フェスティバル/トーキョー全13回を振り返りアーカイブ化する事業「アーカイビングF/T」を実施
「アーカイビングF/T」
同時代の舞台芸術の魅力を多角的に紹介し、新たな可能性を追究する芸術祭として2009年よりスタートしたフェスティバル/トーキョー(F/T)。2021年8月~12月(予定)にかけて、「未来に残す・未来に役立てる」ことを目的とし、ウェブサイトの整備や過去の上演映像セレクションの期間限定配信、シンポジウムなどを行う『アーカイビングF/T』を実施することが発表された。
F/Tは、2009年の開始以来、国内外の先鋭的なアーティストによる演劇、ダンス、音楽、美術、映像等のプログラムを東京・池袋エリアを拠点に実施し、2020年までの13回のフェスティバルに204作品を上演、77万人を超える観客・参加者が集った。そんなF/Tは、2020年秋に開催した「フェスティバル/トーキョー20」をもって終了となり、該当実行委員会は、より効果的な事業運営を目的とし、「東京芸術祭」(2016年より開催)を主催する東京芸術祭実行委員会と統合する。
これについてフェスティバル/トーキョー実行委員会 実行委員長 福地茂雄氏は、「当実行委員会の構成団体である豊島区・公益財団法人としま未来文化財団は東京芸術祭の実行委員会構成団体として、またNPO法人アートネットワーク・ジャパンは事務局へ参画し、引き続き豊島区・池袋エリアを起点に舞台芸術の更なる発展に寄与して参ります」としている。
2021年度の実行委員会主催事業として、2009年から2020年の12年間、13回の情報を検索できるウェブサイトの整備や過去の上演映像セレクションを期間限定配信、シンポジウムなどを行う事業「アーカイビングF/T」を2021年夏から冬にかけて展開。またF/T18〜20のディレクター長島確・共同ディレクター河合千佳のディレクションによるプログラムが「東京芸術祭2021」の公式プログラムとして実施される。F/Tの理念を引き継ぐプログラムとなる予定だという。詳細は7月下旬発表予定だ。