サウンドトラックが第64回グラミー賞にノミネート! 映画『ディア・エヴァン・ハンセン』最強音楽チームが追求した“楽曲の製作秘話”とは?

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2021.12.3
© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

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第71回トニー賞®6部門(主演男優賞、作品賞、脚本賞、楽曲賞、助演女優賞、編曲賞)、第60回グラミー賞®(最優秀ミュージカルアルバム賞)、第45回エミー賞®(デイタイム・クリエイティブ・アーツ・エミー賞)を受賞したブロードウェイ・ミュージカル「Dear Evan Hansen」が映画化した『ディア・エヴァン・ハンセン』が2021年11月26日(金)より全国公開となった(配給:東宝東和)。

主人公のエヴァン・ハンセンを演じるのはミュージカル版でも主役を務めたベン・プラット。ほか、ケイトリン・デヴァー(『ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー』(19))、ジュリアン・ムーア(『アリスのままで』(14))、エイミー・アダムス(『バイス』(18))ら豪華俳優陣が脇を固める。監督は『ワンダー 君は太陽』(17)や『ウォールフラワー』(12)のスティーヴン・チョボスキー。製作には『ラ・ラ・ランド』(16)、『グレイテスト・ショーマン』(17)のスタッフ陣が集結している。公開後、SNS上では「ハッピーなミュージカル映画とは真逆だけど、とても心にしみた」「ミュージカル作品の中で、1番等身大で好きかも」など、歌って踊るミュージカル作品とはひと味違う、音楽にのせて描かれるヒューマンドラマに感動・絶賛の声が上がっている。

本作の見どころのひとつといえば、心を打つ楽曲の数々。先日発表となった第64回グラミー賞では、最優秀サウンドトラック・アルバムにノミネートされ、11月24日(水)のリリース以来各所のダウンロードランキングにて上位を記録。

映画『ディア・エヴァン・ハンセン』【本編映像:You Will Be Found】《2021年11月26日(金)公開》

代表曲「ユー・ウィル・ビー・ファウンド」をはじめ、世界中のファンから愛される楽曲が揃う本作だが、歌唱シーンの撮影では信ぴょう性を重視して“ライブ音源”にこだわったそう。本作の製作総指揮でもあり、舞台版から引き続き楽曲も担当するジャスティン・ポールは「僕たちはキャラクターの会話の延長として曲を作った。映画版では、観客にいかにリアルに感じてもらえるかが重要だった」と語る。突然パフォーマンスが始まるような雰囲気ではなく、この作品の内容の親密さを考え、セリフから歌へ自然な流れを演出するためにライブ音源を採用できるよう尽力して撮影に挑んだ。

「どこか魔法のような瞬間だった」と振り返るのは、コナーとゾーイの母シンシアを演じるエイミー・アダムス。過去ミュージカル作品での歌唱経験があったものの、本作はストーリーテリングの方法が異なっていたそうで、「ライブで歌うのは、事前収録の時よりもはるかに親密な雰囲気になる」とライブ収録の重要性を語っている。

中でも印象的だったと明かすシーンは、クライマックスでエヴァンの罪の意識や後悔が入り混じった心の叫びを歌う楽曲「ワーズ・フェイル」。通常このようなシーンの撮影では、他キャストはその場にいないことが多いそうだが、この時カメラの向こう側にエイミー・アダムス、ダニー・ピノ、ケイトリン・デヴァーが実際に立ち会っていた。

© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

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ベンは「歌い終わった時、彼らの方に歩み寄ってさらに泣いたよ」と振り返り、「彼らと抱き合いながら、その優しさに感謝したんだ。この胸が締め付けられるシーンを無事に撮り終えることができたのは、カメラの後ろで僕を見守ってくれた彼らのおかげだよ」と感謝の思いを語っている。エイミーは「ベンが痛みと真実をもってエヴァンを演じているのを目の当たりにすれば、私たちも誠実に反応せずにはいられないわ。たとえカメラに映っていなくてもね。ベンはとにかくリアルな感情をむき出しにしていて、私たちの間には特別なエネルギーが生まれた」と明かし、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールの最強音楽チームのこだわりである“ライブ音源”で挑んだからこそ、感動の歌唱シーンが誕生したことが伺える。ぜひ劇場で最高の音響とともに堪能したい。

上映情報

映画『ディア・エヴァン・ハンセン』
 
【出演】ベン・プラット/エイミー・アダムス/ジュリアン・ムーア/ケイトリン・デヴァー/アマンドラ・ステンバーグ/ニック・ドダニ/ダニー・ピノ/コルトン・ライアン
【監督】スティーヴン・チョボスキー 【脚本】スティーヴン・レヴェンソン 【楽曲】ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール
【製作】マーク・プラット/アダム・シーゲル 【製作総指揮】マイケル・ベダーマン/スティーヴン・レヴェンソン/ベンジ・パセック/ジャスティン・ポール

【全米公開日】9月24日 【原題】DEAR EVAN HANSEN 【配給】東宝東和
【コピーライト】© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
【公式サイト】deh-movie.jp 【公式Twitter】 @dehmovie_jp (https://twitter.com/dehmovie_jp)

★サウンドトラック・アルバム詳細はこちら:https://umj.lnk.to/DearEvanHansenSoundtrack
 
【STORY】
エヴァン・ハンセンは学校に友達もなく、家族にも心を開けずにいる。ある日、自分宛に書いた“Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)”から始まる手紙を、図らずも同級生のコナーに持ち去られてしまう。後日、校長から呼び出されたエヴァンは、コナーが自ら命を絶った事を知らされる。悲しみに暮れるコナーの両親は、手紙を見つけ息子とエヴァンが親友だったと思い込む。彼らをこれ以上苦しめたくないエヴァンは思わず話を合わせてしまう。そして促されるままに語った“ありもしないコナーとの思い出”は人々の心を打ち、SNSを通じて世界中に広がり、彼の人生は大きく動き出すー。
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