『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』今週のカバーはLucky Kilimanjaro、JP THE WAVYやSKY-HIの新曲、Vaundyの新EPも
New Music Wednesday [Music+Talk Edition]
毎週水曜日に、その週リリースされた新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』。このプレイリストの中身をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』では、プレイリストだけでは知ることのできないエピソード、そしてSpotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりなどを紹介していく。この番組をチェックすると話題の新曲が知ることができて、今の音楽シーンがまるわかり! ポッドキャストはあなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを! ナビゲーターは竹内琢也。SPICEでは番組でピックアップされた楽曲を掲載。今週は『New Music Wednesday』のカバーを飾っているLucky Kilimanjaroの楽曲を中心に13曲を紹介。
Lucky Kilimanjaro「果てることないダンス」
今週のカバーを飾ったのは、新曲「果てることないダンス」をリリースしたLucky Kilimanjaro。昨年は2ndアルバム『DAILY BOP』をリリースし、アルバムツアーや日比谷野外大音楽堂での『YAON DANCERS』、全国7ヶ所に渡るツアー『21 Dancers』など、飛躍の年となりました。今年は3月30日(水)にニューアルバム『TOUGH PLAY』をリリースすることが決定しており、本楽曲はアルバムからの先行配信楽曲となります。昨年11月25日(木)に東京・Zepp DiverCityで開催された『21 Dancers』のファイナル公演で、アルバムのリリースとツアーがサプライズ発表されていました。『TOUGH PLAY』には、2021年にリリースした「踊りの合図」や「楽園」を含む全13曲が収録されています。
JP THE WAVY「We Comin' (f**k dat s**t)」
昨年はエイサップ・ロッキー、タイダラー・サイン、リル・ダーク、ポロGなど錚々たるメンバーが参加した映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のサウンドトラックに、アジア人として唯一参加し、アルバム『WAVY TAPE 2』もリリースするなど大きく話題となったJP THE WAVY。1月には¥ellow Bucksがリリースした「GIOTF」に客演参加していましたが、ソロ名義では2022年初となる新曲「We Comin'(f**k dat s**t) 」をリリースしました。共にリリースされている「Sushi」には、川崎を拠点に活動する元OGFのCandeeとDeechが参加しています。Spotifyのヒップホッププレイリスト『+81 Connect』のカバーも飾っています。
iri「Waver」
iriが自身5枚目のアルバム『neon』をリリースしました。アルバムとしては2020年リリースの『Sparcle』以来となる1年11ヵ月ぶりの作品。『Sparkle』以降に発表された、「言えない」「はじまりの日」「渦」「摩天楼」などを含む全12曲が収録されています。『New Music Wednesday』には、「Waver」がリストインしています。アルバムには昨年リリースしたベストアルバム『2016-2020』に惜しくも収録されなかった曲から隠れた名曲など、16曲をiri自身がセレクトした裏ベスト的なディスク「iri's other select “2016-2020」も付属しています。Spotifyではプレイリスト『Women's Voice』のカバーも飾っています。
SKY-HI「JUST BREATHE feat. 3RACHA of Stray Kids」
SKY-HIの2022年第1弾デジタルシングル「JUST BREATHE feat. 3RACHA of Stray Kids」がリリースになりました。本楽曲は韓国のボーイズグループStray Kidsのメンバー3人によるプロデューサーユニット、3RACHA(スリーラチャ)とのコラボレーション楽曲となりました。Stray KidsはJYPエンターテイメント所属アーティスト初のミリオンセラーを記録し、K-POP界の王座を懸け6組のボーイズグループがパフォーマンス対決を繰り広げる人気番組『KINGDOM:LEGENDARY WAR』で優勝した韓国のボーイズグループです。この「JUST BREATHE feat. 3RACHA of Stray Kids」は三浦大知、BTS、AI、TWICEなど、国内外問わず様々なアーティストの楽曲を手がけるプロデューサー・UTAによる制作となっています。
Vaundy「二人話」
Vaundyの4曲入りのEP「裸の勇者」がリリースになりました。Vaundyが原作のファンということから実現した、TVアニメ『王様ランキング』第2クールオープニング・テーマの「裸の勇者」、既にライブで披露され音源化が待ち望まれており、村上虹郎が出演するMVも公開された「HERO」、自身がプロデュースしたmilet×Aimer×YOASOBI幾田りらが歌う「おもかげ」のセルフカバー、そして『New Music Wednesday』にリストインした「二人話」など全4曲が収録されています。この「二人話」も、ライブでは先行して披露されており、ファン待望の音源化となります。
TK from 凛として時雨 with 稲葉浩志「Scratch」
先週の『New Music Friday Japan』のカバーを飾ったTK from 凛として時雨と稲葉浩志のコラボ楽曲が、『New Music Wednesday』にもリストインしています。本楽曲は、世界中で4千万人を超えるプレイヤーとファンを持つトレーディング・カード・ゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』の最新商品で、2月18日(金)に発売となった『神河:輝ける世界』のアニメーション・トレーラーに起用されているもの。ギターを手にした学生時代に衝撃を受け、B’Zへの強いリスペクトがあったTKが、ソロプロジェクト始動10周年という節目を締めくくるコラボレーションとして稲葉浩志にデモを送ったことがきっかけとなり実現したコラボレーションです。
