KUZIRA『RUSH BALL 2022』ライブレポートーー「パンクは死んでねえぞ!」1分で熱狂、清々しいメロディックパンクバンド登場
KUZIRA 撮影=瀧本JON…行秀
『RUSH BALL 2022』KUZIRA
メロディックパンクバンドがお好きでしょ、それも全英詞の! なんて冒頭から思わず書いてしまったが、本当に久しぶりに真っ直ぐなメロディックパンクバンドな若者たちを観た気がする。そして、とんでもなく爽快な気分になれた。だってね、1曲目「In The Deep」なんて1分で終わっちゃうのよ。でも、その1分はすげーキッズたちを熱狂させて幸せにしてくれる有意義な1分。ここまで熱狂させて幸せにさせて、自分のスペースを守りながら飛び跳ねさせている事がすげー事なわけで。
KUZIRA
次の「Snatch Away」を聴けばわかるが、ちゃんと聴かせるところはちゃんと聴かすという根っからのメロディックさを持つ。そうそう、こういうメロディックパンクバンドをキッズたちは待っていたのよと、そう心から思わせるバンド。「フェスにメロディックパンクバンド呼ばれてないよね? 『RUSH BALL』は呼んでくれました! マジでわかってるな! 若手のパンクバンドで俺たちを呼ばなきゃ誰を呼ぶんだよ! まだパンクは死んでねぇーぞ!」
これくらいカマしてくれないとパンクバンドは! 清々しいくらいの若さ! そりゃ体も心も踊るでしょ、彼らの音を聴いたら。名門インディーズレーベルのPIZZA OF DEATH RECORDSからリリースされるだけの事はあるわと納得してしまう。個人的には、「A Sign of Autumn」のような四季の移り変わりを歌えるメロディックパンクバンドは誠に信頼できる。
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取材・文=鈴木淳史 撮影=瀧本JON…行秀
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