谷佳樹、栗山航、桧山征翔、大久保祥太郎出演で、三島由紀夫による政治劇の傑作『わが友ヒットラー』を上演

2021年1月16日（土）～1月24日（日）シアター風姿花伝にて、CEDAR Produce vol.6『わが友ヒットラー』を上演することが発表された。

CEDARは、演出家の松森望宏と俳優の桧山征翔からなる演劇プロデュースユニット。“世界に溢れるなかなか上演されない名戯曲を上演する”ことをテーマに2017年3月旗揚げされた。
そんな彼らが新たに手掛けるのは、三島由紀夫の戯曲で、アドルフ・ヒットラーが政権を獲得した翌年におこした突撃隊粛清（レーム事件）を基にした作品。三島が『サド侯爵夫人』と対をなす作品を書きたいという思いから生まれた作品で、18世紀の怪物マルキ・ド・サドになぞらえて、20世紀の怪物ヒットラーを中心に描いている。
物語の中心人物は、ヒットラーに厚い友情を抱いているナチスの私兵・突撃隊幕僚長のエルンスト・レームと全体主義の移行のために「中道」姿勢を国民に見せておく必要から極右のレーム処分を考えるヒットラー。彼らによる血で血を洗う政治劇を、三島の優雅なアレクサンドランを意識しながら書かれた美と狂気の舞台だ。

過去にさまざまな劇団や演出家、俳優が挑んできた本作品。今回、松森望宏演出、谷佳樹、栗山航、桧山征翔、久保祥太郎出演で上演される。

三島による政治劇の傑作がどんな舞台になるのか、今後新たな情報を随時解禁していくそうなので、楽しみにしておこう。