ダンスの新たな波を体感せよ！　Baobab PRESENTS『DANCE×Scrum !!! 2020』が3日間の劇場公演+オンラインプログラムで開催

ダンスカンパニーBaobabが公益財団法人としま未来文化財団（あうるすぽっと）と共催するダンスフェスティバル『DANCE×Scrum !!! 2020』が2020年12月4日（金）～6日（日）あうるすぽっとで行われる。2016年から隔年で続くこの催しのディレクターはBaobab主宰の北尾亘だ。北尾の肝いりで集った生きのいい若手ダンサー・振付家（公募も含む）が切磋琢磨し新たなダンスを発信する。また12月12日（土）にはオンラインプログラムを行う。

3回目の今回は3つの上演プログラムを用意する。1つ目はステージプログラム。劇場で上演される気鋭アーティストによるダンス作品とガッツリと向き合える。2つ目はホワイエプログラム。あうるすぽっとの開放的なホワイエ空間で肩肘張ることなく若い才能たちのパフォーマンスを楽しめる。そして新たな取り組みとなるのが先に触れたオンラインプログラムで、後日オンラインでも楽しめるという。売り文句は“あうるすぽっとの劇場とホワイエをダンスで埋め尽くし、観客は「観て」「過ごして」「体感」する3日間”である。

今回は16組が出演（出演日・回は異なる）。ステージプログラムでは、岡本優（TABATHA）/熊谷拓明、五十嵐結也、宇山あゆみ×西村大樹、大森瑶子、北尾亘（Baobab）、田村興一郎、藤村港平の作品を上演する。ホワイエプログラムには中村蓉、中屋敷南、浅沼圭、伊藤まこと・甲斐ひろな、中村理、スッポンザル、和太鼓+ダンスユニット まだこばやし、石原朋香、吉沢楓が登場。20代～30代前半が大半のフレッシュかつ個性的な面々である。

Baobabは2009年に旗揚げし、北尾が全作品の振付・構成・演出を担う。コンペティションで受賞し、単独公演を続けるほか、国内外のフェスティバルにも招聘されている。北尾は演劇・ミュージカルの振付も手がけ、ダンサー・俳優としてもさまざまな演出家・振付家の舞台に出演。また各地でワークショップを行い、大学の非常勤講師も務める。そうした多岐にわたる活動の中でも『DANCE×Scrum !!! 』はアーティスト発のフェスティバルとしてユニークで、新たな観客との出会いを積極的に求める意気やよし。ぜひ、その熱を受け止めたい。

文＝高橋森彦