不滅の傑作ミュージカル『キンキーブーツ』松竹ブロードウェイシネマでまもなく公開、上映劇場の詳細明らかに

2021.3.3
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松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』 ©Matt Crockett

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松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』が2021年3月5日(金)より日本各地の映画館で公開される。このほど上映劇場の詳細が明らかとなった。

【3月5日(金)から公開する劇場】
東劇、シネ・リーブル池袋、109シネマズ二子玉川、MOVIXさいたま、札幌シネマフロンティア、ミッドランドスクエア シネマ、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹、T・ジョイ博多

【3月19日(金)から公開する劇場】
立川シネマシティ 、MOVIX柏の葉、MOVIX 伊勢崎、MOVIX 宇都宮、MOVIX つくば、MOVIX 京都、MOVIX 倉敷、フォーラム山形、フォーラム八戸、長野アイシティシネマ

【4月2日(金)から公開する劇場】
フォーラム盛岡、鹿児島ミッテ10

【4月9日(金)から公開する劇場】
フォーラム福島、イオンシネマ新潟南、佐世保シネマボックス太陽

松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』 ©Matt Crockett

松竹ブロードウェイシネマで上映される『キンキーブーツ』は、イギリスにおける実話を基にした英米合作映画『キンキーブーツ』(2005年)を、ハーヴェイ・ファイアスタインの脚本とシンディ・ローパーの作詞・作曲によってミュージカル化した舞台のライヴ映像である。

【ストーリー】
舞台はイギリスの倒産しそうな靴工場。自分の意思に反して、跡継ぎのチャーリーは経営困難に苦しむ。そんな中、チャーリーはドラァグクィーンのローラと仲間たちに出会う。外見も振舞いも違うチャーリーとローラ。しかし思いがけない2人の共通点から、物語は意外な新展開を見せるー。


ミュージカル『キンキーブーツ』は、2013年にブロードウェイ初演を飾り、シンディ・ローパーのポップな音楽性と、ジェリー・ミッチェルの陽気な演出・振付が観客たちの心を掴んだ結果、同年の第67回トニー賞において最優秀ミュージカル作品賞など6部門を受賞する快挙を果たした。2015年にはロンドンはウエストエンドのアデルフィ・シアターでも開幕し、翌年のローレンス・オリヴィエ賞で最優秀新作ミュージカル賞など3部門を受賞した。今回、上映される映像は、そのウエストエンド・プロダクションを2018年に特別撮影したもの。元々がイギリスの話なので、ウエストエンドでの上演はある種“里帰り”的な熱狂で迎え入れられたという。映像からもその雰囲気は如実に伝わってくる。

松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』 ©Matt Crockett

なお、日本では、2016年に小池徹平(チャーリー・プライス役)と故・三浦春馬(ローラ役)のW主演で初演、2019年の再演では東京・大阪の全45公演が全席満員となるなど一大旋風を巻き起こしたことが記憶に新しい。しかし本作の魅力をよりいっそう追求したいのならば、日本語版だけでなく、ぜひオリジナルの英語版も観ていただきたい。

今回上映される『キンキーブーツ』では、ローラ役をマット・ヘンリー(本役でローレンス・オリビエ賞ミュージカル主演男優賞を受賞!)、チャーリー・プライス役をキリアン・ドネリーが演じ、他にも魅力的な俳優陣がこれでもかとハイレヴェルのパフォーマンスを披露するのである。

ここにきて、LGBTQなど多様性を尊重する気運がいよいよ世界的に高まる中、日本のミュージカル観客諸氏にも凝り固まったドメスティックからぜひ解き放たれて、日本語版ばかりではなく、オリジナルの英語で(もちろん日本語字幕も付くが)、この素晴らしいミュージカルに触れていただきたい。異なる言語、異なる価値観を超えて他者理解の意義深さに到達するうえで、この『キンキーブーツ』ほどふさわしい観劇題材はないと思われるからである。

