野外劇にこだわり、地元の物語を使って地域の魅力を発信!

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2015.7.22
 NPO法人 劇空間夢幻工房 プロデュース  NAGANO open-air THEATER 2014『0 zero 〜version 2014〜』より

NPO法人 劇空間夢幻工房 プロデュース NAGANO open-air THEATER 2014『0 zero 〜version 2014〜』より

須坂の小藩藩主の数奇な運命の謎に、総勢100名が挑む!

 地方だからといって、最近は野外劇をやらせてくれる場所はすっかり減ってきてしまっている。せっかくの文化である。お酒でも飲みながら(大人の場合ですが)夜風をほほに感じながらダイナミックな物語を見るのは、夏の楽しみの一つと言ってもいい。

 かつて、新宿・花園神社で公演をしている劇団主催者から聞いたことがある。単にうまい役者を集めただけでは、野外劇は成立しないのだそうだ。むしろ下手くそだけど、存在感のある役者が輝いたりする、それが野外劇という劇空間の不思議な魔力だ。

 しかし、長野県に、年に1回、100人近いキャスト&スタッフを集めて野外劇に取り組む劇団がある。NPO法人劇空間夢幻工房だ。舞台(芝居)を創る側、見る側両者ともに都会へ目が向けられている現在、長野の地で舞台創造専門集団として活動を展開し、地方を芸術の発信拠点とすべく奮闘している。

 
 今年は、江宮隆之 著「将軍慶喜を叱った男 堀直虎」(祥伝社) を原作にした『Straight Tiger 〜直虎〜』を上演する。原作は、一万五十三石という全国でも最小の小藩・須坂(現在の長野県須坂市)の十三代藩主にすぎない存在でありながら、幕末の徳川幕府がもっとも困難な時期に若年寄兼外国惣奉行という要職に抜てきされた堀直虎が、なぜ幕末の激変期に江戸城中で切腹したのか、記録には「諫死」と記されたのみであり、「誰に」「何を」諫めたのか、その真実を追う長編歴史小説。
 
 鎖国から開国へ向かう激動の幕末。桜を愛し 友と家族と民の幸せを願い、大和の国の明るい未来に思いを馳せながら、己が信じる『義の道』を貫いた須坂藩第十三代藩主・堀直虎公の生涯。
 
 漆黒の闇に浮かび上がる野外舞台で、総勢100名余りのキャスト・スタッフが渾身の力で描き出す夢幻の世界!
 
イベント情報
NPO法人劇空間夢幻工房プロデュース15周年記念公演
NAGANO open-air THEATER 2015 
『Straight Tiger 〜直虎〜』
〜江宮 隆之 著「将軍慶喜を叱った男 堀直虎」(祥伝社) より〜


 日時:2015年8月22日(土)・23(日) 18:30開演
 会場:小布施町 小布施ハイウェイオアシス 野外ステージ
 脚本・演出 青木 由里
 出演者:NPO法人 劇空間 夢幻工房
 
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