演劇団体・くちびるの会、約3年ぶりの新作長編『老獣のおたけび』上演決定
『老獣のおたけび』
演劇団体・くちびるの会第7弾『老獣のおたけび』が、こまばアゴラ劇場で2022年9月3日(土)~9月11日(日)まで上演することが決定した。団体として約3年ぶりに長編の新作となる今作は、脚本家の息子と、突然「象」になってしまった父の関係に焦点をあてて描く。
出演者には、くちびるの会常連メンバーの薄平広樹、橘花梨、堀晃大、木村圭介、藤家矢麻刀に加え、中村まことの出演が決定した。
薄平広樹
橘 花梨
堀 晃大
木村圭介
藤家矢麻刀
くちびるの会 代表 山本タカ コメント
山本タカ
「老獣のおたけび」は、くちびるの会としては約3年ぶり、そして第7弾となる新作長編公演です。本作は、「親子関係」、特に「父子関係」に焦点を当てた演劇作品です。とはいえ、堅苦しいものではありません。ある日突然、故郷で暮らす父が「象」になってしまう物語です。
「象」になった父自身はもとより、息子たちはとても困ってしまいます。「象」がいるなんて、ご近所さんに知られたら、大ごとになってしまいます。でも家族だけで「象」の面倒を見ることなんて、現実問題としてできるのか。息子たちにも、それぞれの生活があります。田舎特有の緊密なご近所付き合いも、息子たちの悩みの種。そして確かに父だったはずの「象」は、次第に「象」そのものになっていきます。息子たちは、葛藤します。果たして、父を、いや、「象」をどうするべきなのだろうか?
どうでしょう。こんな感じのあらすじです。今回は、くちびるの会にいつも出演してくれているメンバーに加え、象になった父役として、劇団猫のホテルの中村まことさんをお呼びしました。僕自身、どんな化学反応が起こるのか今からとてもわくわくしています。面白そうだ!と思ったら、ぜひ、こまばアゴラ劇場へお越しくださいませ。
中村まこと コメント
中村まこと
今回の作品を創作するにあたって初めて山本タカさんにお会いしたのですが、まったく接点のなかった方とは思えない位、自分との共通項が多くてびっくりしました。それは影響を受けた舞台や今でも心に残っている台詞であったり、創作に対する自信や不安であったり。生い立ちや家族、親族に纏わる悩みや葛藤であったり。四半世紀の年齢差があるとは思えません。私が未だに青いのかな?タカさんが長けてるのかな? これはっきりさせようと思っています。