『第20回 齋藤秀雄メモリアル基金賞』受賞者に笹沼樹(チェロ)/原田慶太楼(指揮)が決定

ニュース
クラシック
2022.2.25
『第20回 齋藤秀雄メモリアル基金賞』受賞者

『第20回 齋藤秀雄メモリアル基金賞』受賞者


第20回(2021年度) 齋藤秀雄メモリアル基金賞 チェロ部門受賞者に笹沼樹(ささぬま・たつき)、指揮部門受賞者に原田慶太楼(はらだ・けいたろう)が決定した。

【受賞の言葉】

笹沼樹

この度は名誉ある齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞者に選出してくださりありがとうございます。受賞の連絡を受け、日頃から私の活動を応援し、見守ってくださっている先生方、様々な企画、機会を作ってくださる方々、家族、仲間への感謝の念が改めて込み上げました。

齋藤先生がお生まれになってから今年で120年が経ち、当時出来たてだった新曲は近代作品となり、それに続いて素晴らしい作曲家の現代作品が多く世に出ています。それだけでなくコロナ禍の影響もあり配信やソーシャルメディアでの発信が大きな役割を持つなど、芸術家が置かれる環境は激変しています。この先もさらに進化していくであろう音楽界において自分ができることは何かを常に自分に問いかけ、先生方から授かったものを継承して参ります。

原田慶太楼

この度は齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞することが出来、大変光栄です。

世界中で、齋藤 秀雄先生の指揮法は音楽作りに大きな影響を与えてきました。私はそのレジェンドに直にお会いすることは叶いませんでしたが、彼の指導法は継承され、高く評価されており、今でも美しい音楽を生み出しています。齋藤先生とマエストロ小澤のおかげで、私のような若い日本人指揮者が海外でのキャリアを積むチャンスを得ることが出来ております。

まだまだ多くの事を学ぶ必要があるため、私の音楽家としての人生をかけてこれからも作曲家の心を具現化し、その作品の魂を蘇らせる努力を続けてまいります。齋藤秀雄メモリアル基金賞を励みに、私は芸術家として引き続き自分のスキルを研ぎ上げ発展させてまいります。ありがとうございました。

詳細情報

齋藤秀雄メモリアル基金賞について
 
公益財団法人ソニー音楽財団(英文名称:Sony Music Foundation)は、2002年に「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を創設しました。この「齋藤秀雄メモリアル基金賞」はチェリスト・指揮者・教育者として高名な故・齋藤秀雄(1902-1974)氏に因むものです。
 
齋藤秀雄メモリアル基金賞URL: https://www.smf.or.jp/saitohideo/
 
主催  :公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
特別協力:公益財団法人サイトウ・キネン財団/
     セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会
<選考対象>
・音楽芸術文化の発展に貢献し、将来一層の活躍が期待される、若手チェリスト、指揮者。
・チェリストと指揮者を各々年度(4月1日から翌年3月31日)に1人顕彰することを原則とする。但し、適切な該当者がいない場合は顕彰しない。
 
<選考方法>
音楽関係者からの意見等を参考に、選考委員会で選考委員が候補者を選出し、全員で選考のうえ受賞者を選定し、理事会において決定する。選考委員会は、顕彰年度の上半期(4月1日から9月30日)に開催することを原則とする。
 
<名誉顧問>
小澤 征爾 氏(指揮者)
 
<選考委員>
選考委員長  :水野 道訓(ソニー音楽財団 理事長)
永久選考委員 :堤 剛 氏(チェリスト)
任期制選考委員:片桐 卓也 氏(音楽ライター)
        寺西 基之 氏(音楽評論家)
        広上 淳一 氏(指揮者)
 
<賞>
・楯
・賞金 当該年度毎に1人500万円(総額1,000万円)
 
<受賞者発表時期・方法>
顕彰時期を考慮して、当該年毎に適切な発表時期を定める。
受賞者はマスコミ、当財団ウェブサイトでも公表する。
 
<顕彰時期>
当該年毎に適切な時期を定める。
 
受賞の言葉全文、選考委員による贈賞の言葉、および受賞者プロフィール:
 
<これまでの受賞者>
【財団概要】
名称 : 公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
理事長: 水野 道訓
設立 : 1984年10月2日
所在地: 〒102-8353 東京都千代田区六番町4-5 SME六番町ビル
シェア / 保存先を選択