漫画でもドラマでもない、舞台版らしい作品を~オリジナル新作ミュージカル『東京ラブストーリー』製作発表会見レポート

2022.8.3
レポート
舞台

柿澤勇人(左)、笹本玲奈

ーーキャストの皆さんにおうかがいします。今回の音楽と脚本に触れたときの印象、またこの作品にかける意気込みや、先日のワークショップに参加された方々はその手応えもお聞かせいただければと思います。

柿澤勇人(空キャスト/永尾完治役):『東京ラブストーリー』をミュージカル化するということで、最初は正直、どうなっちゃうの? と思っていました。僕の周り、つまり家族や今仕事をしている現場の先輩にも「お前、『東京ラブストーリー』のミュージカルやるんだろ? カンチが歌うの? リカが歌うの? さとみや三上も出てくるの?」という話になっていて。みんな不思議に思っていました。
 
僕も最初話を聞いたときは、不安とかそういうことではなくて、どうなっちゃうんだろうというワクワクみたいなものがありました。振り返ってみると、数年前に僕は『デスノート』という漫画原作のミュージカル化をしました。あ、僕がしたんじゃないですね(笑)。作品に携わりました。
 
その時も同じような現象があって。夜神月とLが歌うの? どうなっちゃうの? そんな声がたくさんありました。でも数年経った今、日本では再演を何度も繰り返していますし、台湾での公演成功することができました。韓国でも連日ソールドアウトの超人気作品にまで成長しています。この『東京ラブストーリー』も日本でまずは成功させて、海外にもいつか進出できるような、そんな作品にしたいなと思っております。

歌唱披露の様子

柿澤:ワークショップ、僕も数日参加させていただきました。 本当にジェイソンの書いてくれた音楽が本当に全て素晴らしい曲で。素敵でキャッチーで、耳に残るし、ワクワクするような曲、そしてちょっと泣きそうになるような曲がたくさんありました。
 
まだまだワークショップの時点でいろいろありますので、これから台本やセリフもおそらく精査されて、ブラッシュアップしていくでしょう。この作品が成功するために、カンパニーと一緒に楽しみながら、苦しみながら、頑張りたいなと思います。よろしくお願いします。

笹本玲奈

笹本玲奈(空キャスト/赤名リカ):私もカッキー(※柿澤の愛称)と全く同じ印象で、最初に「東京ラブストーリー」をミュージカル化しますというお話を聞いたときに、どうなっちゃうんだろう? というのが正直な気持ちでした。昨年末に空チームの4人で読み合わせをしたんですね。そのときはまだ第4稿とかだったんですけど、それでもものすごく面白くて! 感想が「面白い」しか出てこなかった。
 
リカにしてもさとみにしても、同じ女性としてどちらにも感情移入ができるし、誰ひとりとして「なに、この人!」という人が出てこなくて。観ていて前向きになれる作品になっていたので、ますます楽しみになりました。
 
そして、最近デモでジェイソンさんが歌っているテープを聞きまして、楽曲の素晴らしさにまた感動しました。この素晴らしい楽曲と素晴らしいと脚本が合わさった、世界で初めて1から作り上げるミュージカルに出演できること、本当に嬉しく思います。これからの稽古もすごく楽しみです。皆様ぜひご期待ください。

夢咲ねね

夢咲ねね(空キャスト/関口さとみ):私も最初『東京ラブストーリー』はテレビドラマから入っていったんですが、その時点ですごくこの作品が好きで。そしてミュージカル化ということをお聞きして、みなさんと同じく「えっ、どうなるんだろう」と思いました。
 
でも、読み合わせやワークショップを通して、このメンバーで、今しかできない『東京ラブストーリー』が新しく生まれ変わるんだなと。すごく私自身も早く稽古に入りたいなととても楽しみにしております。どうぞ皆様、楽しみになさっていてください。

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