歌舞伎俳優×文楽人形遣い、コンテンポラリー・ダンス×声明 国立劇場5月特別企画公演『二つの小宇宙―めぐりあう今―』が上演
5月特別企画公演『二つの小宇宙―めぐりあう今―』
2021年5月22日(土)国立劇場 大劇場にて5月特別企画公演『二つの小宇宙―めぐりあう今―』が上演される。
国立劇場とアーツカウンシル東京の共催により行われる本公演。現代的な要素を取り入れた視点から伝統芸能を捉え、歌舞伎俳優と文楽人形遣い、コンテンポラリー・ダンスと声明という出会いを軸に、2つの新作『変化(へんげ)と人間と―羽衣伝説―』『Bridge』を上演する。
『変化と人間と―羽衣伝説―』は、天女と人間という“異世界の出会い”に焦点を当て、羽衣伝説を新たな視点で解釈、構成し、歌舞伎俳優と文楽人形遣いの貴重な顔合わせで描く。音楽には雅楽を用い、歌舞伎・文楽の身体性との融合と対峙にも期待だ。また、草月流・勅使河原茜の生け花、武田双雲の書、京都の老舗・山田松香木店の香といった生活文化も演出に取り入れられており、日本文化の多彩な魅力楽しめるという。出演は、女方として情感に満ちた舞台に深まりを見せる中村雀右衛門と、スケールの大きさとこまやかさを併せ持つ吉田玉男、そして御神楽を中心に雅楽の演奏と研究に携わる神々楽伎座(ささらぎざ)。
『Bridge』では、豊かな音楽性を持ち、唄・浄瑠璃など伝統音楽の源流とも言われる声明とコンテンポラリー・ダンスの競演。荘厳かつ幽玄な僧侶の声が感じさせる無重力とダンサーの身体や動きがまとう重力。 声明の声が見据える仏の世界と、ダンサーが踏みしめる“今・ここ”にある舞台。脈々と受け継がれてきた声がもつ伝統と、身体が生み出す新作ならではの緊張感溢れる一瞬。さまざまな架け橋の意味がこめられているという。振付・演出は、しなやかな感性でテーマ見つめ、繊細さと力強さを併せ持つ表現力豊かな作品に定評がある山田うん。強靭な身体性と高いテクニック、そして緊密なチームワークで知られるCo.山田うんの12名のダンサーと、国内外で活動を展開し、声明の研究と表現の探求で知られる声明の会・千年の聲(迦陵頻伽聲明研究会、七聲會)が唯一無二の時空を作り上げる。
公演情報
【日時】令和3年5月22日(土)午後3時30分開演
【場所】国立劇場 大劇場
【演目】
「変化(へんげ)と人間と―羽衣伝説―」(新作初演)
作・演出=大和田文雄
振付=花柳源九郎 音楽=東野珠実
美術(いけばなオブジェ)=勅使河原茜 書=武田双雲 香=山田松香木店
振付・演出=山田うん
衣裳=池田木綿子 照明=藤田雅彦(株式会社金沢舞台) 花=塚田有一
飯森沙百合・川合ロン・黒田勇・田中朝子・西山友貴・仁田晶凱・長谷川暢・
望月寛斗・山口将太朗・山崎眞結・山根海音・吉崎裕哉
声明の会・千年の聲
真言聲明 迦陵頻伽聲明研究会、 天台聲明 七聲會
【】
1等席6,000円(学生4,200円)、 2等席4,000円(学生2,800円)