フロイド・メイウェザーvs.朝倉未来が9月に対戦決定! 重大発表記者会見

レポート
スポーツ
2022.6.16

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6月14日(火)アメリカ・ラスベガスにてRIZINの新しい試みに関する記者会見が行われ、現地には多くのマスコミが駆けつけた。

会見には榊原信行CEOと、フロイド・メイウェザー、朝倉未来が登壇した。

フロイド・メイウェザーvs.朝倉未来が9月に対戦決定!

榊原CEOが登壇すると、駆けつけたマスコミに対し以下のような挨拶をした。

「今日は来てくれてありがとうございます!再びフロイド・メイウェザーがRIZINで戦う事を発表できて、非常に嬉しく思います。彼の相手は日本で一番のMMAスター・朝倉未来選手になります。この試合は9月某日、日本で行われることになります。日付、ルール、その他詳細は今月発表させていただきます」

フロイド・メイウェザー、朝倉未来が登壇すると、メイウェザーから榊原CEO、未来に握手を交わした。

二人が登壇すると榊原CEOは「こうしてフロイドと未来と二人がやることを、本当にRIZINとしては誇りに思いますし、この試合が実現できたことを嬉しく思います。当初フロイドの試合についてはコロナの前に『MEGA』というイベントで開催することで話しを進めていて我々もそれに協力するということでしたが、『MEGA』から契約を引き継いで、今回はRIZINで今年の9月にこの二人が戦います」と話した。

未来「世界に名前を売るために利用させてもらいます」

登壇した朝倉未来は海外のマスコミに挨拶し「今回フロイド・メイウェザー選手と戦うということで、僕はMMAファイターなんで今後世界に名前を売るために今回ちょっと利用させてもらいます。倒します」とコメントした。

メイウェザー「RIZINがお金払ってくれるなら5Rだろうが8Rだろうがやります」

続いてコメントを求められたメイウェザーは、先日ニューヨークで国際ボクシング協会の殿堂入りの式典に参加したことについて触れ「こうやって自分がキャリアを終えた後もエキシビションを経て世界中を旅しながら自分の能力で世界中のファンにエンターテインメントを届けられるということが、自分は非常に恵まれていると思っています。自分はこれを楽しみながらやっていますので、彼は一生懸命やって私を倒しに来ると言っていますが、私は楽しみに行って、それでも勝つ自信があります」と強気のコメント。

その後もこれまで関わった周囲の人々に感謝を述べ、再び今回の試合の話に戻ると「アサクラ選手はRIZINの選手で、本当に素晴らしい団体ですし大きなイベントもたくさんやっています。日本だけで間違いなく素晴らしい会社だと思いますので、とにかく自分の要件次第で、彼が本気で本当にやりたいのであれば、RIZINがもうちょっとお金払ってくれるのであれば5Rだろうが8Rだろうが、全然やります」と未来を挑発してみせた。

「今のフォーカスはとにかく日本。日本の人々を楽しませること、対戦相手には悪いけれども、対戦相手のただの一人だと思います。なぜなら俺はフロイド・メイウェザーで、それ以上の相手はいないからだ」

メイウェザーへ質疑応答「日本人が見たいものは私が見せたい」

ーーもしこれが公式戦で朝倉未来選手とやって勝ったら、また殿堂入り出来ますか?

メイウェザー 今回はエキシビションしかやっていないので公式戦の話をする必要はないし、あくまでもエキシビション、自分のステータスは変わらないし負けるつもりもない。自分は20年間チャンピオンで居続けて、それのステータスも変わらないしエキシビションの話をしに来ている。

ーー対戦相手(朝倉未来)の試合映像を見たことがありますか?そしてこれから見る予定はありますか?

