ゴジゲン目次立樹のノンバーバル作品『フクローじいさんとベル子ちゃん』東京芸術劇場アトリエウエストにて開幕(コメントあり)
『フクローじいさんとベル子ちゃん』 写真:交泰
劇団ゴジゲンに所属し俳優として活躍する傍ら、NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』の人形劇「ファンターネ!」の原案・作としても注目を集める目次立樹による、台詞のないノンバーバル作品『フクローじいさんとベル子ちゃん』が開幕。(※ノンバーバル作品=言葉を使わず表情や動きのみで表現するパフォーマンス)
2022年5月28日(土)、5月29日(日)の2日間、東京芸術劇場 アトリエウエストにて行われ、入場料無料・未就学児童や乳幼児の入場も可能。言語も年齢も超え、誰でも気軽に楽しめる作品となっている。
一人暮らしのフクローじいさん役を目次が、ベル子ちゃん役は生まれつき二分脊椎症・側湾症を持つダンサー・森田かずよが演じる。音楽家には「パノラマとラボラトリー」の森田珠美を迎え、芝居に合わせた生演奏で作品を豊かに彩っている。
さらに、今作のビジュアルイラストも手掛ける義手の書道・日本画アーティスト、倉持智行の作品を常設展示。2日間限りの演劇と絵画を楽しめるやさしい空間となる。
ケチでいじわるなフクローじいさん。
日がな一日、ため込んだお金を広げて、一枚一枚ねっしんに数えている。
ある日、おじいさんのもとへ、お花売りの女の子がたずねてくるようになる。
ムチャクチャなやり方で、まいどお花を買わされるおじいさん。
おこりっぽいおじいさんは、ばくはつすんぜん…!?
年齢も生き方もまるで違う2人の交流を描いた、心温まるノンバーバルコメディ。
俳優とダンサーと音楽家の3人が、言葉を使わず、動きと音楽でゆかいな物語をつむぎあげる。
写真:交泰
写真:交泰
写真:交泰
写真:交泰
写真:交泰
写真:交泰
写真:交泰
目次立樹コメント
「次の世代に何を残せるか」、作品をつくるときはいつもそのことについて考えます。主人公のケチでいじわるなフクローじいさんは、今まで自分の子どもや孫の暮らしのことまで考えずに生きてきた、自分の投影でもあります。「残された人生をどう生きるのか」この作品を観る大人へ向けたメッセージはそこです。もちろん子どもに向けては、目の前で繰り広げられる生の舞台を楽しんでもらいたい、それだけです。期間限定で前作「はたらかないせんとうき」を無料公開しています。この作品も上の世代が若者のために老体にムチを打つ(?)というストーリーです。こちらも合わせてご覧ください。
セリフのない、パフォーマンスに近い劇ですので、小さなお子さんや日本語がわからない方、耳が聞こえない方でもお楽しみいただけます。途中子供が騒ぎ出しちゃったり泣き出しちゃったりしても、入退場自由ですので大丈夫です。言葉の壁も、世代の壁も超えて、この作品が多くの方に喜ばれることを願っております。劇場でお待ちしてます。