東山奈央、原紗友里、豊崎愛生、高橋李依が「キャンプ場をつくるなら」夢広がるトークを展開 映画『ゆるキャン△』公開御礼舞台挨拶
7月10日(日)、東京・丸の内ピカデリーにてアニメーション映画『ゆるキャン△』の公開御礼舞台挨拶が開催され、東山奈央(志摩リン役)、原紗友里(大垣千明役)、豊崎愛生(犬山あおい役)、高橋李依(斉藤恵那役)が登壇した。
『ゆるキャン△』は、マンガアプリ『COMIC FUZ』(芳文社)にて連載中のアウトドアコミック。山梨県や静岡県を舞台に、女子高校生たちがキャンプに行く姿やその日常を描いている。同作の最新アニメーションである映画『ゆるキャン△』では、アニメーション制作をTVシリーズを手掛けてきたC-Stationが担当。『ゆるキャン△』『ゆるキャン△ SEASON2』でも監督を務めた京極義昭氏をはじめ、お馴染みの制作陣が再集結。脚本を、『ゆるキャン△』『ゆるキャン△SEASON2』シリーズ構成の田中仁氏と、『へやキャン△』シリーズ構成の伊藤睦美氏が手がけている。
舞台挨拶では、なでしこのイラスト色紙を持って登壇した東山が、本日登壇の叶わなかった各務原なでしこ役・花守ゆみりについて触れ「ゆみりの分も言わせていただきます!」と前置きした上で、「キャンにちは!」と挨拶し、元気よくイベントがスタート。
7月1日(金)から公開がスタートした本作の反響について、東山は「いつも以上に『観たよ』という連絡をもらった」「父が早速13.5巻をゲットしていました!感想を口にすると思い出し泣きしてしまうようで、『最後のシーン……リンの一言が、大人になったなって感じたよ』」と明かした。
原は、「普段アニメを観ない周囲の人が(本作を)観てくれた」「ご好評いただいているみたいで(笑)」とにこやかに発し、会場から大きな拍手を受けていた。豊崎は、知り合い家族の子どもから「みんなが大人になっても頑張っていると思いました」との感想をもらったという。そして、「頑張っている『ゆるキャン△』メンバーの姿はいろんな世代で響く作品だなと思いました」と話した。また、高橋は5人同様に年を重ねたちくわについて言及。「走る速度だったり、疲れる姿でちくわも大人になったんだなって思うんですけど、速度を合わせる恵那ちゃんを見ると、優しい世界が続いているんだなと思いました」とアピールした。
劇中ではキャンプ場づくりに奔走する5人が描かれている。ここで、「もし、実際にキャンプ場を作るなら?」との質問に、高橋が「私、ペットにロボットを飼っていまして……充電できる、自分で持ち運べるポータブル電原よりももっと大きな電源が置いてあるキャンプ場!」と提案すると、全員が「手厚いサービス」と納得。キャンパーの一面も持つ豊崎は「いろんな夢がある」と回答し、中でも設置したいのは“顔はめパネル”であることを明かした。そして、自身も好きだと言う“顔はめパネル”への熱い想いを語っていた。一方の原は「食べる方に関心があるので、調理をするのに良い場所を作って欲しいですね。水道設備とかを厳重にして欲しいです」とコメント。東山も食に注目し、「銀杏が好きで、いちょうの木を植えておいて欲しい」と語る。この回答には、「現地で収穫?」との驚きや、「穫れたてのものがそのまま食べれるのはいいですね」と賛同の声も。また、東山は「ゆみりも果物が好きだと言ってて、近くにいちご狩りとかができる場所が併設されているといいなと言っていました」と、花守とキャンプ場への夢を語り合っていたことを明かした。
また、自分自身が”大人になったな”と感じた瞬間については、高橋が「千明とリンがタクシーに乗るところで、大人になったなって。今という時間を大事にしたい、というのは大人ならでは」と明かした。豊崎は「働くなでしこのシーンが好きで。TVシリーズのときはみんなに心配されたり見守られていたんですけど、キャンプ道具を女子高生に勧めるシーンは、相談している子たちを可愛いっておもいながら接客しているなでしこがいて、自分でも学生を見て『可愛いな』って思う時に大人になったなと感じます」と述懐。原は「あおいちゃんが先生をしているシーン。昔だったら生徒側の立場で『こういう先生いたな』って観てたけど、あおいちゃん側からの目線でこの映画を見ました」と語った。まrた、東山は「刈谷先輩が、リンの代わりに多く仕事を受け持ってくれて、フォローしてくれているシーン。自分もいま、先輩であり後輩でありって立場になってきていて。知らぬ間に先輩に助けられてきたんだなって改めて感謝をしながら、後輩の子に対してできることはあるかな?って思ったり、両方の気持ちを考えられるシーンがありました」と、それぞれに心に刺さったシーンを挙げながら、キャスト陣で本作の見どころを語り合った。
イベント最後には、高橋が「今作の中で、細かなシーンで『これ恵那ちゃんっぽい』とか本当にたくさんあるので、まずは皆さんの好きなキャラクター目線で楽しんでもらうもいいですし、私的にはオンライン会議の背景を宇宙にしている恵那ちゃんがすごいツボで(笑)本当に細かいところまで楽しめるので、ぜひ何度も観ていただいて、楽しんでもらえたら嬉しいです」と話す。
豊崎は「監督はじめアニメチームが伝えたかったこと、原作の雰囲気のよさ、先生のメッセージだったり、映画になることで改めて皆さんに届いているという今が幸せでいっぱいです。大人にいくらなっても、上には上の大人がいるというか。どこかで必ず誰かが自分を見ていてくれるんだなって希望が詰まった作品だと魅力に感じでいるので、『ゆるキャン△』の映画の世界とご自身のリアルに生きている世界を重ねて、人のことを想ったり、優しい気持ちで過ごしてくれたら嬉しいです」と語る。
原は「大人になるってこうやって変わっていくことなんだって思ったシーンと、結局集まったら昔のままじゃん、変わらないところもあるじゃん!と思っていただけたところもあると思います。変わるところ・変わらないところ、両方の良さをこの映画で感じて、日常の中で、変わらないことを恐れる必要もないし、変わらないことをつまらないと思う必要もないんだって、より普段の生活を楽しいなって思ってもらうきっかけになったらいいなと思っています」とコメント。
東山は「本当に見どころがたくさんあって、みんなの大好きな『ゆるキャン△』がたくさん詰まっていると思います。いろんなメッセージだったり、愛が詰まっていて。見どころしかないなって感じていますし、なでしこのシーンですごく好きだったのが、冒頭のシーンで。楽しいを伝えていくって今回の一番大事なテーマを、はじめからなでしこは実践していて伝えていて、本当にどんどんみんなのことが大好きになっていくなって感じたんです。元々大好きだった『ゆるキャン△』のみんなが映画を観終わったらもっと大好きになっている、素敵な映画になっていると思います!」と、感謝とともにメッセージを送り、イベントは幕を下ろした。
『ゆるキャン△』は上映中。