「役者のパーソナルに光を当てたい」平野良×松井勇歩『2.5次元ナビ!シアターVol.1 ~セッションしようゼ!~』インタビュー
――コントについては、どんな演出プランを想定されてますか?
平野:コントは計3本お借りしていて、1公演につき2本ずつやっていくスタイルです。もうすでにどのコントになったかというもの決まっていますが……まずセリフ覚えが大変でしょうね!
松井:うわー! そうですよね、コントは2人きりですもんね。
平野:ぶっちゃけ、セリフ通りじゃなくてもいいと思ってるんだけどね。派生部分が面白くなっちゃって、本来の形の半分くらいまでしかできなかった……なんてこともあり得るだろうし。
松井:可能性はありますよね(笑)。
平野:それが「役者がコントをやるとこうなりました!」ってことだと思う。エレキさんのネタをお借りするけど、完全なコピーを目指すわけじゃない。チームによっては、結末までたどり着かないかもしれないし(笑)。
松井:それ、元ネタ知ってたらめちゃくちゃおもろいですよね(笑)。
平野:ね。だからエレキさんのネタを見てから来てもらってもいいし、逆に僕らのコントを見てからエレキさんのネタも見てもらいたいんですよ。
――おふたりとも作り手としての経験がありますが、コントの楽しさや難しさは?
平野:へー! 勇歩もコント作ったことあるんだ?
松井:すっごい昔ですよ! 本当に難しかったですし、新しいものを次々に生み出す芸人さんのすごさを思いしました。漫才も作った時にも感じたんですけど、どうやったって既視感だらけになってしまって。自分なりの面白さを詰め込んだつもりでも「これ〇〇さんのネタで見た!」みたいなことになってしまうんですよね。
平野:笑いって、万人受けするかわからないじゃん? だから結局、自分がおもろいって思ったことを書くしかないんだよね。
松井:道筋があるようでないですもんね。お芝居の場合はある程度のリズムがあって、笑いのタイミングもある。コントは流れを追ってしまうと面白くなかったり、こちらが思う笑いどころがあっても逃したりするじゃないですか。お芝居とはまったく別ジャンルのものなので、どうなるのか楽しみです。
――笑いといえば、番組内で繰り広げられる平野さんと松井さんの漫才のような掛け合いも印象的です。
松井:これは大変ですよ。もしかして良さんの発言、視聴者の方にボケだと思われてるんじゃないですか?
平野:あははは! 僕は、しょうもないことでもちゃんとツッコんでくれる人の前ではボケます。勇歩はたくさん球数を返してくれるんですよ。番組始まった頃は、全然ボケてなかったでしょ?
松井:言われてみれば、そうかもしれないですね。
平野:朗読劇で初対面だったけど、そのあとこの番組で一緒になって……。
松井:ロックミュージカル『MARS RED』でご一緒したあたりからですかね?
平野:稽古中の席が近かったんだよね。ちょっとずつ喋るようになって、こんな感じになりました(笑)。
平野良
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