メイウェザー 全く見るつもりはありません。見る必要はありません。自分はこの競技のキングであって、キングは一人しかいない。全ての記録などは自分が塗り替えてきているので、そんな人間がただの対戦相手の映像を見る必要がない。自分はMGM、そういったところで全ての記録を塗り替えてきて、それを品を持って努力して、執着してやってきました。なので自分は何事も心配する必要はないし、全ての対戦相手のスタイルも技術も見てきた。逆に対戦相手の映像を見なきゃいけないのは彼の方なんじゃないのか。ムーアだろうがパッキャオだろうが、対戦相手の一人になるので、対戦相手の映像は見る必要がありません。

ーー2018年にRIZINのリングで天心選手と試合後、今回2回目のRIZIN参戦となります。日本のファンの前で試合をすることに関して何か特別な思いはありますか?

メイウェザー 自分は日本のファンに、ファンが求めることをするだけだ。それも実は彼次第になるかもしれません。なぜならば彼がどの様にやりたいのか、どのよううなものを日本のファンに見せたいのか次第で、私の対応も変わって来ますが、当然それはお金を払ってよりエキサイティングなものを見せたければ、それにはもちろん対応しますし、もし今のままぬるい感じで3Rやりたいのであれば、そのままでも良いでしょう。とにかく日本人が見たいものは私が見せたいと思います。

朝倉未来への質疑応答「勝てる気がしているので、向かい合った感じ」

ーー対決が決定した経緯は?

榊原CEO もともとコロナの前に『MEGA』というイベントを立ち上げ、それをやろうという実行委員会があった。そこでメイウェザー選手の契約を取って、我々が製作の請負をするという話しで、その当時から未来選手にも(対戦の)可能性があるので話はしていた。いずれにしてもコロナがあって『MEGA』としてのイベント開催がなかなか難しいとなってその契約を我々が引き継ぐ形になって、去年の年末が終わってようやくコロナが落ち着いてきたくらいから未来には話をして、ここから我々としてもワールドワイドにRIZINを広げていく中で、メイウェザーの知名度や彼のキャリアや圧倒的なパフォーマンスの魅力を活用する、その中で誰がふさわしいか、やっぱり未来しかいない。彼を迎え撃って戦える選手は。未来選手に年明けからアプローチをして話をしました。MMAの中でもいくつか年内に何をしなくちゃいけないかテーマがあると思うけど、その中で今回タイミングを決めて受けてくれたというところなので、そういうところは未来にもここで受けた経緯と、その辺をもう少し詳しく聞いてもらった方が良いかなと思います。

ーー先程メイウェザーが「お金を出せば5Rでも8Rでもやってやる」と挑発されましたが、それについてどう思いましたか?

未来 お金を出してMMAをやりたかったですけどね。

榊原CEO 多分お金が合わないと思うよ、未来。

未来 間を取ってキックボクシングくらいでやりたかったですね。

ーー「右肩を痛めた」と仰っていました。いつどのような状況で痛めて、現在の回復具合はいかがですか?

未来 ハワイの練習中に痛めました。右フックはまだ振り切るのは痛いくらいで、でも来月には全然出来るんじゃないかなと、そんな感じです。

ーーこの試合が決まってからは、ボクシングの練習はどこで誰と行っていますか。あるいはこれからどこで誰と練習しますか。また、MMAの練習量とBoxingの練習量の割合はどれくらいになりましたか? 海外でもボクシングの練習をする可能性はありますか。

未来 海外でボクシングの練習をする予定はないです。MMAの練習の方が多くやっていて、今の所。ただこれから試合まではボクシングの練習だけしようかなと思っています。変にボクシングの技術を取り入れるよりは、今のまま戦ったほうが相手は戦いづらいと思うので、ボクシングのミットの数とかを増やして行く感じになるだけだと思います

ーーボクシングとMMAは別競技で間合いなど様々なことが異なると思います。その後のフェザー級王座獲りに向けて、再びMMA仕様に戻すことに、不安はありませんか。それともこの試合の過程で(技術的にも肉体的にも精神的にも)得るものの方が大きいと考えますか?

