日比谷公会堂でショスタコーヴィチ交響曲演奏会を開催

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2015.12.19
サンクトペテルブルク交響楽団を指揮する井上道義 Photo:K.Miura

サンクトペテルブルク交響楽団を指揮する井上道義 Photo:K.Miura

 昭和4年に開設され86年の歴史を持つ日比谷公会堂が、耐震化等に伴う大規模改修の工事に着手するため、平成28年3月末から一時休館する。休館前、日比谷公会堂主催の最後のイベントとして2016年2月13日(土)、平成19年に行われた「日露友好 ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト2007」の再現となる「ショスタコーヴィチ交響曲第9番・第15番演奏会」を開催する。

 「日露友好 ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト2007」は、黒柳徹子を実行委員長にマルタ・アルゲリッチ、オノ・ヨーコらが委員に名を連ねた実行委員会が主催。井上道義指揮の下、サンクトペテルブルク交響楽団、広島交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、ソリストにアンナ・シャファジンスカヤ、セルゲイ・アレクサーシキ、合唱に東京オペラシガーズ、栗友会が参加し、ショスタコーヴィチが残した全15の交響曲を、1ヶ月という短期間出集中的に演奏した。

日露友好 ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト2007公演プログラム

日露友好 ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト2007公演プログラム

■日露友好 ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト2007
●2007年11月3日(土・祝) 17:00
交響曲第1番、第2番「10月革命に捧ぐ」、第3番「メーデー」
管弦楽:サンクトペテルブルク交響楽団
●2007年11月10日(土) 17:00
交響曲第1番 ヘ短調 op.10
管弦楽:千葉県少年少女オーケストラ
交響曲第7番 ハ長調 op.60 「レニングラード」
管弦楽:サンクトペテルブルク交響楽団
●2007年11月18日(日)15:00
交響曲第9番、第14番「死者の歌」
ソプラノ:アンナ・シャファジンスカヤ
バス:セルゲイ・アレクサーシキン
管弦楽:広島交響楽団
●2007年12月5日(水)19:00
交響曲第11番「1905年」、第12番「1917年」
管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団
●2007年11月4日(日) 15:00
交響曲第5番「革命」、第6番
管弦楽:サンクトペテルブルク交響楽団
●2007年11月11日(日)15:00
交響曲第10番、第13番「バビ・ヤール」
バス:セルゲイ・アレクサーシキン
合唱:東京オペラシンガーズ
管弦楽:サンクトペテルブルク交響楽団
●2007年12月1日(土)17:00
交響曲第4番
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
●2007年12月9日(日) 15:00
交響曲第8番、第15番
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

日露友好 ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト2007から Photo:K.Miura

日露友好 ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト2007から Photo:K.Miura

 プロジェクトにあたって井上は次のように語っていた。
「僕と同じ60歳以上の人は、だいたいコンサートは日比谷公会堂で聴いているんですよ。東京文化会館がない時代、戦前から日比谷公会堂はあって、母親たちも聴いているし、僕の先生たちもみんなあそこで演奏している。そんなホールが、今は全然使われていない。古いし、階段しかないから当然だと思っていたんだけど、ヨーロッパだとあのくらいの古さのホールなんて山盛りある。ウィーンのムジークフェラインだってエレベーターはあるけれど、エスカレーターはない。日比谷公会堂は、そんなにひどかったかなと思い出してみたら2階で聴いたときの記憶は悪くないんですよ。演奏が悪かった記憶はたくさんあるけど。2階席がかぶさっている1階後列の音はよくないことはわかるんだけど、2階席は悪くないんですよ。中学のころに聴いたシャルル・ミュンシュ指揮、日フィルの《第九》も、音が悪かったとは記憶していないんですよね。しかも今回の場合、サントリーホールのよう暖かく包むというよりも、ショスタコーヴィチは冷たく、対峙するという音楽だから、意外といけるんじゃないかと思って、この選択は正しいと思うようになった。
 考えれば考えるほど、あんないい立地条件にあるホールが、東京のクラシックの中心として機能しないのか疑問に思えてきた。周りにはたくさん会社がある、銀行も官公庁もある。ほかのホールより、場所的にはずっといいんだよ。音楽会終わったあと公園があるし、食べるところもあるし。地下鉄も近くだし、タクシーも拾えるし。仕事したあとパッと行けるし。そんな日比谷公会堂を、もう少しなんとかしないと、と思った。実際、学生のころから知ってる若い知り合いを日比谷公会堂に連れていったら、「すごい! こんなホールがあったんですか!なんて品がいんでしょう!感動ものです!」なんて言うんですよ(笑)。でも、なるほどね、と思った。僕なんか見るとぼろいって思うんだけど(笑)、彼から見るとレトロだって。だから今回のプロジェクトでは、むかし日比谷公会堂を訪れた人と、今まで一度も来たことがない人が混ざることで、何か価値の転換が起こるのではないかと、期待しています」(「ArtGaia Club Magazine TC」7月号より)


 そして、あれから8年。プロジェクトの再現として、新日本フィルハーモニー交響楽団とともに第9番・第15番を演奏する。しかも、500組1,000名を招待する、入場無料の公演だ。(事前にはがきで応募の必要あり)

■「ショスタコーヴィチ交響曲第9番・第15番演奏会」
2016年2月13日(土)15:00日比谷公会堂
・指揮/井上道義
・演奏/新日本フィルハーモニー交響楽団
・曲目:ショスタコーヴィチ交響曲第9番・第15番
入場無料の(事前にはがきで応募の必要あり)
主催:日比谷公会堂(指定管理者/大星ビル管理・共立・日比谷アメニス共同事業体)
後援:東京都東部公園緑地事務所

■申込方法:観覧希望者は、はがきに
(1)住所
(2)氏名(ふりがな)
(3)年齢
(4)電話番号
を記入して、下記宛先までお申し込みください。
抽選で500組1000名様に入場のご案内をいたします。
ご当選は2名様1組(ペアチケット)となっております。
※抽選結果の発表については、当選通知の発送をもってこれに代えさせていただきます。
<宛て先> 
〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1-3 日比谷公会堂
       「ショスタコーヴィチ演奏会」係
<締め切り> 平成27年12月25日(金)消印有効

問合せ:日比谷公会堂 03-3591-6388
http://hibiya-kokaido.com/final_concert.html


 なお、井上道義と新日本フィルハーモニー交響楽団はこれに先立ち2月11日(木・祝)、パルテノン多摩での多摩定期でもショスタコーヴィチの交響曲第9番ほかを披露する。

■新日本フィルハーモニー交響楽団 多摩定期 第94回
2016年02月11日 (木・祝)パルテノン多摩
指揮:井上 道義 ピアノ:小曽根 真
■プログラム
バーンスタイン/交響曲第2番「不安の時代」
ショスタコーヴィチ/交響曲第9番 変ホ長調
バーンスタイン/ウエストサイド・ストーリーより「シンフォニックダンス」
S ¥7,200 A ¥6,200
問:新日本フィルチケットボックス03-5610-3815
http://www.njp.or.jp

井上道義公式サイト http://www.michiyoshi-inoue.com/

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