人気漫画が初の舞台化!校條拳太朗主演の舞台『珈琲いかがでしょう』製作発表会見レポート

2023.4.21
レポート
舞台

太田奈緒、菅野臣太朗、校條拳太朗、花陽みく

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舞台『珈琲いかがでしょう』が2023年5月17日(水)から東京・シアター1010で上演される。

原作は『凪のお暇』などで知られるコナリミサトの『珈琲いかがでしょう』(マッグガーデン刊)。店主の青山一(あおやま・はじめ)がさりげない言葉で人々を癒し、優しくもほろ苦い人情珈琲群像劇を描いた本作品は、2014~15年にかけて『WEB コミック EDEN』で連載され、2018年にはアニメ化された。まるで癒しとほろ苦さが共存する至高の珈琲のようなストーリー……かと思えば想像もつかない急展開を見せる、今なお高い支持を受けている人気漫画だ。

2021年にはテレビ東京にて、中村倫也主演で実写ドラマ化。今回は、脚本・演出を菅野臣太朗が担当し、主演・校條拳太朗、ヒロイン・太田奈緒、そして花陽みくを迎え、シアター1010にて舞台化される。

4月21日(金)、足立区内にあるカフェで会見が行われた。その様子を写真と共にお伝えする。

コーヒーを飲んで心が和らぐ……観終わった後にコーヒーが飲みたくなる……

太田奈緒、校條拳太朗

ーーまずはご挨拶をお願いします!

菅野臣太朗(以下、菅野):本日はお忙しい中ありがとうございます。 スタッフ側として、この作品のこの舞台の作品の目線、構成、魅力などを語らせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

校條拳太朗(以下、校條):青山一役の校條拳太朗です。本日は足を運んでいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。

太田奈緒(以下、太田):垣根志麻役の太田直央です。本日はありがとうございます。 稽古みんなで頑張りますので、ぜひ素敵な記事にして書いていただけたら嬉しく思います。よろしくお願いします。

花陽みく(以下、花陽):礼役をさせていただきます。花陽みくです。今回、出演のほかにも、北千住のカフェ巡りなどもさせていただきました。その点についても、皆さんいっぱい聞いていただけたらと思います。よろしくお願いします。

菅野臣太朗

ーー菅野さん、簡単にストーリーをご説明いただけますか?

菅野:目につくタコマークの移動式コーヒー屋さんのお話です。店主の青山一が全国各地を回って、例えば仕事だったり、家庭だったり、社会だったり、そういうところで疲れた日本人にですね、1杯のコーヒーを飲んでもらって、そこで癒されたり、人の大切さや人を思う気持ちを生み出したり、思い出したりしていくというお話になっております。

今回は舞台版ということで、コミックの全部のストーリーを再現するのではなく、舞台でしか観られない『珈琲いかがでしょう』を目指して、登場人物をピックアップして、舞台版として描いております。原作とは少し違う部分もありますけれども、原作のコナリ先生と一緒に脚本を一緒に作らせていただきました。先生も楽しみにしているということだったので、舞台ならではの、舞台でしかできない表現を楽しみしていただけたらなと思います。

ーー菅野さん自身は、ワインやチーズをテーマにされた舞台も手掛けていらっしゃいますが、 今回、このコーヒーを題材にした舞台のお話が来たときはどう思われましたか?

菅野:僕が演劇を作るときのモットーは、演劇で日本を元気にするということ。その中でチーズとかワインとかずっとやってきたんですけども、今回、コーヒーを題材にするということで、食と演劇というものが僕の中で興味ある結びつきでした。

プロデューサーに原作をいただいて、コーヒーを飲んで、人の心が和らぐ。そして、観てくれた人がまたコーヒーを飲みたくなって、劇場を出た後に、友達や家族にも優しくなる。そんな輪が広がる気がしました。それで今回、こちらのお仕事を引き受けさせていただき、ありがたく脚色をさせていただきました。

校條「自分でコーヒーを挽くようになりました」

校條拳太朗

ーー校條さんが演じるのは青山一役。今回どのように演じていきたいと考えていらっしゃいますか?

