ウクライナ国立バレエ、日本からの義援金で世界的振付家による作品を新制作 8月の来日公演で披露
2023年8月4日(金)、5日(土)、 ウクライナ国立バレエによる『Thanks Gala 2023』が東京文化会館で開催される。日本から寄せられた義援金による新作の上演やアレクサンドル・リアブコをはじめとするウクライナ出身のスターダンサーも出演。2日間限りの特別な舞台を届ける。
ウクライナへの侵攻開始後、ウクライナ国立歌劇場の芸術活動継続支援を目的として光藍社が募ってきた義援金は、日本全国から複数の企業・団体を含む、多くの支援を得、総額「17,029,388円」に及んだ。その一部が、ウクライナ国立歌劇場の意向で、世界的振付家(H.V.マーネン、J.ノイマイヤー、E.レヴァツォフ)による作品を新制作するために使用されることが決定。これらの作品は、2023年5月にウクライナ国立歌劇場で上演され、『Thanks Gala 2023』では、その中の一つであるH.V.マーネン振付「ファイブ・タンゴ」が披露される。
「ファイブ・タンゴ」は、現代振付家の巨匠H.V.マーネンがピアソラのタンゴに振り付けた、クラシックの枠にとらわれない情熱的なダンスで魅せる作品。150年の歴史と伝統を礎に、古典作品を中心に上演してきた同バレエ団にとっては新たな挑戦となる。上演にあたり、ウクライナ国立バレエ芸術監督・寺田宜弘氏は、「昨年12月、ウクライナ国立バレエの芸術監督に就任した際、バレエ団の新たな時代を築いていきたいと思いました。ウクライナ国内では未だ緊張感のある状況ですが、このような苦しい時代だからこそ、新しくて素晴らしいものが生まれると信じています。そしてこの度、日本の皆様からの支援のおかげで世界的な巨匠振付家の作品をレパートリーとすることができ、バレエ団として新たな一歩を踏み出せるチャンスをいただきましたこと、心より感謝申し上げます。本公演を通して、ダンサー一同、皆様に感謝の気持ちをお伝えすることができればと願っております。私たちの想いがこもったパフォーマンスに、どうぞご期待ください。」とコメントを寄せている。
「Thanks Gala 2023 」出演ゲスト
本公演にはウクライナ出身で、世界で活躍するスター・ダンサーたちが出演する。彼らは侵攻開始以来、ウクライナで働くダンサーのために自分たちも何かできないかと考え行動し、この度のウクライナ国立バレエとの共演についても快諾したという。ゲストの一人で、名門ハンブルク・バレエ団を牽引するダンサーのアレクサドル・リアブコは「侵攻開始直後に、ウクライナ国立バレエのダンサーと仕事をした際、彼らのモチベーションの高さに刺激を受けました。今回の共演も非常に楽しみにしています。」と話している。
公演情報
会場:東京文化会館 大ホール
予定演目:「パキータ」「ファイブ・タンゴ」「森の詩」よりパ・ド・ドゥ
ほかゲストによるパ・ド・ドゥ(演目は後日発表予定です。)
公演詳細:https://www.koransha.com/ballet/ukraine_ballet/thanksgala/?utm_source=release&utm_medium=prtimes0405
※演目、出演者は「Thanks Gala 2023」とは異なりますのでご注意ください。
日時:7月21日(金)~8月10日(木)
熊本、福岡、長崎、広島、岡山、大阪、愛知、長野、静岡、福島、神奈川、山梨、埼玉にて開催。
公演詳細:https://www.koransha.com/ballet/ukraine_ballet/specialselection/?utm_source=release&utm_medium=prtimes0405
ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)「親子で楽しむ夏休みバレエまつり」
日時:8月6日(日)12:30/16:30
会場:東京国際フォーラム ホールC
公演詳細:https://www.koransha.com/ballet/oyakoballet/?utm_source=release&utm_medium=prtimes0405