小出恵介が主演を務める舞台『群盗』 公演への意気込みや想いをぶっちゃけた、制作発表アフタートークの模様が公開
舞台『群盗』制作発表より (左から)小栗了、小出恵介、池田朱那、新里宏太
2022年2月18日(金)~2月27日(日)富士見市民文化会館キラリ ふじみメインホールにて、舞台『群盗』が上演される。先日行われた制作発表後に、主演の小出恵介、ヒロイン役の池田朱那、弟役の新里宏太と演出の小栗了が参加したアフタートークが行われた。
本作への意気込みや想いをフリートークで語った模様の一部とコメントが届いたので紹介する。なお、メディアが入っていない所で行われたこともあり、本音の交じったぶっちゃけトークとなったそうだ。
ヒロインのオーディション後、小栗了から演技をベタ褒めされ、自分でも手応えを感じていた池田朱那。しかしオーディション結果がいつまで経っても届かなかったためやきもきしていたそうだ。それを知らない小栗が合格の連絡を池田のマネージャーにすると、「あれだけべた褒めしたくせに……。小栗潰す! 兄弟諸共潰してやる!!」と池田が怒っていたと小栗に会見で暴露されてしまった池田。
ぶっちゃけトークでも、「メディアの方の前で言うから、全国の方に私がそういう女なんだと思われちゃうじゃないですか……」と必死に訴えるも「そういう真のある強い女性だと思われたいた方が良い」とアドバイスを受け、「じゃあそれでいいです」と、意外にもあっさり納得していた池田だった。
アフタートークより (左から)小栗了、小出恵介、池田朱那
『群盗』はフリードリヒ・フォン・シラーによる戯曲。「理性に対する感情の優越」をテーマに主人公カール、その父モール伯爵、恋人アマーリア、弟フランツの人間模様と登場人物の激しくも切ない葛藤を描いている。
「難しそう」「古典は言葉も難しいし、演じる者としてはどう思う?」という問いに、池田からは「古典の戯曲となると、今迄やって来たお芝居が否定される形にもなるだろうし、どう演じるのが良いのかは相談しながら創り上げていくしかないと思っているが、一番は人間の心があることと思っているので、そこは大切にしていきたい」と100点の回答が。
小栗は、戯曲と言うと難しく考えがちだが、音を伝えるのではなく、一つひとつの言葉を大切に、言葉の意味を伝えて欲しいと言う話があり、新里が「自分は歌あがりなので、どうしても音的に耳が心地いいのを覚えてしまうため、そっちに逃げないように言葉の意味を伝えられるようにしなければ……」と戯曲の難しさを吐露する一面も。
アフタートークより (左から)小出恵介、池田朱那、新里宏太
そんな2人には座長の小出から、「戯曲は正しい音を先に掴むのか、心からアプローチをして正しい音に辿り着くのかだと思うので、正しい音を探すと言うのは間違っていないと思う」とアドバイスが。
既に稽古前から役者同士のディープな話に入り込むという貴重なものが聞くことができ、これからの稽古が楽しみになるアフタートークだった。
なお、現在公式ホームページにて、このような形で、役者同士だから話せること、若い役者が先輩の役者に聞きたいこと、言いたいことをぶっちゃけトークとしてまとめたアフタートークの動画を公開している。
公演「群盗」制作記者会見〜アフタートーク 〜
アフタートーク終盤での出演者からのコメント
■カール役:小出恵介
稽古はもう少し先ですけど、非常に楽しみだと思っている部分もあってですね。
やはり戯曲……しかも古典なので、言葉を大切にすると思うんですね。言葉が鮮やかだったり、翻訳ならではの言い回しがありますので、なるべくそこを大切に届けたいなと思っています。楽しみです。
■アマーリア役:池田朱那
脚本をまず読んでみて、戯曲ということでやっぱりスッと入って来ない言葉とかもあったんですけど、これからそれは作り上げていって……。
今日、(皆さんに)お会いするのは2回目なんですけど、でも何だかそれでもすでに素敵な作品になりそうな予感を感じていて、今までよりももっとすごく楽しみになりました。
観に来て下さる方に本当に素晴らしかったと言って頂けるような作品になるように精一杯頑張りたいなと、更に思いました。
■フランツ役:新里宏太
本当にこういう時期の中で、それこそカンパニーの暖かさではないですけど、観に来て頂いた方々に、いろんな感情の中にやっぱり心の暖かさっていうのは持って帰って頂きたいなというのが、僕の最初の気持ちです。
この2年間くらい大変な時期が続いていますけど、僕らはこうやってステージに立てるのが幸せで、本当に皆さんの前に立てるのが幸せだったりすので……。
絶対にステージに立ったら皆さんからエネルギーをもらって僕らは前に進めるんですけど、そういった中で、観に来て下さる方々に僕らから何かひとつメッセージを……本当にメッセージの強い作品だと思いますので、メッセージを届けられたらなと思います。
■演出:小栗了
僕は今回初めてお芝居の演出をさせて頂くので……。ただ、初めてなのにこれだけのメンバーが集まってくれて、これだけ周りの皆さんたちが色々と支えてくれて……。
それに対してちゃんと作品で恩返しができるように、やって良かったねと思われるようにしたいですね。
僕らがやっている仕事は、2ヶ月位でひとつのカンパニーが出来たものがすぐに無くなってしまうじゃないですか。でも本当にこの『群盗』という作品を、役者の皆さんもあれをやって良かったと思ってもらえるような作品にしたいと思っています。
お客さんにも、僕は一番始めに思っているのは、小出恵介はセンターに立っていないといけない男だと思っているので、その人がこうやってもう一度ここでできる、やるってことを見て欲しいです。
僕は小出さんに関しては全く心配していません。全く心配していないのと、今まで見たことがなかった小出恵介が見れるのではないかと。
正直、このカールという役をオファーしたいと思ったのも、色々な経験をなさってきた中で、役者ってもちろん経験してないことを演じるのが仕事ではあるけれども、その中で何か自分とリンクするものであるとか、そういったものがあった時に、もっともっとリンク度が上がると思うので……。本当に小出さんの芝居に期待しているし、「小出恵介やっぱりすげーな」っていう風に思わせてくれるだとうと思っているし、そんな中で池田さん、新里くんも加わってもらって化学反応としてとっても良いものになるのではないかと。
正直にいってこれだけのメンバーが集まって、みんなの心を揺さぶれないものが出来てしまったら僕のせいだと思うので、そういうことがないように、ちゃんと皆さんに伝わるように作品を作りたいと思うし、さっきも言ったように、ところどころでこのカンパニーと別れるのつらいなとか、もう少しこの人達と一緒にやってたかったなみたいなということがあると思うけど、それが皆さんの人生の1ページに残るような時間にしたいなと思っているので、それを是非お客さんにも見て頂いて……。なかなか100人中100人を納得させることはできないと思いますけど、欲張って99人は納得できるようなものにはしたいと思っているので、本当にこれからこのメンバーで頑張っていきたいと思っています。
是非2月18日を楽しみにを買って頂ければ嬉しいなと思います。
舞台『群盗』制作発表より (左から)新里宏太、小出恵介、池田朱那
公演情報
会場:富士見市民文化会館キラリ ふじみメインホール
原作:フリードリヒ・フォン・シラー
演出・上演台本:小栗了
小出恵介
制作:群盗実行委員会
主催:合同会社VOLTEX
後援:ドイツ連邦共和国大使館
舞台「群盗」公式ホームページ https://www.mizuhodai-warehouse.jp
舞台「群盗」公式インスタグラム「guntou2022」