『アイドルマスター シンデレラガールズ』10周年記念 『M@GICALCOLLECTION!!!』に潜入 ライブツアー裏側目線の貴重な声が満載
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『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICALCOLLECTION!!!』
『アイドルマスター シンデレラガールズ』の10周年記念衣装展『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICALCOLLECTION!!!』が、2022年5月27日(金)から7月10日(日)まで、東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYAで開催中だ。
アイドルプロデュース体験ゲーム『THE IDOLM@STER』(アイドルマスター)から派生したソーシャルゲームであり、テレビアニメ・音楽CDなどに展開されている『アイドルマスター シンデレラガールズ』。2021年10月より2022年4月まで、同作の10周年を記念したライブツアー『M@GICAL WONDERLAND TOUR!!!』が開催されたことも記憶に新しい。本展は、そのライブツアーのスタッフに密着し、衣装や舞台セットなど、ここでしか見られない貴重な資料を展示するもの。以下、メディア内覧会の様子と、見どころ盛りだくさんの展示を紹介しよう。
会場出口付近の映像
『M@GICAL WONDERLAND TOUR!!!』の全容が分かる展示内容
スタッフの内輪話も公開
大きな映像モニターやパネルが設置されたエントランスをくぐると、『シンデレラガールズ』の10周年記念のライブツアーのロゴがドーンと登場する。ロゴは、福岡、千葉、愛知、トロピカル(オンラインライブ)、そして埼玉・ベルーナドームで開催されたファイナルでそれぞれ異なり、独自のデザインだ。各公演のコンセプトを象徴するロゴを見ていると、ファイナル公演に至るまでのさまざまな思い出や盛り上がりが体感できるだろう。
『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICALCOLLECTION!!!』会場エントランス
ライブツアーのロゴにもコンセプトが反映されている。
本展会場には、構成・演出、照明セクション、音響セクション、大道具セクションなど、それぞれの担当者の苦労話やこだわりポイントが掲載されたパネルが展示されており、スタッフの熱意でライブが出来上がっていく過程が伝わってくる。
ステージの平面図/正面図の詳細を示すパネルや、各ライブ会場の曲やMCなどが記載されて当日の進行が分かるセットリスト、ツアー中に販売されていたTシャツなどを見ることができるのも嬉しい。
ライブ会場で販売されていたTシャツも展示されている。
72点もの衣装を一挙公開
工夫と努力が詰まった作品を堪能
大きなモニターで映像鑑賞をし、先へと進むと、衣装がずらりと並ぶエリアが広がる。ここには72点もの衣装が並んでいるそうで、その数と華やかなオーラに圧倒される。衣装によっては360度回転するものや、背面を見せているものもあるので、細部に至るまでこだわり抜いて作られている様が確認できる。
「シンデレラ・コレクション(ブライト)」の衣装など。最前列の衣装が回転する。
「シンデレラ・コレクション(カラー)」の衣装の背面。いずれもカラフル。
シンデレラガールズのライブ衣装は、イラストを元に、実際にライブで着用しやすいようにデザインを調整し、生地を選んで仮縫いでバランス調整してから製作を行っている。出来上がった衣装はキャストが着用し、シルエットなどの調整を重ねて完成に至るそうだ。
キャストたちがスムーズにパフォーマンスを行うことができ、ステージで輝くことができるようにつくられた衣装は、どれも可愛らしくて機能的で、衣装セクションのスタッフたちの工夫と努力が詰まっている。
アイドルの趣味や特性を連想させる、キュートな個別衣装
スポーティーな印象で、アイドルの個性が際立つ個別衣装
衣装にはそれぞれコンセプトがあって彩り豊かだ。例えば、愛知県国際展示場で開催された『CosmoStar Land』の衣装「アド・アストラ」(「星の彼方に」という意味の成句)は、レーシングスーツや宇宙服を連想させる近未来的な雰囲気で、ロケットが描かれたワッペンがつくなど、コンセプトに合わせたデザインになっている。
その他、福岡公演のおとぎ話のような「ピクシー・ケープ」、トロピカル公演の南国風を思わせる「トロピカル・カーニバル」、そして王道の10周年記念「シンデレラ・コレクション」といった衣装の詳細がイラスト入りパネルで説明されている。
「アド・アストラ」の衣装。宇宙服のようだが、ぬいぐるみがついているなど、アイドルの個性も垣間見える。
「アド・アストラ」の衣装のワッペン。ロケットのデザインが近未来的。
誕生石や袖部分の柄などが、アイドルの個性を際立たせる。
衣装の展示空間の壁面には、アイドルたちのシルエットが描かれた公式コンサートライトが並んでいる。プロデューサー(ファンやプレイヤーのこと)たちが振ったこのライトは、ライブ会場をさまざまな色で彩り、キャストの気持ちを盛り上げたことだろう。
カラフルな公式コンサートライトがずらりと並ぶ。
※本展は前期の5月27日(金)~6月15日(水)と後期の2022年6月17日(金)~7月10日(日)で一部展示内容が変更となる。
なお、前期で展示されている衣装は、愛知公演の「アド・アストラ」、「シンデレラ・コレクション」(カラー)、アイドル個別衣装、シンデレラ・コレクション(ブライト)の一部というラインナップだ(詳細は展覧会サイトで確認を)。
実際のライブで使用されたオブジェやフラッグも
見どころ盛りだくさんの展示内容
展示の最後には、アイドルたちが集結したパネルが登場。夢見りあむをセンターに据え、思い思いのポースを決めるアイドルたちは可愛らしくエネルギッシュで、見ているこちらも元気になれそうだ。
展示最後の空間には、アイドルたちのパネルが。
背後にあるペガサスや壁面にあるフラッグは、ライブ会場で実際に使用されたものだ。ライブステージでは近づいて鑑賞することは難しいが、展示では至近距離で見ることができるのが嬉しい。
ペガサスやフラッグは、実際のライブ会場で使用された貴重なもの。
物販コーナーも充実しており、展示に合わせた描き起こしイラストを使ったグッズが多数揃っている。アクリルキーホルダーや約40センチの特大アクリルスタンド、缶バッジやTシャツなどの他、10周年記念のロゴが入ったシャンメリーなど、どれも魅力的だ。会場特典としてキービジュアルのポストカードも入手できる(特典は会期によって絵柄が変わり、なくなり次第終了)。
物販コーナーのシャンメリー。10周年のロゴが輝く。
アクリルスタンドは、置いておくだけでテンションが上がる。
カラフルで賑やかな雰囲気の缶バッジ
ぬいぐるみも可愛くて、全部揃えたくなる。
個性豊かな190人のアイドルたちがプロデューサーを魅了し、またプロデューサーが盛り立てることで発展してきた『アイドルマスター シンデレラガールズ』。10年の歩みの集大成となる本ライブツアーのファイナル公演は、出演キャストがすべて非公開で、どのような公演になるか想像がつかないにも関わらず、ライブ会場の熱気は開演前からずっと高く、最後は大いに盛り上がったという。
そんな充実したステージを裏から支えてつくりあげてきたスタッフの目線で、衣装や設定資料などをじっくり鑑賞できる『TTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICALCOLLECTION!!!』、この機会を逃さず鑑賞いただきたい。
文・写真=中野昭子
THE IDOLM@STER(TM)& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.