中村児太郎、中村隼人『いぶき、特別公演』東京・観世能楽堂、 神奈川・横浜能楽堂で開催決定
(左から)中村隼人、中村児太郎
次世代の歌舞伎俳優たちが更なる活躍ができるよう、 未来へ繋ぐ新しい挑戦として企画された特別公演『いぶき、 』の次回公演が東京・観世能楽堂、 神奈川・横浜能楽堂で開催されることが決定した。
出演者は、第1回にも出演した中村児太郎。七代目中村芝翫を祖父に、九代目中村福助を父に持ち、1999年11月に歌舞伎座『壷坂霊験記』にて初お目見得。翌2000年9月に六代目中村児太郎を襲名している。
そして、様々な舞台で児太郎と共演してきた中村隼人が初参加。二代目中村錦之助を父に持ち、2002年2月の歌舞伎座『寺子屋』の松王丸一子小太郎で初代中村隼人を名乗り初舞台。2007年に国立劇場特別賞、2013年と2014年に国立劇場奨励賞を受賞している。
演目は『雨の五郎』『藤娘』『二人椀久』の三つ。
『雨の五郎』は、春雨の夜、蛇の目の傘を差した曽我五郎が大磯の廓の遊女・化粧坂の少将のもとへ向かう道中を描いたお話。亡き父のために敵討を誓って勇壮さを見せる反面、恋仲である少将からの文を手にした姿からは和事風の柔らかみを感じさせる。
『藤娘』は、藤の精が愛らしい娘の姿で現れ、移り気な男心を名所“近江八景”になぞらえて踊り、恋心を艶やかに表現する物語。
『二人椀久』は “大阪の豪商・椀屋久兵衛が遊女の松山太夫に入れ上げて放蕩の限りを尽くし、周りの者から座敷牢に閉じ込められてしまう。いつの間にか牢を抜け出し、さまよい歩く久兵衛は松山と再会するが、 それは全て幻だったという幻想的な逢瀬が描かれている。
趣の異なる三つの演目を次世代を担う2人が、勇ましく、美しく演じる。息の合った舞踏など、見どころ満載な公演となっている。
東京を代表する街・銀座において、200以上のブランドが集まる銀座エリア最大級の複合商業施設GINZA SIXの中にある観世能楽堂。港や中華街にもほど近く、初心者でも足を運びやすい“敷居の低さ”がコンセプトの横浜能楽堂。同じ演目も、場所が違うことで異なる雰囲気で楽しむことができる。
公演情報
〈演目〉
一、 『雨の五郎』長唄囃子連中
中村隼人
二、 『藤 娘』長唄囃子連中
中村児太郎
三、 『二人椀久』長唄囃子連中
中村児太郎 中村隼人
主な日時・会場:
東京公演 2022年6月1日(水)観世能楽堂 1.12:00開演 2.15:00開演
横浜公演 2022年6月4日(土)横浜能楽堂 1.12:00開演 2.15:00開演
: 一般発売 2022年3月26日(土)10:00~
全席指定 7,500円(税込) ※未就学児童の入場はご遠慮ください。
その他、 上演日程(お問い合わせ、 ご予約などの詳細はホームページでご確認ください)
石川 6月11日(土)石川県こまつ芸術うらら
京都 6月17日(金)京都・観世会館
愛知 6月18日(金)名古屋能楽堂
大阪 6月19日(金)大槻能楽堂
郡山 6月21日(火)郡山文化センター中ホール
熊本 6月25日(土)八千代座
福岡 6月26日(日)大濠公園能楽堂