神使轟く、激情の如く。 豊洲PIT無料ワンマン目前、ライブキラーチューン“神曲10曲”と新曲「神奏曲:ガイア」を解説しよう
神使轟く、激情の如く。
テンポチェンジを多用した上に本格的なラップやスクリーモを取り入れながらも、耳に残るサビのメロディが印象的な“メロディックミクスチャープログレッシブメタルコア”を確立しつつある神使轟く、激情の如く。(以下、神激)。そのアイドルとは思えないような楽曲、エモーショナルなライブの噂はいまやバンド界隈、音楽ファンの間でも話題となり、「神奏曲:アブソルートゼロ」がテレビ朝日系『お願いランキング』のテーマソングにも抜擢されるなど、注目度急上昇中の彼女たちが3月5日に東京・豊洲PITで無料ワンマン(ドリンク代も無料!)を開催する。ここでは、このワンマンでも披露されるであろう彼女たちライブキラーチューン“神曲10曲”に新曲「神奏曲:ガイア」を加えた全11曲について、神激の制作チームにコメントをもらい、これを元にメンバーにインタビューを敢行、神激サウンド、ライブへのインビテーションとなるテキストを、セルフライナーノート形式で制作。これを読んで、ぜひとも神激のワンマンに足を運んでみて欲しい。
(※二日よいこは入院のため欠席)
■1.「自己都合主義メタモルフォーゼ」
実久里ことの:当時は、私たちがMCをやりだしたら“なに語ってんだよ”と外に出ていく人もいたんです。ライブで歌っているとその頃のことを思い出すと同時に、この信念はいまも持ち続けてるなと確認する曲でもありますね。
三笠エヴァ:神激のライブは観客参加型なんですけど、それを最初に作ったのがこの曲。(二日)よいこのラップゾーンではお客さんが“リリシスト”といってコール&レスポンスの場面があったり。フリースタイルゾーンもツーステップだけではなく、お客さんが自由に盛り上がっているのを見て私たちが真似したり。そういう相乗効果で面白くなっていく。そんなライブが作れるようになった曲だと思います。
■2.「瞬間成仏NEXT YOU→」
生牡蠣いもこ:以前は、MCは叫び散らしているだけだったんですけど、この曲ができてからはMCも含めて、自分たちのことを曝け出しちゃえばいいんだと思った曲です。一歩踏み出したのは自分自身なんですけど、こうやって応援してくれる人がいるからこそ、さらにそこから一歩踏み出せるんだよ、というメッセージも入っています。
■3.「夏声蝉時雨」
いもこ:当たり前のことが当たり前じゃなくなったいまだからこそ、より沁みる曲になったのかなって思いますね。
涙染あまね:神激はこれまで煽りが多かったんですけど、この曲から自分はポエトリーをやるようになったんですよ。夏のせつない夕暮れを表すような言葉をつむいで、曲の世界観を冒頭で作るというのが生まれた曲でもあります。
ことの:演るたびにどんどんフェス向きの曲になっていきました。
■4.「不器用HERO」
TiNA:シンガロングパートもあるので、会場との一体感がすごく感じられる曲なんです。
三笠:だから、ファン人気もめちゃくちゃ高いんですよ。自分もそうだったんですけど、わざわざライブハウスに行く人って“音楽がないと明日頑張れない”みたいな人だと思うんですね。仕事を頑張ってライブハウスに来て、この曲を歌って“明日からも頑張ろう”って、小さな明日の活力になるような曲なので、社会人人気がめちゃくちゃ高いんです(笑顔)。
いもこ:みんなの背中も押せるけど、私たちもファンに押されて一歩前に進める曲です。
■5.「Supernova」
TiNA:この曲は新しい自分を発見できた曲です。ボイパに初挑戦したのもそうですし。曲のラストに、勝手に自分でコーラスを入れたんですよ。音源には入っていなかったんですけど、ライブでこの曲をやっているときに“ここに自分のコーラスを入れたら気持ちよさそう”と思って1回入れてみたらしっくりきたので、以降毎回この曲でコーラスを入れてみたり。
ことの:それで、ここから他の曲でも自分で考えたコーラスを入れだしたんです。
いもこ:歌詞は神激のグループラインを作って、そこにメンバーが書き込んだ言葉や、ファンの人、“自分は夢を諦めたけけど、いまはその夢を神激に託すよ”といってくれた言葉などを集めて私が歌詞にしたので、ライブでみんなが肩を組んでいる姿を見ると、グッとくるんです。
ことの:チーム感が出る曲ですね。
■6.「神奏曲:テンペスト」
ことの:「テンペスト」のラストの《共に突破して未来へ》のところが高くて。それまで自分はずっと裏声ばかりで歌っていたんですけど、神激の楽曲には負けちゃうんですよ。それで、歌い方を変えて地声で歌うようになったんです。この曲のデモが届いたとき“これは絶対出せない”と思ってたんですけど、めっちゃ練習したら出せて。自分にも自信が持てるようになりました。
