新国立劇場、2020/2021シーズン オペラ公演『ワルキューレ』、ダンス公演『舞姫と牧神たちの午後 2021』の公演実施を決定
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(左から)楽劇「ニーベルングの指環」第1日『ワルキューレ』撮影:寺司正彦/ダンス「舞姫と牧神たちの午後 2021」『Danae』撮影:鹿摩隆司
新国立劇場は、オペラ公演『ワルキューレ』、ダンス公演『舞姫と牧神たちの午後 2021』について、新型コロナウイルス感染予防、拡散防止への対応策を徹底した上で、公演を実施することを本日2020年12月25日(金)に公式サイトにて発表した。
各公演については下記のとおり。
【実施公演】
■楽劇「ニーベルングの指環」第1日『ワルキューレ』
日程:2021年3月11日(木)~3月23日(火)
会場:新国立劇場 オペラパレス
■ダンス公演『舞姫と牧神たちの午後 2021』
日程:2021年3月26日(金)~3月28日(日)
会場:新国立劇場 小劇場
楽劇「ニーベルングの指環」第1日『ワルキューレ』 撮影:寺司正彦
楽劇「ニーベルングの指環」第1日『ワルキューレ』は、「ニーベルングの指環」全四部作の中で群を抜いて人気が高く、単独で上演される機会も多い作品。ジークムントと双子の妹ジークリンデの禁断の愛、神々の長ヴォータンと愛娘ブリュンヒルデの永遠の別れなど、哀切に満ちた物語を甘美な音楽でドラマティックに描いている。有名な「ワルキューレの騎行」をはじめ、ジークムントの「冬の嵐は過ぎ去り」、「ヴォータンの告別」などの楽曲はコンサートで独立して演奏されることも多い。
新国立劇場では、2015年から3年間かけて上演し、明快でかつ哲学に満ちた美しい舞台と称された巨匠ゲッツ・フリードリヒの「指環」。このプロダクションを導入し自ら指揮した飯守泰次郎前芸術監督を、今回、再びオペラパレスの指揮台へ招く。出演者は、ブリュンヒルデに16年公演でも同役を歌ったイレーネ・テオリン、ジークムントには世界の歌劇場で新世代のヘルデンテノールとして活躍するキルヒ、ヴォータンに主要劇場のワーグナー公演で出演を重ねるシリンス、フリッカには藤村実穂子と、世界最高峰のワーグナー歌手が集結する。
なお、本公演は、新型コロナウイルス感染症拡大予防対策を講じた新時代の生活様式に基づいて、演出の一部を変更して上演される。
ダンス「舞姫と牧神たちの午後 2021」『Danae』 撮影:鹿摩隆司
ダンス公演『舞姫と牧神たちの午後 2021』は、日本を代表する新旧の振付家・ダンサーたちが、バレエ・コンサートのようにデュエットで競演し、観客に「ダンス」そのものを楽しんでもらう公演。新国立劇場では2003年、05年に同じ主旨で同名公演を上演した。今回は4組のデュエットに加え、05年の公演で初演された名作『Butterfly』と新国立劇場バレエ団Choreographic Group から生まれた『Danae』の2作品に、新国立劇場バレエ団のダンサーたちが出演する。
本公演に来場を予定されている方は、来場前に、新国立劇場ウェブサイトに掲載の【新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みと主催公演ご来場の皆様へのお願い】( https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017576.html )を必ず一読ください。
公演情報
楽劇「ニーベルングの指環」第1日
『ワルキューレ』/リヒャルト・ワーグナー
"Der Ring des Nibelungen" Erster Tag
Die Walküre / Richard WAGNER
会場:新国立劇場 オペラパレス
予定上演時間:約5時間20分(休憩含む)
【指揮】飯守泰次郎
【演出】ゲッツ・フリードリヒ
【フンディング】アイン・アンガー
【ヴォータン】エギルス・シリンス
【ジークリンデ】エリザベート・ストリッド
【ブリュンヒルデ】イレーネ・テオリン
【フリッカ】藤村実穂子
【ゲルヒルデ】佐藤路子