松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』 ©Matt Crockett


【スタッフ プロフィール】

■ハーヴェイ・ファイアスタイン(脚本)
ロンドンで大人気を博した『ファニー・ガール』(2016年)の脚色を手掛ける。また、脚本を書き下ろしたNBC TVのドラマ『ザ・ウィズ』は12月に生放送され、彼の脚本でのブロードウェイ上演を控えている。近年のブロードウェイ作品として『ニュージーズ』(トニー賞ノミネート)、『カーサ・ヴァレンティーナ』(トニー賞ノミネート)の脚本を手掛ける。また『トーチソング・トリロジー』(トニー賞、ドラマデスク賞、オビー賞受賞)、『ラ・カージュ・オ・フォール』(トニー賞、ドラマデスク賞受賞)、『ケイターレッド・アフェア』(ドラマデスク賞12部門ノミネート)、『セーフ・セックス』(エース賞受賞)、『レッグス・ダイアモンド』、『スプークハウス』、『フラットブッシュ』、『トスカ』、『コモン・グランド』他、数々の脚本を手掛ける。また、ニューヨークタイムズ紙、テレビガイド紙、ハフィントンポストで政治コラムを掲載しており、PBS「イン・ザ・ライフ」のコーナーでも発言している。 子ども向けの本『よわむし子ガモ』(ヒューマニタス賞受賞)は現在第5刷を迎える。俳優としては、映画:『ミセス・ダウト』、『インデペンデンス・デイ』、『ブロードウェイと銃弾』、舞台・ミュージカル:『ヘアスプレー』(トニー賞受賞)、『屋根の上のヴァイオリン弾き』、『ラ・カージュ・オ・フォール』、『トーチソング・トリロジー』(トニー賞受賞)に出演。またテレビでは『スマッシュ』、『ママと恋に落ちるまで』、『グッド・ワイフ』、『チアーズ』(エミー賞ノミネート)、『シンプソンズ』、『ファミリー・ガイ』、『ナース・ジャッキー』に出演している。

■シンディ・ローパー(音楽/作詞)
30年にわたる輝かしいキャリアと5千万枚以上もの世界的なアルバムセールスを記録する、グラミー賞、エミー賞そしてトニー賞の受賞歴があるアーティスト。初のアルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』でグラミー賞ベスト新人賞を受賞し、デビューアルバムからシングルカットした4曲がトップ5入りを果たした初の女性アーティストとなる。それ以降、スタジオアルバムを10枚リリースし、ソングライターズ・ホール・オブ・フェーム入りするとともに、自叙伝でニューヨークタイムズ紙のベストセラーリスト入りを果たす。これまでにグラミー賞15回、アメリカンミュージック賞2回、アメリカンビデオ賞7回、MTV賞18回のノミネート歴を誇る。2013年、『キンキーブーツ』の楽曲および作詞により、単独でオリジナル楽曲賞を受賞した初の女性となる。その後も精力的な活躍は続き、ブロードウェイミュージカル『スポンジボブ・スクエアパンツ』に楽曲を提供した後、現在は1988年に公開された長編映画『ワーキング・ガール』のブロードウェイ版上演に向けて作曲をおこなっている。また、2018年10月には、自らデザインを手掛けるインテリアブランド『グランディン・ロード』を立ち上げた。

