『よるくま』絵本作家、約250点の原画携え関西初の大規模個展『「みみをすますように 酒井駒子」展』今夏開催

2022.6.4
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アート

『まばたき』原画(岩崎書店、2014年)

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7月9日(土)~8月28日(日)の期間に兵庫県立美術館ギャラリー棟3階にて、絵本作家である酒井駒子の関西で初めての大規模個展『「みみをすますように 酒井駒子」展』が開催される。

『「みみをすますように 酒井駒子」展』 ビジュアル

1966年に兵庫県で生まれた酒井駒子は『よるくま』や『金曜日の砂糖ちゃん』(いずれも偕成社)などで知られ、まさに今最も人気のある絵本作家のひとり。静謐さをたたえた美しい絵と、詩的で思索的な文との響き合いは、子どもから大人まで多くの人を魅了する。

『よるくま』原画(偕成社、1999年)

世界最大規模の絵本原画コンクール『ブラチスラバ世界絵本原画展』で「金牌」を、オランダ国内で最も権威あるとされる子どもの本の賞「銀の石筆賞」を受賞するなど、海外でも高い評価を得ている。

約250点の原画を一挙に展示

『森のノート』原画(筑摩書房、2017年)

同展では、デビューから最新作まで、20冊以上の絵本を中心に、約250点の原画を厳選して展示。豊かな色彩、少女や動物たちの繊細な表情を間近に観ることができる。

『ぼく おかあさんのこと・・・』原画(文溪堂、2000年)

酒井のトレードマークとも言える黒色で下塗りした素地の上に描く画風は、2000年に刊行された『ぼく、おかあさんのこと…』(文溪堂)から定着。黒い下塗りがもたらす粗さと細やかさは思わずため息が出るほど。時には段ボールやボール紙といった素材を使い、『BとIとRとD』(白泉社)はコラージュも用いている。

6つのエリアで森の中を散歩するような展示空間

『くまとやまねこ』原画(河出書房新社、2008年)

展示は「ある日」、「ひみつ」、「こみち」、「はらっぱ」、「こども」、「くらやみ」の6つのエリアで構成。京都在住のフランス人建築家である2m26が制作した杉材の特製額やケースに収められた原画の間をめぐりながら、物語や文の断片に触れる。

『ビロードのうさぎ』原画(ブロンズ新社、2007年)

散歩するように、ゆっくりと歩きながら、時に立ち止まりながら、みみをすますように絵とことばに出会う体験ができる展覧会となっている。酒井が制作を行う山のアトリエの景色や音、小さなおもちゃやオブジェなども鑑賞にアクセントをつける。

会場では、図録や特製ポストカード、複製画、雑貨類など、同展オリジナルグッズも多数販売。神戸会場限定デザインのマスキングテープも登場する。7月8日(金)からは酒井のサイン入り絵本のプレゼントなどの企画も実施予定のため、詳しくは展覧会公式SNSをチェックしよう。

『金曜日の砂糖ちゃん』原画(偕成社、2003年)

現在、前売券と特別券をイープラスほか各プレイガイドにて販売中。家族で楽しめる親子券や、友人同士で鑑賞できるペア券、開幕前日の内覧会に参加できるプレミアム券(グッズ付)も同時販売される。

展覧会情報

『「みみをすますように 酒井駒子」展』
【会期】2022年7月9日(土)~8月28日(日)
【開館時間】10~18時(入場は17:30まで)
【休館日】月曜日(ただし7月18日(月・祝)は開館、7月19日(火)は休館)
【会場】兵庫県立美術館ギャラリー棟3階(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)

【特別券】
親子券:一般1枚+小・中学生1枚のセット1,500円
ペア券:一般2枚セット2,400円(※1人で2回利用も可)
プレミアム券:一般1枚+神戸会場限定マスキングテープ1個付き2,000円

【料金】一般1,500円(1,300円)/高校・大学生1,100円(900円)/小・中学性500円(300円)
※()内は前売料金 ※当日券は、2022年7月9日(土)0:00~8月28日(日)15:00まで販売。
8月28日(日)15:00以降は、美術館窓口のみにて販売。

【主催】神戸新聞社、MBSテレビ
【共催】兵庫県立美術館
【企画協力】ブルーシープ
【後援】兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会
【協賛】第一生命保険
【お問い合わせ】ハローダイヤル:050-5542-8600
(4月25日~8月29日/全日9:00~20:00)
【公式サイト】https://www.mbs.jp/event/page/komako_sakai_kobe.shtml