チャーリー・プースやウィローのニューアルバム、マネスキンの新曲などーー『speakeasy podcast』今週注目の洋楽5曲
海外音楽情報専門podcast『speakeasy podcast』とSPICEの連動企画。毎週金曜日に海外でニューリリースになった楽曲やアルバムの中から、Spotifyの『New Music Friday』のプレイリストやイギリスの『Official UK Charts』などでピックアップされているリストを独自に集計し、MCを務める竹内琢也が特にオススメしたい5曲を紹介。SPICEではニュースが中心のpodcastでは紹介しきれない、楽曲をより深掘りしたコラムをお届けしていく。今週の5組はチャーリー・プース、ウィロー、マネスキン、ミミ・ウェッブ、エリー・ゴールディング。リリースまでの背景やアーティストの情報まで網羅できるので、洋楽好きはもちろん、洋楽が気になっている人も要チェック。
今週の気になるニューミュージック5選
●「Loser」/チャーリー・プース
Charlie Puth - Loser (Official Music Video)
チャーリー・プースのニューアルバム『CHARLIE』がリリースになりました。2018年リリースの『Voicenotes』以来となる自身3枚目のアルバムです。前作をリリースした後ニューアルバムの制作を進めていたものの、「楽曲がリアルに感じられない」ため、またゼロからアルバムを制作したという経緯があります。アルバムリリースに向けてチャーリー・プースは楽曲の制作過程をTikTokで公開し、新たなリスナー層を獲得。TikTokで大ヒットした「Light Switch」や、BTSのジョングクが参加した「Left and Right」などをはじめ、アルバム全12曲のうちのほとんどを事前にTikTokで公開していました。今までで最もパーソナルな作品になっているということです。チャーリー・プースはデビュー曲「Marvin Gaye」でUKシングルチャート1位、ウィズ・カリファとの「See You Again」でUS&UKシングルチャート1位を獲得していますが、アルバムではUK、US共に4位が最高位。この勢いのままアルバムチャート制覇が期待されます。
●「ur a stranger」/ウィロー
WILLOW - ur a stranger
ウィル・スミスとジェイダ・ピンケット・スミスの娘のウィローがニューアルバム『Coping Mechanism』をリリースしました。ウィローは自身の楽曲のヒットのみならず、カミラ・カベロやマシン・ガン・ケリーらの楽曲に参加、UKシングルチャートトップ10入りを果たしたタイラー・コールとのプロジェクト「ジ・アングザイエティー」での活動が話題を呼んでいます。今回のアルバムには、音楽家イヴ・トゥモアがフィーチャリングゲストで参加しています。新世代ポップパンクのアイコン的存在になっていますが、米ビルボード誌のインタビューでは、「私はポップパンクではなく、ロックがやりたかった。今の流行りに乗ろうという気持ちはありません。痛みや喜びといった心の奥底からの叫びであるロックの真髄を追究したかったんです」と語っています。
●「THE LONELIEST」/マネスキン
Måneskin - THE LONELIEST (Official Audio with lyrics)
マネスキンの新曲「THE LONELIEST」がリリースになりました。ここ最近リリースされた「SUPERMODEL」や「MAMMAMIA」とはムードの違うロックバラードです。マネスキンはこれまでバラード曲がほとんどなく、その数少ないものもイタリア語での楽曲、もしくは映画『エルビス』のサウンドトラック「If I Can Dream」というカバー曲でした。初めての英語詞でのオリジナルのロックバラードということになります。
●「Ghost of You」/ミミ・ウェッブ
Mimi Webb - Ghost of You (Official Audio)
ミミ・ウェッブの新曲「Ghost of You」がリリースになりました。ミミ・ウェッブはUKのシンガーソングライターで、昨年デビューEP「Seven Shades of Heartbreak」がUKアルバムチャート9位にランクイン。今年はシングル「House On Fire」もUKシングルチャートにランクインしたり、イギリスの国営放送BBCが選ぶ2022年のブレイク候補『BBC Sound of 2022』にリストインするなど日増しに注目度が高まっています。失恋ソングとなる今作は、本国の『Spotify New Music Friday UK』や『Official UK Charts』などで大きくピックアップ。注目度の高さが窺えます。
●「All By Myself」/アロック、シガーラ、エリー・ゴールディング
All By Myself
ブラジルのDJ/プロデューサーのアロック、UKのDJ/プロデューサーのシガーラ、UKのシンガーソングライターのエリー・ゴールディングという豪華なアーティストがコラボした新曲「All By Myself」がリリースになりました。UKのバンド、デペッシュ・モードの1990年の楽曲「Enjoy The Silence」のメロディーが使用されています。「Enjoy The Silence」は当時UKシングルチャート6位、USシングルチャート8位を記録したヒット曲で、その楽曲のメロディを大胆につかった同作はヒットが予想されます。ここ最近では同じく1990年代のヒット曲、エッフェル65の「Blue(Da Ba Dee)」をサンプリングしたデヴィッド・ゲッタとビービー・レクサの「I'm Good (Blue)」がUKシングルチャート1位を記録しています。
10月7日(金)配信の『speakeasy podcast』(#209)では、ほかにも今週の様々な音楽ニュースを取り上げていますので、お時間ある時に聴いてみてください。
文=竹内琢也
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Shawn Mendes、The1975、The Chemical Brothersなど海外アーティストへのインタビューを多数している竹内琢也がホストになり、リアルな情報をお届けします。