岸井ゆきの主演『ケイコ 目を澄ませて』が最多5冠、沢田研二・窪田正孝・伊東蒼らに栄冠 『第77回毎日映画コンクール』受賞結果を発表
『ケイコ 目を澄ませて』 (C)2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
1月19日(木)、『第77回毎日映画コンクール』の受賞作品と受賞者が発表された。
毎日映画コンクールは、1946年(昭和21年)、「日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えること」を目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された映画賞。演技、作品のほか、撮影や美術、録音などのスタッフ、田中絹代の名を冠する賞など、様々な部門が設けられている。各賞では、映画評論家やジャーナリスト、専門家など約80人が選考に関わっている。
『第77回毎日映画コンクール』で日本映画大賞に輝いたのは、三宅唱監督の『ケイコ 目を澄ませて』。また、日本映画優秀賞は『夜明けまでバス停で』(高橋伴明監督)が受賞している。
『夜明けまでバス停で』 (C)2022「夜明けまでバス停で」製作委員会
男優主演賞は『土を喰らう十二カ月』の沢田研二、女優主演賞は『ケイコ 目を澄ませて』の岸井ゆきのが受賞している。
『土を喰らう十二カ月』 (C)2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
男優助演賞は『ある男』の窪田正孝、女優助演賞は『さがす』の伊東蒼がそれぞれ受賞。また、スポニチグランプリ新人賞は『サバカン SABAKAN』の番家一路、『マイスモールランド』の嵐莉菜に贈られる。田中絹代賞は寺島しのぶが受賞している。
監督賞は『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱氏、脚本賞は『PLAN75』の早川千絵氏、撮影賞は『ケイコ 目を澄ませて』の月永雄太氏、美術賞は『死刑にいたる病』の今村力氏と新田隆之氏、音楽賞は『こちらあみ子』の青葉市子氏、録音賞は『ケイコ 目を澄ませて』の川井崇満氏が受賞。
『PLAN75』 (C)2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee
アニメーション映画賞は『高野交差点』(伊藤瑞希監督)、大藤信郎賞は『犬王』(湯浅政明監督)、ドキュメンタリー映画賞は『スープとイデオロギー』(ヤン ヨンヒ監督)がそれぞれ受賞している。
外国映画ベストワン賞は『ベルファスト』(ケネス・ブラナー監督)。特別賞は、中島貞夫氏(映画監督)に決まっている。
なお、『ケイコ 目を澄ませて』は日本映画大賞、女優主演賞、監督賞、撮影賞、録音賞を受賞し、最多5冠を獲得している。
そのほか、映画ファンが選ぶTSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門は、『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(風間太樹監督)、外国映画部門は『トップガン マーベリック』(ジョセフ・コシンスキー監督)が受賞している。
なお、表彰式は、2月14日に東京・めぐろパーシモンホールで開催予定。