まもなくオープン!大阪の新ライブハウス「GORILLA HALL OSAKA」に潜入、 フロアやバーカン、楽屋など内部をひと足先に公開
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「GORILLA HALL OSAKA」
2023年1月21日(土)、大阪市住之江区に新しいライブハウス「GORILLA HALL OSAKA」がオープンする。今回SPICEでは、ひと足先に開かれた内覧会の模様をレポートしよう。一部施工中の箇所もありながら、来るべきオープンの日に向けて、着々と準備が進められていた。
「ライブハウスのアミューズメントパーク」を目指す、大型ライブハウス誕生
「GORILLA HALL OSAKA」1Fフロアマップ
「GORILLA HALL OSAKA(ゴリラホールオオサカ)」(以下、「GORILLA HALL」)は、「最高の遊び場を」がコンセプトのライブハウス。鉄骨の2階建で、総面積は2,223㎡。スタンディングの場合、1階席・2階席で合わせて1,130人を収容することができる。
運営するIn the village合同会社の代表でオーナーの中村俊也氏は、レイングッズブランドを展開する株式会社ワールドパーティーの代表取締役でもある。そのブランドのひとつ、大人の外遊びを応援するブランド「KiU(キウ)」は、数々のフェスに協賛・参加しており、音楽業界との関わりも深い。自らもロック好きであることから、ライブハウスをつくってみようと「GORILLA HALL」の建設に踏み切ったそうだ。出演者にもお客さんにも喜んでもらいたいという想いで、「ライブハウスのアミューズメントパーク」を目指していると語る。
「GORILLA HALL OSAKA」2Fフロアマップ
「GORILLA HALL」の名付け親は、大阪出身のパンクバンド・HEY-SMITHのギターボーカル、猪狩秀平氏。命名を依頼した経緯について、中村氏は「大阪のバンドにつけてもらいたかったんです。自分でも色んな名前を考えていたんですが、今後もずっと残していくことを考えていくと、「ザ・ライブハウスバンド」で、大阪で、今の音楽シーンで一番活躍されてる方につけていただくのがベストかなと。それならHEY-SMITHしかいないと思ったので、お願いしました。「GORILLA HALL」は想像を超える名前だったので、聞いた瞬間にお願いして良かったなと。今まさに、ゴリラをモチーフにしたモニュメントやキャラクターを作ってるんですけど、「ゴリラ」という名前をつけたおかげで色々遊びの部分も広がるんですよね。ハコはカッコ良く作っているからこそ、名前にはそれぐらいパンチがある方がいい。ちなみに呼び方は「GORILLA 行こう!」とか言ってもらえるようになると嬉しいので、「ゴリホ」は禁止でお願いします(笑)。マキシマム ザ ホルモンの「マキホル 禁止」みたいなイメージで!」と語ってくれた。
ステージが近い!コの字形の2階はオールスタンディングOK
「GORILLA HALL OSAKA」
黒とウッド調の木材が組み合わさったフラットルーフは、迫力もありながら温かみも感じられる雰囲気。「GORILLA HALL」の名にふさわしい外観だ。エントランスには世界で一番大きく成長すると言われる木、センペルセコイアが高々と植わっている。さらに来場者を迎えるゴリラのオブジェが作られているらしく、こちらはオープンまでに完成予定だそう。
世界一大きく成長するというセコイアの木が植えられた
広々としたエントランスフロア
立派なロゴマーク(ゴリラがドラミングしている様子がモチーフになっている)があしらわれたスタイリッシュなエントランスを入ると、右手にはカラフルにライトアップされた階段が目に飛び込んでくる。左手には大きめのドリンクカウンターがあり、こちらでドリンクを交換する。
「GORILLA HALL OSAKA」
1階のドリンクカウンター。奥のスペースは物販などで使用も可能
1階客席フロアの面積は255.36㎡。正方形よりも少し縦に長い形状で、かなりの広さがある。1階席のキャパはスタンディングで882人。心斎橋BIGCATとなんばHatchの間くらいの大きさと言えばイメージしやすいだろうか。ステージの高さが1m20cmあるため、床はフラットだが1階フロア後方からでも見えやすい造りになっている。
1階のフロア(半面着席時、半面スタンディング時)
1階のフロア(半面着席時、半面スタンディング時)
そして、欧米のライブハウスに着想を得たというコの字型の2階客席フロア(面積176.48㎡)は、「GORILLA HALL」の大きな特徴だ。1階も2階も、スタンディングと着席スタイルのどちらも利用可能だが、2階がオールスタンディングOK(キャパは248人)というライブハウスは、日本にはなかなか存在しない。厳しい消防法をクリアしたからこそ実現することができた構造だ。ステージに立つと演者の目線の高さが2階に近づくため、2階席はステージと非常に距離が近い。きっとライブの熱量や臨場感を間近で感じることができるだろう。