未来 メイウェザーは総合寄りのボクサーなので出入りがすごい速いし、全然ボクシングに寄ることはないと思いますね。むしろMMAのキャリアにおいてすごい収穫になる戦いになるんじゃないかなと思います。

ーーメイウェザー戦後のプランをどのようにスケジュールして、MMAをどこで誰と戦っていきたいと考えていますか。

未来 今回こっちも(メイウェザーを)利用させて貰うくらいの気持ちで、世界に名前を売って、メイウェザーと戦ったら世界中のいろんな人が俺と試合してくれると思うので、Bellatorの強豪選手とかそういう選手とかとやっていきたいですよね。

ーー海外でどのような活動を目指しますか?

未来 いろいろ決まってはいないですけど、クレベル選手と戦って、Bellatorとかでもいつでも戦えるような関係だとは聞いているので、Bellator対抗戦とかやったらすごい日本が盛り上がるんじゃないかなと思う

ーー相手は元世界5階級王者ですが、どのような対策を講じていくのでしょうか?またボクシングへのイメージみたいなものはありますか?

未来 ボクシングの競技はすごい競技だなと言うボクシングに対してリスペクトがあって、その5階級のチャンピオンなので、すごい選手なんだろうなとは思うんですけど、特に対策とかはせずに行こうかなと。なんかもう、見た目の感覚で言うと勝てる気がしているので、向かい合った感じ、この感覚のまま行ったほうが良いのかなと思ってます。

ーーどのように攻めていこうと思っているのか、勝つイメージはどのように考えているのか教えて下さい。

未来 僕は結構いろんな打撃の選手とかとスパーリングさせてもらっていますけど、自分で言うのもあれなんですけど、すごい異質なんですよ。特殊なストライカーなんで、たぶんメイウェザーが今までやってきた選手と違うと思うので、このままの感じで戦えれば、多分入るんじゃないかなと思います。

ーーこの試合について最初に聞いたのはいつごろで、その時の最初の感想は?

未来 いつでしたっけ?だいぶ前からそういう話は聞いていました。

榊原CEO 2年前くらいかな?

未来 でも天心がやっていたので、そんな夢物語ではないという印象でしたね。天心の試合を見たときもちょっと、なんか怒りみたいなものがあったので、なんかナメてるやつだなっていう、タダで返すつもりはないというか、本当に入れたいなと思います。

ーーメイウェザー選手の過去の試合などを見て、研究は始めていますか?

未来 試合は何個か見ましたけど、現役のときは凄まじい強さだなと思いましたけど、最近はエキシビションとかで戦っている姿を見るとだいぶ落ちているなというのは感じます。

フロイド・メイウェザー vs. 朝倉未来(選手コメント全文掲載)

朝倉未来

(海外のマスコミに向け)はじめまして、朝倉未来です。今回フロイド・メイウェザー選手と戦うということで、僕はMMAファイターなんで今後世界に名前を売るために今回ちょっと利用させてもらいます。倒します。

フロイド・メイウェザー

皆さんがよくご存知のように、つい先程ニューヨークから戻ってきました。つい昨日まで国際ボクシング協会の殿堂入りの式典があり、それに対して非常に素晴らしい経験をさせていただきました。自分のキャリアは本当に幸福で恵まれていて、それも全てが自分の努力と練習で今、自分がこういうところまで来れました。こうやって自分がキャリアを終えた後もエキシビションを経て、世界中を旅しながら自分の能力で世界中のファンにエンターテインメントを届けられるということが、自分は非常に恵まれていると思っています。

自分はこれを楽しみながらやっていますので、彼は一生懸命やって私を倒しに来ると言っていますが、私は楽しみに行って、それでも勝つ自信があります。とにかく今私はキャリアを終えた後、こういうふうにエキシビションをして楽しんでいますので、ついこの間ドバイでもエキシビションをやって相手に勝ってきましたが、そのエキシビションをやるにも様々な事件が起きて、最初はヘリパッドで戦わなければいけなかったのですがそれが出来なくなり日付も遅れたりしたのですが、最終的には私は戦いました。対戦相手の(ドン・)ムーアと私は試合をしてお客さんが見たいものを全部届けてきました。