Clean Bandit「EVERYTHING BUT YOU(FEAT. A7S)」
クリーン・バンディットの2022年初シングル「Everything But You(feat. A7S)」がリリース。スウェーデン出身のプロデューサーで、2019年にトピックとの「Breaking Me」がUKシングルチャート3位を含む世界24カ国でトップ10にランクインしたA7Sとのコラボレーションとなります。加えて今作にはデジタル・ファーム・アニマルズ、トム・グレナンなども作詞で参加しています。昨年クリーン・バンディットはホイットニー・ヒューストン、リトル・ミックス、ティエスト、オリヴァー・ツリーなどの大物アーティストたちの楽曲のリミックスを多く手がけていました。
コールドプレイ「Day ‘n’ Nite - Spotify Singles」
コールドプレイの「Day ‘n’ Nite - Spotify Singles」が『New Music Wednesday』にリストインしました。Spotifyのスタジオで録音され、Sptifyでしか聴くことができない「Spotify Singles」です。コールドプレイにとっては初のSpotify Singlesとなり、セレナ・ゴメスとの「Let Somebody Go」のアコースティックバージョンと、この「Day ‘n’ Nite」の2曲が公開されています。「Day ‘n’ Nite」は2008年にキッド・カディがリリースしたもののカバーバージョンです。
ムラマサ、リル・ウージー・ヴァート、ピンクパンサレス、シャイガール「bbycakes」
ムラマサが、リル・ウージー・ヴァート、ピンクパンサレス、シャイガールが参加した新曲「bbycakes」をリリースしました。ムラマサはピンクパンサレスの楽曲「Just for me」をプロデュースしており、シャイガールとはレディ・ガガとブラックピンクの「Sour Candy」のリミックスバージョンで過去に共演しています。リル・ウージー・ヴァートとは初めてのコラボとなります。リリースが予定されるサード・アルバムに収録される楽曲で、ムラマサは今週SNSに楽曲の一部に投稿していました。イギリスのBBC Radio 1の『Hottest Record』にも選出されています。
セイレム・イリース「PS5 (with TOMORROW x TOGETHER feat. アラン・ウォーカー)」
アメリカのシンガーソングライター、セイレム・イリースと韓国の5人組グループ・TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)、アラン・ウォーカーがコラボした楽曲「PS5」がリリースになりました。セイレム・イリースはTikTokで人気になった楽曲「Mad at Disney」などで知られ、過去にはソングライターとしてTOMORROW X TOGETHERの「Anti-Romantic」の制作に参加しています。セイレム・イリースは上述の「Mad at Disney」や「Hey Siri」、「Coke & Mentos」など実在しているブランドや製品についての楽曲を多く作っており、今作のタイトルもその流れを組んだ「PS5」となっています。TikTok上では既にこの楽曲を使って多くの動画が投稿されています。
macico「bloom」
昨年、Spotify『RADAR:Early Noise 2021』に選出され、多くのリスナーを獲得した男女3人組グループmacico。Spotify Japanチームはmacicoの音楽を紹介するため、「aloe」という曲にちなんだ同名のプレイリスト『aloe』を立ち上げています。そんなmacicoが、昨年夏に配信した「blue」以降の楽曲をまとめたEP「bloom」をリリースしました。ポップスやR&B、ダンスミュージックからローファイなビートまで多様な音楽性を取り入れたmacicoの世界観を存分に感じられる作品です。Spotifyでは日本のインディーシーンの注目曲と最新曲を集めたプレイリスト『Edge!』のカバーを飾っています。
NIKO NIKO TAN TAN「水槽」
NIKO NIKO TAN TANのシングル「水槽」がリリースになりました。楽曲制作とパフォーマンスを担当する2人と、映像とアートワークと作詞を担当する2人のメンバーを合わせた4人でメンバーが構成され、楽曲とミュージックビデオを同軸で制作するという手法をとっています。2021年9月から本格始動し、3か月連続となるデジタルシングルリリースを経て、昨年11月20日(土)に渋谷WWWで行われた初のワンマンライブはSOLDOUTするなど、現在注目度があがっています。
THE SPELLBOUND「君と僕のメロディー」
BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之とTHE NOVEMBERSの小林祐介によるバンド、THE SPELLBOUNDが1stアルバム『THE SPELLBOUND』をリリースしました。THE SPELLBOUNDは2021年1月に配信シングル「はじまり」のリリースで活動をスタートさせ、その後6曲のデジタルシングルをリリース。昨年2021年7月には東京・LIQUIDROOMで初ライブを行い、8月には『FUJI ROCK FESTIVAL '21』への出演も果たしています。
中野雅之はBOOM BOOM SATELLITESで活動していた時から「バンドというものはひとつの生き物として人格や哲学を持つようになる」とよく話していますが、「アルバムを聴くと、THE SPELLBOUNDにはBOOM BOOM SATELLITESともTHE NOVEMBERSとも異なる人格が宿り始めたと思う」とコメントしています。またこの「君と僕のメロディー」について、「ポップ・ミュージックの中にミュージカルのようなダイナミックなストーリーとサウンドスケープが描きたかった。たった数分で長い旅をして欲しいと思いました」とコメント。Spotifyではプレイリスト『Big in Japan』のカバーを飾っています。
文=竹内琢也、Y.SHOGO