i☆Risと行く空の旅「お席をお立ちのうえ、ペンライトのご準備を…」『i☆Ris 7th Live Tour 2022 〜Traveling〜』@中野サンプラザレポート
Photo:AZUSA TAKADA Viola Kam (V'z Twinkle)
7月で結成10周年を迎える声優&アイドルのハイブリッドユニット「i☆Ris」による、空の旅をコンセプトにした7度目のライブツアーが開催中。5月からスタートしたこのツアーの折り返しとなる8公演目が東京・中野サンプラザで6月5日に行われた。ツアーのなかでも特別な演出が加わり、配信も発売されたこの日のライブから、夜公演の様子を一部レポートする。
客席について、まず目に入るのはステージ。出発便の案内板のように掲示されたツアー日程やベルトコンベアーなど、空港の出発ロビーを模したセットが、今回のツアーがコンセプチュアルなものであると強く感じさせる。
ステージ上にメンバーが現れると、スポットライトを浴びた山北が「皆さま、本日もi☆Ris Airlineをご利用いただき、まことにありがとうございます」と切り出すと、一人ずつ順にスポットライトに照らされながら離陸直前の飛行機の機内アナウンスのように語りかける。「ご搭乗のお客様は、お席をお立ちのうえ、ペンライトを顔の位置でしっかりとお持ちください」と、ライブ仕様にアレンジされたアナウンスに続いて始まったのは「Dream Travelers」。今回のツアーのテーマ曲ということもあって、アップテンポな楽曲とライブへにかける思いや始まる瞬間の高揚感を詰め込んだ歌詞、キャビンアテンダントをイメージした衣装やステージセットとともに楽しみたい1曲だ。続いてi☆Risの“自己紹介ソング”「5STAR☆(仮)」。さらに「ミラクル☆パラダイス」と続けて、会場のボルテージを一気に急上昇させた。
Photo:AZUSA TAKADA Viola Kam (V'z Twinkle)
続くMCでは、それぞれの自己紹介とともにこのライブへの意気込みを語った。昼公演で「羽目を外しすぎた」というリーダーの山北早紀は夜公演でも「羽目外しまーす」と宣言した。芹澤優が、東京公演は配信も含めてカメラが多く入っていることやツアーのなかでも演出が豪華だと紹介しつつ「今日はこの1公演に思いをぶつけていきたい」と語れば、茜屋日海夏は「カメラ(で撮られていること)なんて関係ない!“さきさま”も言ってましたけど、ハメ外して頑張ります。皆さんもついてきてくださいね」と呼びかけた。若井友希はCA風の衣装にふれ「この後もかわいいかわいいiRisちゃんだったり。オシャレな感じだったり、とっても大人びたiRisちゃんが見られるかなと思います」と衣装替えがあることを示唆。最後に久保田未夢が「去年のツアーと比べて“女なi☆Ris”の5人を堪能して帰っていただけたらいいなと思います」とまとめた。
次の曲に進もうと話を広げようとするなかで、山北から「アラサー」というフレーズが出てくると、若井が「アラサーだから出る魅力あるやん」とフォローする一幕も。芹澤がわざとらしいぶりっ子な声と仕草でで「すっごいかわいいi☆Risちゃんの、すっごいかわいい曲聴いてください。『TIN TONE』」と曲フリ。言葉通りのかわいくポップなダンスナンバー。振り付けも歌い方もK-Pop感のある楽曲で、世界を巡っている感覚も盛り込みつつライブは進んでいく。
Photo:AZUSA TAKADA Viola Kam (V'z Twinkle)
“すっごいかわいい”ブロックが終わると、ステージに芹澤、茜屋、若井が残ってのMCタイム。配信やTwitterハッシュタグをチェックするなかで「飲酒して見てる」というコメントを芹澤が拾うと、お酒を飲みながらのライブをしてみたいという話題に。「この後も素敵な空の旅をお過ごしくださいませ」と言う若井に合わせて3人がポーズを決めると暗転し、ステージ上にプロジェクションマッピングで次の目的地「i☆Ris beach」の映像が。しばらくすると「お席をお立ちのうえ、ペンライトのご準備を」という機内アナウンスが流れ、「最高の夏のバケーションをお過ごしくださいませ」という言葉とともに「YuRuYuRuハッピーデイズ」がスタート。花柄の肩出しワンピースなどリゾート感あふれる衣装に着替えた5人が日傘や浮き輪などを持って登場し、爽やかでアッパーな楽曲とともに中野サンプラザを一足早く“夏”に変えた。