今回9月、同じことをやるつもりでいます。皆様が見たいものを提供するつもりでいます。今は当然、一番レベルの高いところでやれていませんが、ただそれなりのものを届けてそれなりのエンターテインメントを届けられる自信はあります。最終的に自分のこのキャリアの、エキシビションのゴールとしては、対戦相手が「もうメイウェザー、エキシビションをやらなくていいでしょう」というような相手が出てきてくれることが最終的なゴールだと思いながら今はこれを続けています。

幸いなことに今まで試合をやってきて、エキシビションをやってまだ健康ですし、怪我もしていません。日本でも(那須川天心と)やりましたしローガン・ポールともやりました。自分はすごく楽しみました。彼は本気で倒しに来たんだけれども自分は楽しんで、それでも勝つことが出来ました。自分はSNSをやらないのでよく分からないですけれど、彼が「またやりたい」「お金ももらっていない」と言っている。訳がわからない人ですが、とにかくこういうふうにエキシビションをやって自分が稼げていることは非常に素晴らしく思いますし、これはひとえに自分の友達でもありマネージメントでもあるジェームズ・ディラさんが縁の下の力持ちとして表には出ないけれども、彼や私のセキュリティチーム、世界中を旅しながら常に一緒にいるチームがいるからこそ、自分はこの様に表に立って活躍できているのかと思います。こういった大きなものは一晩では起きないですし、みんなの見えないところでの努力があるからこそこういうことが出来ていると思うので、今この場を借りてチームにお礼を言いたいと思います。特にボクシングは自分にとっての全ての力の原動力であり、ボクシングがあるからこそ自分の父親、母親に早く引退してもらいましたし、自分の子供たちが一生、人の下で働かなくていいような環境を作りました。私のモットーは「賢く働く」ということになります。

ボクシングの殿堂入りに入りましたが様々な殿堂入りのチャンピオンの中でも、それこそ障害を持って歩けなくなったり後遺症で話せなくなったり、そういうチャンピオンがいる中、私は心身ともに健康です。当てられずに当てる、これが私のモットーなので、エキシビションではありますが、彼は一生懸命に来るでしょう。自分の能力に自信を持っているでしょう。だけど私はどうあっても50勝0敗のまま生涯を終えます。前回の日本でのエキシビションでは逆に私は訪ねました。「これって3R持たせたほうが良いの?1Rで終わらせたほうが良いの?」と訪ねました。「遊ばないでくれ」と言われたので1Rで終わらせました。何が言いたいかと言うと、常に自分がコントロールのある中で自分の要件の中で物事を進めてきている。それが今に繋がっていると言うふうに思います。

そして最後にメディアの方々、今までの自分のキャリアを支えてくれて、メディアの方たちがいなかったら今までの自分はありませんでした。メディアこそパワーです。この場を借りて本当にお礼を言いたいと思います。

ボクシングは本当に「頭おかしいだろ?」と友達に言われ、「一晩でone hundred million(1億)稼いでやる」と言って皆から「アホだろ」と言われましたが、私はそれを10回以上やっています。そういう競技の中に生きてきて今があると思っています。

アサクラ選手はRIZINの選手で、本当に素晴らしい団体ですし大きなイベントもたくさんやっています。日本だけで間違いなく素晴らしい会社だと思いますので、とにかく自分の要件次第で、彼が本気で本当にやりたいのであれば、RIZINがもうちょっとお金払ってくれるのであれば5Rだろうが8Rだろうが、全然やります。でもあくまでも自分の要件でやってくれれば、8Rを一生懸命やってくれても構わないです。ただ彼は8R動かないと思いますが、お金次第でこれから調整してもいいですよ。

そしてこれから立ち上げるRIZIN FIGHT PASS、こういった試みは素晴らしいと思いますので、いろいろなPPVだったりイベントはどこで見ていいかわからないという混乱してしまうのですが、このような試みは非常にいいと思いますので、皆さん注目してみて下さい。

とにかく今のフォーカスはとにかく日本。日本の人々を楽しませること、対戦相手には悪いけれども、対戦相手のただの一人だと思います。なぜなら俺はフロイド・メイウェザーで、それ以上の相手はいないからだ。

 

記事提供:RIZIN

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