背中の皮膚を“悪魔の契約”で売り渡した男がたどる運命とは? 映画『皮膚を売った男』本編映像を一部解禁
11月12日(金)公開の映画『皮膚を売った男』から、本編映像の一部が解禁された。
『皮膚を売った男』は、シリアから脱出して難民となった男が、離れ離れになってしまった恋人に会うため、自らの背中をタトゥーアートとする姿を描いた作品。世界的芸術家との“悪魔の契約”によって大金を手に入れ、展覧会で海外にも行く自由を手に入れた男だったが、やがて精神的に追い詰められていく。
本作は、第77回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門でプレミア上映が行われ、主演のヤヤ・マヘイニが男優賞を受賞。そのほか、第26回リュミエール賞合作賞や第31回ストックホルム国際映画祭脚本賞など、様々な映画賞に輝いている。キャストには、主演のマヘイニのほか、『007 スペクター』『オン・ザ・ミルキー・ロード』のモニカ・ベルッチ、『Uボート:235 潜水艦強奪作戦』のケーン・デ・ボーウらがキャストに名を連ねている。メガホンをとったのは、『Beauty and the Dogs』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門音響賞を受賞したチュニジアのカウテール・ベン・ハニア監督。
解禁された映像は、薄暗い部屋で酒を片手にマヘイニ演じる主人公・サムと世界的芸術家・ジェフリーが話すシーンを切り取ったもの。「ベルギー出身で、アメリカ人でもある」と語るジェフリーに対し、「恵まれた側の人間か」と皮肉を口にするサム。さらに、サムは「ガールフレンドがベルギーに」と悲しい表情を浮かべ、ビザが取得できず、ガールフレンドと会えないことを明かす。しつこく質問を繰り返すジェフリーに、苛ついたサムは「無理なんだよ!あんたには可能でもね」と強く当たることに。そんなサムに、ジェフリーは「必要なのは空飛ぶじゅうたんだ。私があげよう」と不可解な案を提示。「なぜだ?ランプの魔人なのか?」と笑うサムに、ジェフリーは「背中が欲しい」と“悪魔の契約”を持ち掛けるのだった。果たして、サムに待ち受ける運命とは?
『皮膚を売った男』は2021年11月12日(金)Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。