ピアニスト・藤田真央、モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集からのベスト盤発売が決定 小品4曲は世界初CD化
藤田真央
ベルリンに本拠を置くソニークラシカルと専属レコーディングのワールドワイド契約を結ぶ気鋭のピアニスト・藤田真央が、2022年秋に発売したモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集がベスト盤になり、2023年6月21日に日本独自企画盤として発売されることになった。併録される小品4曲は世界初CD化となる。
藤田の世界デビュー・アルバム『モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集』は、2022年10月5日(水)に発売。国内盤は豪華三方背ボックスの中に、本編5枚のアルバムを日本独自の高品位CDであるBlu-spec CD2で収録。また特典として、当アルバムに関する藤田のさまざまなフッテージを収録したBD1枚と、フルカラーフォトブックが封入されている。
リリース前から大きな話題となっていたこの世界デビュー盤は、発売されるやクラシックファンを中心に大きな反響を呼び、令和4年度文化庁芸術祭賞の受賞、オリコンの週間総合アルバムチャートにランクインするなど、音楽的評価とセールスの両面で昨年のクラシック・ジャンルを代表するアルバムとなっている。
今回発売が決定したベスト盤は日本独自企画盤として制作され、全18作あるモーツァルト作曲のピアノ・ソナタから代表的な3作を収録。数少ない短調で作曲された傑作の第8番。有名な「トルコ行進曲」を第3楽章に配した第11番。一見平易な書法の中に作曲家の特性が凝縮した第16番を収録している。
また、今年1月より順次配信された、配信限定のモーツァルトの小品4曲を世界に先駆けて初CD化。これら4曲は、日本全国で5回シリーズで開催された藤田のモーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会の本編プログラムやアンコールで演奏された曲も含まれており、当全集・全曲演奏会プロジェクトを振り返る恰好のトラックといえよう。
全世界が注目する藤田は6月に来日し、ラハフ・シャニ指揮 ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演ソリストとして出演が予定されている。世界の檜舞台を柔らかな指先で駆けぬける藤田の活躍に、今年も目が離せない。