【キャスト プロフィール】

■マット・ヘンリー(ローラ役)
ウエストエンドで活躍し、数々の賞に輝く舞台俳優にして歌手、作曲家、アーティストでもあるマット・ヘンリー(MBE)は、決して見過ごすことのできない存在である。2017年には、ミュージカル界への貢献を称えられ新年の叙勲者リストに名を連ね、MBEを受章。同年、『キンキーブーツ』のオリジナル・ウエストエンド版アルバムで披露したソロ歌唱が評価され、グラミー賞にノミネートされた。2016年、『キンキーブーツ』のローラ役でローレンス・オリビエ賞ミュージカル主演男優賞を受賞。また、ロンドンの舞台芸術ファンたちの投票によって決定されるワッツオンステージ賞でミュージカル主演男優賞に輝いた。一方、2016年にグラミー賞とトニー賞に輝くポップアイコン、シンディ・ローパーのイギリスツアーに、デビューアルバム『レッド・フレア』を引っ提げて同行し、前座を務めた。『レッド・フレア』は、ダン・ギレスピー・セルズ(『ザ・フィーリング』)所有のスタジオでレコーディングされ、プロデュースをMR. HUDSONが手掛けた。現在、iTunesにて有料配信中。BBCの『ザ・ヴォイス』では、決勝へと進出を果たし、will.i.am、ジェシー・J両氏の激賞を受けた。決勝でマットが歌ったレイ・ラモンターニュの『Trouble』は、YouTubeで400万回以上再生された。同じ週には原曲も再度UKチャート入りを果たし、マットの優れた歌唱力を裏付けた。 主な舞台出演:最近では、『二人の貴公子』で再びグローブ座の舞台を踏んでいる。この他、『アベニューQ』(ノエル・カワード劇場およびイギリスツアー)、『ライオンキング』(ライセウム劇場)、『ミス・サイゴン』(イギリスツアー)、『サタデー・ナイト・フィーバー』(アポロ・ヴィクトリア劇場)、『HAIR「ヘアー」』(イギリスツアー)、『ザ・ラットパック ライブ・フロム・ベガス』(アデルフィ劇場およびイギリスツアー)、『ザ・ハーダー・ゼイ・カム』(ストラットフォード・イースト王立劇場およびイギリスツアー)、『ライオンと魔女』(ロイヤル&ダーンゲート)、『ザ・フロントライン』(グローブ座)に出演。

■キリアン・ドネリー(チャーリー・プライス役)
舞台出演歴:『キンキーブーツ』再演版(アル・ハーシュフェルド劇場)でチャーリー・プライス役を再び演じ、ブロードウェイデビューを果たす。ロンドン上演版(アデルフィ劇場)で同役を初めて演じ、2016年オリビエ賞ミュージカル主演男優賞および2015年イブニング・スタンダード・シアター・アワード最優秀ミュージカル・パフォーマンス賞にノミネート。同作のウエストエンド版キャストのレコーディングは、2017年グラミー賞最優秀劇場ミュージカル・アルバム賞にノミネートされた。また、フランク・マクギネス作『ドニゴール』(アビー劇場、ダブリン)でジャッキーを、『メンフィス』(シャフツベリー劇場)でヒューイ・カルフーンを演じ、後者で2015年オリビエ賞ミュージカル主演男優賞にノミネート。ジェイミー・ロイド演出『ザ・コミットメンツ』(パレス劇場)でデコ、ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』(ヴィクトリア宮殿劇場)でトニー、『オペラ座の怪人』(ハー・マジェスティーズ劇場)でラウル、『レ・ミゼラブル』(クイーンズ劇場)でアンジョルラス(その前には、ジャン・バルジャンとジャベールの代役を務めたことも)、『マイケル・コリンズ』(コーク・オペラ・ハウス)でコリンズを演じ、『スウィーニー・トッド』 (ゲート劇場、ダブリン)にも出演。この他、『フル・モンティ』(オリンピア・ロンドン)イーサン・ジラード、『ウェストサイド物語』(ソルスティス)トニー、『ザ・ワイヤーマン』(ガイエティ劇場)デクラン、『SINGIN' IN THE RAIN~雨に唄えば~』(オリンピア・ロンドン)ロッド役を務めた。最近では、『レ・ミゼラブル』(クイーンズ劇場)ロンドン版でジャン・バルジャン役を務め、ウエストエンドデビューを飾った作品へのカムバックを果たした。現在は、キャメロン・マッキントッシュ演出による新版『レ・ミゼラブル』でふたたびジャン・バルジャン役に抜擢され、イギリスおよびアイルランドのツアー公演に参加。映画・テレビ出演歴:第85回アカデミー賞授賞式(ドルビーシアター、ロサンゼルス)、トム・フーパー監督『レ・ミゼラブル』(ワーキング・タイトル・フィルムズ)コンブフェール役、『ショーバンド』 (BBC)、『ザ・ラスト・ファーロング』 (RTE)、『バチェラーズ・ウォーク』(RTE)、『The-Tudors-~背徳の王冠』(BBC)、『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』(RTE)、『オープンハウス』(RTE)。

