泊まれる演劇の新作イマーシブシアター、京都のホテルで2023年5月より『雨と花束』を上演 雨にまつわる静寂の音楽劇

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2023.1.10

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観客も“物語の一員”になるイマーシブシアター「泊まれる演劇」が、 HOTEL SHE, KYOTO(京都府・京都市)で2023年5月より『雨と花束』を上演する。期間は5月19日(金)~7月30日(日)。の一次抽選は、1月9日(月)よりスタートしている。

「泊まれる演劇」とはHOTEL SHE, が企画・プロデュースする、実際のホテルに滞在しながら鑑賞・体験する没入型の演劇作品。

NYのオフ・ブロードウェイで話題の「イマーシブ・シアター(没入型演劇)」という手法を取り入れることで、ホテルの中を自由に歩き回ったり、観客にも役割が与えられることで、客席とステージの境界を感じることなく、物語の世界に入り込んだような体験が楽しめる。建物内を自由にさまよい歩き、登場人物と言葉を交えながら、気づけば物語の住人になったような体験が楽しめる。

泊まれる演劇『雨と花束』の舞台となるHOTEL SHE, KYOTO(京都府・京都市)

泊まれる演劇『雨と花束』の舞台となるHOTEL SHE, KYOTO(京都府・京都市)

観賞後はバーラウンジや客室でカクテルを飲みながら、それぞれが体験したシーンについて話をすることで、次第に物語の全貌が明らかになる。カクテル以外にも、晩餐会のミートキッシュやティーフロートなどの晩餐会を彩るメニューも加え、翌朝は作品の世界観からインスパイアされた朝食を楽しむことができる。

全てのドリンク・フードメニューは客室で楽しむことも可能

全てのドリンク・フードメニューは客室で楽しむことも可能

客室には全室レコードプレイヤー完備の他、物語の世界観に沿った特別な演出も用意されている。いつものHOTEL SHE, KYOTOとは一味違った仕掛けにより、物語の舞台となるホテルにそのまま宿泊するような体験をチェックインからチェックアウトまで楽しめる。


 
メッセージ / コンセプト

皆さんにはホテルという場所にどんな思い出がありますか?
幼い記憶の中にいる若かりし父と母の元気な姿、遠くの国へ旅した時の異国特有の香りと湿度、愛する人と永遠を誓い合ったあの部屋。

チェックインをして、夜を過ごして、また旅に出る。その繰り返しの中で、ホテルには人々の記憶が蓄積しているように感じます。

『雨と花束』の主人公はモーテルに長年勤めるとある男。皆さんがそうであるように、彼にとっても幾多の出会いと別れがこの地であったようです。その記憶は霧雨のように朧げだけど、ふとした瞬間、走馬灯のように蘇る。死期が近づいた彼は、記憶と再会するために、失われた「あの夜」を作り出します。そして彼のことを忘れてしまった大切な人たちと、もう一度その世界を旅します。

そう、あなたと共に。
『雨と花束』の世界では、言語的な表現ではなく、身体的・感覚的なアプローチによって物語が躍動します。それはノンバーバル作品ということではありません。言語表現に加えて、出演キャストの約半数が演奏者・身体表現者であったり、鑑賞者の状態自体を変化させるなどの手法を用いることで、まるで4時間に及ぶ一つの幻想曲に入り込むような新しい音楽劇体験を作ります。

生と死、記憶と忘却の境い目が曖昧になる夜。チェックアウトの後、梅雨の冷たかった雨音がほんの少し温かく感じられる、そんな一夜となりますように。
 

 

 

公演情報

泊まれる演劇『雨と花束』

会期: 2023年5月19日(金)~7月30日(日) ※休演日あり
チェックイン:19:30~19:45(SUI VIP ROOMのみ19:00~19:10)
チェックアウト:翌朝12:00
場所: HOTEL SHE, KYOTO(京都府京都市南区東九条南烏丸町16)

全日程一次抽選:1月9日(月)20:00 ~ 1月16日(月)23:59
一部屋 42,000円~(税込)(1名あたり21,000円~)
※二次抽選、及び一般販売スケジュールは追って発表いたします。
※ご宿泊日によって料金が変わります。詳細は公式サイトを参照ください。

公式サイト:https://tomareruengeki.art/ametohanataba/

脚本・演出:藤井 颯太郎
主催・企画:泊まれる演劇
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