Photo:AZUSA TAKADA Viola Kam (V'z Twinkle)
MCを挟んで夏曲を数曲披露すると、i☆Ris beachを離れて次の目的地「i☆Risnowland”」へ。この先のi☆Ris AirLineのフライトは、是非ライブツアーの会場や6月12日まで購入できる配信アーカイブで確かめてほしい。
なお、この公演のアンコールでは、i☆Risのデビュー日である11月7日に東京国際フォーラム ホールAで10th Anniversary Liveの開催が発表され、5人が思いを語ったので紹介したい。
久保田未夢 Photo:AZUSA TAKADA Viola Kam (V'z Twinkle)
久保田「これまで10年っていうすごく長い期間i☆Risとして活動してきた、経験だったりとか成長だったりとかを皆さんにお見せできるように。11月7日まで、まだね、ツアーもありますから。精一杯走っていけたらいいなと思うので、引き続き見守っていただけたら嬉しいです」
若井友希 Photo:AZUSA TAKADA Viola Kam (V'z Twinkle)
若井「この日で10年迎えるんだって、すごい感慨深い気持ちにすでになっちゃってるんですけど。だってアイドル3年続いたらすごいと思っていたのに10年続けられたってすごくないですか? 本当に素敵な環境で10年やらせていただいているんだなって感謝の気持が湧いてきたんですけど。その日、皆さまに来ていただいて、私達の伝えたい思いをいっぱい受け取っていただけたら嬉しいなと思います」
茜屋日海夏 Photo:AZUSA TAKADA Viola Kam (V'z Twinkle)
茜屋「これまで、みんなと一緒に積み重ねてきた思い出とかを、国際フォーラム ホールAで、一緒にその思いを共有できたら嬉しいなと思いますので。皆さま是非、11月7日は私達のために空けておいてください。よろしくおねがいします」
芹澤優 Photo:AZUSA TAKADA Viola Kam (V'z Twinkle)
芹澤「今年に入ってから10周年の話題をよく質問いただくようになって。深く考えずに聞いて頂きたいんですが、あとどれくらいみんなとふざけて遊んだり、楽しい時間を過ごしたり、歌ったり、『i☆Risです』って自己紹介したりできるのかなとか考えることもあったりして。その度に、今まで当たり前じゃないけど、やっぱりちょっと当たり前のようにしてきたライブとかが、ひとつひとつすごく尊い、愛おしいと。メンバーのこととか、ファンのみんなのこととか、スタッフさんのこととか、愛おしいなと思うようになりました。たくさんの関わってくれた人みんなに思いとかを伝えられて、そして『一瞬でもiRis好きになってよかったな』ってみんなが笑顔になってくれるようなライブにできたらいいなと思います。11月7日、最強のi☆Risを待っていてください」
山北早紀 Photo:AZUSA TAKADA Viola Kam (V'z Twinkle)
山北「奇跡のようなことだと思います。いつも『ライブ絶対来てください』っていうけど、10周年ライブってすごいことだと、改めて思ってます。 いろいろアーティストさん世の中にいらっしゃいますけど。『10周年ライブに来てください』って言えるのは、本当に一握りだと思っているので。ほかにもいろいろ伝えたい思いがあるので、11月7日は平日なんですが、10周年って本当に1日しかないので。是非、お待ちしております!」
レポート・文:藤村秀二
イベント情報
『i☆Ris 7th Live Tour 2022 ~Traveling~』
ライブ情報
i☆Ris 10th Anniversary Live
■i☆Ris公式ファンクラブ「虹会」先行申込期間 ※抽選※
2022年11月7日(月)
開場18:00/開演19:00
■会場:
東京国際フォーラム ホールA
【料金】
全席指定 9,900円(税込)