【動画】松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』予告編


 

上映情報

松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』

 

【3月5日(金)から公開する劇場】
東劇、シネ・リーブル池袋、109シネマズ二子玉川、MOVIXさいたま、札幌シネマフロンティア、ミッドランドスクエア シネマ、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹、T・ジョイ博多

 
【3月19日(金)から公開する劇場】
立川シネマシティ 、MOVIX柏の葉、MOVIX 伊勢崎、MOVIX 宇都宮、MOVIX つくば、MOVIX 京都、
MOVIX 倉敷、フォーラム山形、フォーラム八戸、長野アイシティシネマ

 
【4月2日(金)から公開する劇場】
フォーラム盛岡、鹿児島ミッテ10

 
【4月9日(金)から公開する劇場】
フォーラム福島、イオンシネマ新潟南、佐世保シネマボックス太陽

 
※上映劇場の詳細は下記にて
http://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=KinkyBoots

【キャスト】
ローラ役:マット・ヘンリー
チャーリー・プライス役:キリアン・ドネリー
ローレン役:ナタリー・マックイーン
ドン役:ショーン・ニーダム
ニコラ役:コーデリア・ファーンワース
ジョージ役:アントニー・リード

 
【制作】
■脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
■音楽/作詞:シンディ・ローパー
■演出/振付:ジェリー・ミッチェル
■セットデザイン:デイヴィッド・ロックウェル
■衣装デザイン:グレッグ・バーンズ
■照明デザイン:ケネス・ポズナー
■音響デザイン:ジョン・シヴァース
■ヘアデザイン:ジョシュ・マルケット
■プロデューサー(舞台版):ダリル・ロス ハル・ルフティグ
■監督(シネマ版):ブレット・サリヴァン
■プロデューサー(シネマ版):ダリル・ロス ハル・ルフティグ オースティン・ショウ
■エグゼクティブ・プロデューサー (BroadwayHD):スチュアート・レーン&ボニー・カムリー

 
【ミュージカル楽曲一覧】
●1幕
プライス&サン・テーマ
ザ・モスト・ビューティフル・シング・イン・ザ・ワールド
テイク・ワット・ユー・ゴット
ランド・オブ・ローラ
ランド・オブ・ローラ(リプライズ)
ステップ・ワン
セックス・イズ・イン・ザ・ヒール
ザ・ヒストリー・オブ・ロング・ガイズ
ノット・マイ・ファーザーズ・サン
エヴリバディ・セイ・イェー
●2幕
アントラクト/
プライス&サン・テーマ(リプライズ)
ワット・ア・ウーマン・ウォンツ
イン・ディス・コーナー
ソウル・オブ・ア・マン
ホールド・ミー・イン・ユア・ハート
レイズ・ユー・アップ/ジャスト・ビー

 
■配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈英国/2018/ビスタサイズ/122分/5.1ch〉
日本語字幕スーパー版

 
【そもそも「松竹ブロードウェイシネマ」とは?】
現代の舞台の本場はやはりアメリカ・ニューヨークのブロードウェイ。でも、そう簡単にニューヨークへ足を運ぶ事はなかなか難しい。そこで、お手頃な価格でゆったりと本場ブロードウェイの舞台を中心に数々の傑作を映画館でお楽しみ頂きたい―そんなコンセプトから誕生したのが、「松竹ブロードウェイシネマ」。松竹は映画や歌舞伎・演劇、その他沢山のエンターテイメントを扱っている、言ってみれば「総合芸術」な会社。だから映画と舞台の融合だって不思議じゃない。日本映画史上初で、ブロードウェイの舞台を松竹が“映画館”から皆様へ、《最高な形》でお届け。