校條:原作を読ませていただいて感じたのが、青山一と出会う人々は、それぞれいろいろな事情があるんですけど、共通してやっぱりほっとした気持ちになっているなということです。今、この現実の世の中でも、いろいろな仕事があって、皆さん仕事の合間に休憩をして、コーヒーを飲んだり、まぁコーヒー飲めない人は紅茶を飲んだりすると思うんですけど、そんなひとときになれたらいいなと思います。(演じる青山役は)「コーヒーが似合うキャラクター」というよりも「コーヒーそのものに近い存在」かなと思うんです。僕自身、よりコーヒーを知って、飲んで、癒される感情や空気感を青山の中に生んで作っていけたらと思っています。

ーーちなみに校條さんは、コーヒーは好きですか?

校條:はい。もともと缶コーヒーは好きでした。自分で豆を挽くことはなかったんですけど、この役を演じることが決まってから、自分でもミルを買いました。(花陽さんの方を見ながら)先輩に勉強させていただきながら、いつか自分のブレンドを作りたいなぁと思っています!

太田奈緒

ーー太田さんは、心が疲れたOLの垣根志麻役を演じられます。どのように演じていきたいと考えていらっしゃいますか?

太田:私はドラマを拝見したんですけども、垣根は心の疲れみたいなものを感じている役なんですが、皆さんもきっと学校に行ってあったこととか、仕事に行って辛いことがあったとか……そういう部分で共感できるところがたくさんあるのかなと思います。なので、舞台上で繊細に、感じたことを表現できればいいなと思います。

ーー太田さんはコーヒーは好きですか?

太田:カフェラテは好きだったんですけど、ブラックコーヒーは全く飲めなかったんです。でも顔合わせのときに、みくさんが、作品の中にも出てくる“コピ・ルアク”という幻のコーヒーを挽いて、みなさんに振る舞ってくださったんです。それでブラックコーヒーを初めて飲めるようになりました。これも何かのご縁だと思うので、これを機に、コーヒーの先輩方がたくさんいらっしゃるので、教われたらなと思います。頑張ります!

花陽みく

ーー花陽さんはバリスタもされているということですが、今回のコーヒーの舞台のお話が来たときのお気持ちは?

花陽:私はコーヒーが好きすぎて、バリスタになってしまった人間なので、今回お話いただいたときは、まず耳を疑い、何回も聞き直しました。舞台とコーヒーがセットになっているなんて……神様、ありがとうと何度も叫びました。それぐらい嬉しくて!

私自身、女優業をするにあたって、コーヒーは癒しの存在だったんですけれども、それがどんどん好きになっていって。コーヒーはこんなに素敵なものなんだよと、もっと皆さんに知ってほしいと思い始めていたタイミングだったので、今回の舞台を通して、「あ、こんなコーヒーがあるんだ」といろいろな人に知ってもらえたらなと思います。コーヒーが好きな人も、お芝居が好きな人もどちらも楽しんでもらえたらいいなと思っています。

ーー花陽さんは礼という役を演じられますが、どのような役になりますか?

花陽:はい。これだけコーヒーのことが好き好き言っているんですけど、舞台上では一切コーヒーは淹れないんです(笑)。礼は画家になりたくて、東京で頑張ると意思を持って出てきた女性なんですけれども、途中で挫折やいろいろな経験をして、心が荒んでしまいます。そんなときに青山さん、そして青山さんが淹れてくれるコーヒーと出会い、ドロドロしたものが一気に流されて、明日からまた頑張ろうという希望をもらった女性ですね。

今回はオムニバスになっていて、私が演じる礼以外も、いろいろな人たちが青山さんに助けられていくのですが、お客様の方にも礼と同じように感じて、一緒に体感してもらえたらなと思います。

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