾合唱団
■オリジナル・プロダクション:メトロポリタン歌劇場
■配役:
ロザリンデ:タマラ・ウィルソン アイゼンシュタイン:アドリアン・エレート
アデーレ:アナ・クリスティー アルフレート:ディミトリー・ピタス
オルロフスキー公 :マリー・ルノルマン ファルケ博士:ロッド・ギルフリー
フランク:デール・トラヴィス ブリント博士:ジャン=ポール・フーシェクール
イーダ:鷲尾麻衣 フロッシュ:笹野高史
◆2016.2/18(木)18:30、20(土)15:00 ロームシアター京都 メインホール
問合わせ:ロームシアター京都075-771-6051
◆2016.2/24(水)18:30 愛知県芸術劇場
問合わせ:東海テレビ放送事業部052-954-1107
◆2016.2/27(土)15:00 東京文化会館
問合わせ:小澤征爾音楽塾 東京公演事務局0570-084-735 
■公式サイト:http://www.ongaku-juku.com
■2015.12/19(土)発売

 
【関連公演】
「子どものためのオペラ」喜歌劇《こうもり》より(ダイジェスト版)
2016.2/15(月) ロームシアター京都 メインホール(京都の小学生を無料招待 ※応募期間終了)


小澤征爾音楽塾 http://www.ongaku-juku.com
ロームシアター京都 http://rohmtheatrekyoto.jp

 


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