小林愛三『RISE女子としてRISEが一番だっていうところを証明していきたい』
――寒くなってきましたが調整の方はどうですか?
小林 調整はもう今日であと数キロくらいなんで、ちょっと食べて温存してる感じです。
――今回で3試合連続国際戦になりましたけどその辺は意識しますか?
小林 そうですね、自分がこれから目指してるのがベルギーの時に負けたティファニー選手にリベンジする第1戦目ってなってるので、ちょっと今までとは違った国際戦になると思います。
――今回の舞台は両国国技館というかなり大きな大相撲の伝統ですけどそこら辺は意識することありますか?
小林 1回両国大会に出させてもらってるので、ちょっとこう懐かしい気持ちになります。
――ベルギーの試合とか東京ドームでの自己紹介で大会場から見る風景を小林選手はかなり見てると思うんですが、やっぱり違うものがありますか?
小林 THE MATCHはもう確実に今までにない体験だったのであの景色は多分忘れることはないだろうなとは思うんですけど、またちょっと違ったRISEでの大きい舞台は初めてなのでそういう部分では気合が特に入るし、ちゃんと結果出さないとっていう部分では少し緊張もあるんですけど、そこは全てひっくるめて楽しんでやりたいと思います。
――対戦相手のテッサ・デ・コム選手の試合映像は結構見ましたか?
小林 結構見ました。
――選手としてはどうですか?
小林 やっぱり団体のチャンピオンですし体格もしっかりしててとにかく一言で言うと強い選手だと思います。
――かなり対策は練られましたか?
小林 結構たくさん映像見ていろんな方の意見も聞いて、自分でこういう風に戦いたいっていうのは全部決めてます。
――テッサ・デ・コム選手はオランダの選手ですが、オランダ独自のオランダならではの戦い方って意識しますか?
小林 やっぱりヨーロッパとアジアは全然違うので、特に蹴りからパンチ・パンチから蹴りがすごい繋がる選手で映像でも手足の長い対戦相手にしっかり踏み込んで距離詰めて戦って勝ってたので、これは相当強くないとできないことだから相当気合いの入ってる強い選手だなと思います。
――そのテッサ選手がオランダならではの対角線のコンビネーションを駆使して愛三選手に襲いかかってきたらどういう風に対応します?
小林 それは試合でどう捌くかを見て欲しいですけど、その圧じゃ私は倒せないぞっていうのは思ってるんでそこくらいですかね。あとはこのカードを組んでもらったっていうのも結構意味があると思ってて、やっぱりすごい強い選手だからこそこの選手にはしっかり勝って次に繋げて欲しいっていうメッセージもあると思うので、そこはしっかり汲んで絶対にやり遂げなきゃいけないことだと思ってます。
――でしたら勝って2023年に愛三選手の世界路線というのがまだまだ続く感じになりますね。
小林 もちろんです。ここからがスタートです。
――この試合が終わったらまだギリギリクリスマスが残ってますけど何かする予定ありますか?
小林 やっぱりクリスマスで聖なる日というか大事な人とみんなが過ごす大切な日だと思うんで、質素に楽しむホホホ?みたいな微笑ましいクリスマスよりかは、今回の試合はみんなの試合を見て自分の試合を見て、もうみんながめっちゃハグしたくなったりとかめっちゃキスしたくなったりとか、すごい情熱的なクリスマスにしてほしいって思ってます。
――前の会見時から対戦相手を蹴りからパンチ・パンチから蹴りが繋がる選手って言ってましたが、先ほどの公開練習を見ると愛三選手もその辺を意識しているように見えたんですけどその辺はいかがですか?
小林 基本は自分も蹴り打ったらパンチに繋いで、パンチに繋いだら蹴れるっていつでもどんな攻撃でも出せるようにって言うのは基本として考えてるので、その基本をやりつつ今回はしっかり倒せるように散らしたりとかちょっと用意してる技とかもあったりするのでちょっと当日を楽しみにしててほしいです。
――ティファニー選手と戦ったことで自分が一番変わったなと思う部分ってどこですか?
小林 一番変わったのは格闘技愛ですかね。自分は体を動かすのが好きって思ってたんですけど、今回フルボッコにされて格闘技ってこういうものだっていうのを体感して「格闘技とかキックボクシング本当に大好きだな」って心から思えた試合でした。
――ティファニー選手へのリベンジを考えると体格差があると思うんですが、フィジカルのアップとか身体をもっと大きくしていこうって作業もやっていくんですか?
小林 今は身体を大きくして筋肉つけてってのはやってなくて、まずは最低限の自重で筋トレってのもそうなんですけど、攻撃をしっかり受けられるっていう部分もちょっと強化してます。
――ティファニー選手以外にもヨーロッパ系の選手と戦うことがありますけど、自分の中で当たり負けとかフィジカルで負けてると思ったことはありますか?
小林 あります。やっぱり一発の重みは全然違ったしティファニー選手の時は特に今までに受けたことない攻撃の重さだったんで、正直ちょっとビビったってところはあります。
――じゃあ打たれ強さもつけてるんですか?
小林 シンプルにそのまま攻撃貰ってそれに耐えられる身体を今は作ってる状態です。
――外国人相手だとフィジカルの差が一番大きいと思うんですけど、それに愛三選手は何で対抗しようと思ってますか?
小林 身体作りもそうなんですけど、どう戦うかで試合の組み立てだったりとか展開ってのはすごく変わってくるので、気持ち一本だけだったらダメだったっていうのはもう体感したのでそれを今持ってる技術をどう使うかってところは特に力を入れてます。
――テクニックとか戦略的なものでそれを克服しようと?
小林 そうですね、今できることはそれだと思います。
――自分の中でテクニック革命みたいなことは起きましたか?
小林 ジムにどんどん強くなってる若手の女子選手が増えてるんですけど、そういう自分が体感したことない動きだったりとか考え方とか聞いてこういう風に当ててるんだとかそういうところはすごい刺激的になってますし、違うジムに出稽古に行って学んだりとか、今ある現状プラスで色んな経験をすることでそこは得てますね。
――会見の時にMISAKI選手に怒っていましたがあの怒りはまだありますか?
小林 もちろんです(笑)。だって他団体の選手、特にベルトを持って結果を出してる強い選手にRISE喧嘩売られたらそれはもうちょっと黙ってらんないですし、次の試合見てろって感じです。
――そういう風に思ってる選手に自分の試合を見せてRISEの女子のレベルはこれだけ違うんだぞというのを見せたい?
小林 RISEが一番強い団体ですし、これからもどんどん大きくなってく団体だと思うのでそれを証明できるのは、今自分がチャンピオンっていう座にいる以上やらなきゃいけないことだと思います。
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
小林 自分の目標に一歩繋がる一戦だと思ってます。この試合は絶対勝たなきゃいけないし、しっかり仕留めてリングを降りたいと思ってます。結構身近な方からの熱い応援だったりとかサポートがすごく力になってるので、近くの方達や支えてくれてる人にしっかり恩返しできるような一戦にしたいと思ってます。RISE女子としてRISEが一番だっていうところを証明していきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
記事提供:RISE
イベント情報
『Cygamespresents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS2022』
日時:12月25日(日)本戦開始13:00予定
会場:両国国技館(東京都)
※12:00開場後にオープニングファイトを実施