【オルトリンデ】増田のり子
【ヴァルトラウテ】増田弥生
【シュヴェルトライテ】中島郁子
【ヘルムヴィーゲ】平井香織
【ジークルーネ】小泉詠子
【グリムゲルデ】金子美香
【ロスヴァイセ】田村由貴絵
【協力】日本ワーグナー協会
【第1幕】戦いの末、追手から逃げるジークムントは、森の中の家に入り、暖炉の側に倒れ込む。ジークリンデは見知らぬ男の突然の訪問に驚きながらも介抱する。帰宅した夫フンディングは、男の顔が妻と瓜二つなことを訝る。ジークムントは身の上を語る。母は殺され、双子の妹とは生き別れ、父も行方不明になった、と。ジークムントこそ今追っていた敵だと気づいたフンディングは、今晩は客として迎え入れるが明朝は決闘だと言い放って部屋を離れる。家のトネリコの木に刺さる剣。誰も引き抜けなかったが、ジークムントは難なく引き抜き、これこそ父が約束した霊剣ノートゥングだと悟る。2人は生き別れた双子の兄妹だと分かり、運命的な恋に落ち、家を出る。
【第2幕】ジークムントとジークリンデは神ヴォータンと人間の間の子であり、ヴォータンは、息子とフンディングの決闘で息子を勝たせるつもりでいた。しかし結婚の神・妻フリッカに双子の結婚を咎められ、息子の勝利を取り上げることにする。その役目をヴォータンの最愛の娘でワルキューレ(戦乙女)の1人ブリュンヒルデに任せる。ブリュンヒルデはジークムントに死の定めを伝えるが、彼の思いに心打たれ、助けることを決意。しかしジークムントの剣はヴォータンの力で粉々になり、フンディングに刺されて死ぬ。ブリュンヒルデはジークリンデと逃げる。
【第3幕】亡くなった英雄の魂を運ぶワルキューレたちが岩山に集まっている。そこにジークリンデを連れたブリュンヒルデが、助けを求めにやって来る。ブリュンヒルデは一番早い馬を用意し、ジークムントとの新しい命を宿したジークリンデを森へ逃がす。命に背いたブリュンヒルデに怒るヴォータンは、彼女の力を奪い、眠りに閉じ込め、目覚めさせた男の妻になるという厳罰を与える。ブリュンヒルデは、炎に囲まれた岩山で深い眠りに落ちる。
アトレ会員先行発売期間:2021年2月6日(土)10:00~8日(月)
一般発売日:2月13日(土)10:00
※座席につきましては、通常の座席配置(1階1列~3列を除く)での販売を予定しております。
ただし、政府及び東京都の判断により、イベント収容率に変更が生じた場合は、途中での販売を停止する場合がございます。予めご承知おきください。
現時点では発表済のキャストでの上演を予定しておりますが、出入国制限の状況により変更と
なる場合がございます。予めご了承ください。
●上演版について
本公演では、オーケストラピット内の間隔を確保するため、アルフォンス・アッバスによる管
弦楽縮小版での演奏を予定しております。
公演情報
ダンス・コンサート
『舞姫と牧神たちの午後 2021』
Dance Concert "Afternoon of Fauns and Nymphs 2021"
会場:新国立劇場 小劇場
酒井はな&森山未來
【出演】酒井はな&森山未來
【演出・振付】島地保武
【音楽・演奏】藤元高輝(gt.)
【出演・振付】加賀谷 香&吉﨑裕哉
【音楽・演奏】坂出雅海
【出演・振付】山田うん&川合ロン
【音楽】ルイ・アームストロング ほか
【出演】湯浅永麻&小㞍健太
【振付】クリスタル・パイト
【音楽】オーウェン・ベルトン
(「DANCE to the Future 2019」にて初演)
【出演】木村優里&渡邊峻郁
【振付】貝川鐵夫
【音楽】ヨハン・セバスティアン・バッハ
(2005年「舞姫と牧神たちの午後」にて初演)
【出演】池田理沙子&奥村康祐(3月26日(金)・27日(土)18:00)/五月女遥&渡邊拓朗 (3月27日(土)13:00・28日(日))
【構成・演出】平山素子
【振付】平山素子&中川 賢
【音楽】マイケル・ナイマン、落合敏行
アトレ会員先行発売期間:2021年1月30日(土)10:00~2月1日(月)
バレエ/ダンス先行メンバーズ販売期間:1月31日(日)10:00~2月1日(月)
一般発売日:2月7日(日)10:00