■7.「青瞬螢詠」
あまね:自分はこの曲からシャウトを継承したんですけど。初めてシャウトをやりだしたときは、吐きの高いシャウトやスクリームも一定の音でやっていたんですけど。この曲はグロウル系の低音のエグいスクリーモだったんですが“チャレンジしたろ!”って挑戦しました。この頃から骸骨さんマイクを用意して下さったので、フロアからステージを見たとき、このマイクでシャウトすることでより一層カッコよさが増したと思います。シャウトするときは人間やめています(笑)。
■8.「合法トリップ:ボイルハザード」
ことの:本当に歌詞の通りで、いつどこでやってもみんなのテンションがグッと上がる曲ですね。
いもこ:《年々シーンも縮小し~》と私が歌っているところでは、アイドルはCDを売って、メジャーデビューして、オリコン何位とかで売れている風に見せたりするけど、私たちは私たちのやり方で売れていこう、ということを書いています。
■9「神奏曲:アブソルートゼロ」
■10.「生まれ変わっても自分になりたい」
いもこ:“生まれ変わっても自分になりたい”というのは、元々は自分の生誕祭のときにステージで生まれた言葉なんです。こんな言葉は、見ただけで寒気がするような人間だったんですけど。いまはこうやっていろんな人と出会って、自分を信じてついてきてくれてる人たちもいる。自分に生まれなかったらこの人たちとは誰とも出会えてなくて、この瞬間もないんだと思ったら、私はどう考えても生まれ変わっても自分になりたいなと思って書いたのがこの曲です。
■新曲「神奏曲:ガイア」
ことの:この曲は初めて披露したときから私が冒頭の英詞を歌っていたら、お客さんがクラップしだしたんですよ。昔は曲のノリ方を解説したりしていたんですけど、いまはそういうことをしなくても分かってくれるファンが多い。それを実感した場面でしたね。
■3月5日(金)『神激、豊洲PITで無銭ライブやるってよ!』に向けて
――では、これらの楽曲をプレイするであろう豊洲はどんなライブになりそうですか?
あまね:神激ってライブをやるたびに新しいことに挑戦していくので、自分も神激の曲で、シャウトもそうなんですけど、新しい音域を出したりして、既存曲に新しい風を入れて、いままでとは違ったライブを見せたいと思ってます。自分の声が神激のエンジンになって、もっと聴いてる人と新しい世界に行きたいです。
三笠:代だけではなくドリンク代も無銭です。行かなきゃ損です。こういう運営さんの企画力、行動力も神激は本当にすごいんですよ。でも、どんなに面白いことをやってたとしても、どんなにすごい曲をやってたとしても、やっている自分たちがカッコよくなきゃ意味がないので。それらを上回れるステージを目指します。そうして、最初は無銭だから行こうと思ったけど、ステージがあまりにもよすぎてファンになった、という人をたくさん増やしたいですね。
TiNA:最強の楽曲が揃った状態でのワンマンなので、いま神激ができるもっともカッコいい状態の曲、ステージングで、前回のワンマンからは見違えるほどパワーアップしているものを見せたいです。
いもこ:神激はガンガン毎月地方に行っているんですね。いつもは会いに行ってる側なんですけど、今回は会いに来てもらう形になるので、会いに来ても後悔させない、いつも通りじゃないライブをしたいです。
ことの:アイドルっぽいフォーメーションが神激のいまの曲にはどんどん合わなくなってきているので、そういうものもどんどん取っ払って。メンバーが自由に動いて煽れるステージをいまは目指しているので、これからの神激のステージングを見せられるライブをしたいと思います。
――初めて観る人にライブを楽しむためのアドバイスをお願いします。
いもこ:初めての人には、何を用意すればいいんだろうとか、コールできないとダメなのかな、とかいわれるんですけど、気持ちだけ持ってきてくれれば十分。まずは、来ることが一番。音源にはない世界がそこには必ずあるので。
取材・文=東條祥恵
ライブ情報
3月5日(金)豊洲PIT
【時間】OPEN18:00/START19:00
【料金】SS席¥30000 /S席¥10000/無料席¥0
【取扱】https://tiget.net/events/118937
SS席-最前方エリア、ファストパス付きチェキ券、メンバーSNSカード×6種、プレミアムオフ会招待(3/6㈯夕方~開催予定)
S席-前方エリア、ファストパス付きチェキ券、メンバーSNSカード×3種(ランダム)
無料席-無料エリア
18:00-19:00 OPEN
19:00-20:00 ライブ
20:00-22:00 特典会
※ほかライブ情報はオフィシャルサイトへ https://www.shingeki-official.com/