コの字型の2階席からはステージが近く、どこからでも見やすいつくりに
また、音響・照明設備も最新鋭の機材を完備。中村氏がメロコアやパンク好きであることから、かなりの爆音を浴びることができるスペックを揃えている。照明の数も多く、様々な演出にも対応できるという。
2階にはバーエリア「GORILLABar」や、ソファでくつろげるオシャレなスペースも
2階のバーカウンター「GORILLABar」
2階フロアには、客席エリアのほかにフードブース、バーエリア「GORILLABar」、物販カウンター、喫煙ルーム、トイレ(多機能トイレを含む)が設置されている。バーカウンターではサーバーによるお酒やドリンクの提供、フードブースではホットドッグなどのフードメニューも提供される予定だ。
天井高で開放感のある2階のバーエリア
2階全体が高天井のため、空間に解放感があって、とても気持ちが良い。一角にはソファやテーブルが用意され、音楽を聴きながらゆっくりくつろいだり、DJブースを使ったイベントやパーティなどを楽しんだりもできそうだ。利用できるシチュエーションの幅広さに思わずワクワクした。
2階ではDJブースやくつろげるラウンジスペースとして使用することも
ロッカーは512個完備、バリアフリー設備でどんな人も安心
1階、2階と屋外にもロッカー完備
荷物を入れることのできるロッカーは、屋内に中型20個、小型300個、そして屋外に大型12個、中型30個、小型150個が用意されている。料金は小型と中型が300円、大型が500円。屋内外にそれぞれ両替機もあるので小銭の用意がなくても安心だ。
トイレの標識にも注目
さらにギターを抱えたトイレのピクトサインも注目。トイレの入り口には点字サインがあり、1階と2階を繋ぐエレベーターも設置されている。2階には車椅子エリアや多機能トイレもあり、段差なしで出入り可能なバリアフリー設計となっている。
トイレもオシャレな内装に
こだわりのインテリアが光る楽屋やラウンジ
レストランのような楽屋ラウンジ。出演者やスタッフの交流の場に
また、機材の転換が行いやすい広さの舞台袖スペース、ホテルの一室のような楽屋、洗濯機、シャワー室、トイレも完備で、出演者側にとっても利用しやすい仕様になっている。そしてこだわりのラウンジには厨房を用意。ホットミールをその場で作って提供できることから、ケータリング室としても利用できる。ビジョンや大型ソファ、テーブルなどの統一されたオシャレなインテリアも快適さを演出していた。
洗面台付きのオシャレな楽屋
広々としたバックヤード
大阪メトロ・四つ橋線「住之江公園駅」から徒歩5分の好立地
アクセスの良さも嬉しいポイントだ。最寄駅である大阪・メトロ 四つ橋線「住之江公園駅」2番出口からは、徒歩で約5分。複合型アミューズメント施設「SPORTS VILLAGE SUMINOE」の敷地内に位置する。
駅を出て住之江競艇場の前を通り過ぎ、オレンジ色の建物(ゲームセンター・namcoマグスミノエ店)の手前を右に曲がり、ゴルフの打ちっ放し場を右手に見ながら直進すると到着する。わかりやすい道順だ。
杮落とし公演はHEY-SMITH × SUNSHINE DUB × TETORAのスリーマン
『HEY-SMITH × SUNSHINE DUB × TETORA』 HEY-SMITH Presents “GORILLA HALL 柿落とし”
1月21日(土)に行われる記念すべき杮落とし公演は、『HEY-SMITH Presents “GORILLA HALL 柿落とし” HEY-SMITH × SUNSHINE DUB × TETORA』。「GORILLA HALL」の名付け親でもある猪狩氏のバンド・HEY-SMITHのほか、SUNSHINE DUBとTETORAが出演する。
その後も『GORILLA HALL OSAKA KOKERAOTOSHI series』として、魅力的なライブが続々と開催される。2023年の幕開けとともに、歴史を刻んでゆく「GORILLA HALL OSAKA」。これからの展開がとても楽しみだ。ぜひ新しいライブハウスで新しい音楽体験をしてほしい。詳細はオフィシャルホームページを要チェックしよう。
ライブハウス情報
2023年1月21日(土)オープン
住所:大阪市住之江区泉1-1-82(SPORTS VILLAGE SUMINOE内)
交通:大阪メトロ・四つ橋線「住之江公園駅」2番出口より徒歩5分
ライブ情報
HEY-SMITH Presents “GORILLA HALL 柿落とし”
料金:ADV ¥4,200(ドリンク別)
問合:GREENS(06-6882-1224)